なんだか妙に暖かい…というより、モコモコ着てたら汗かくほどの天気。
これでまた東京でも雪がどうのこうのなんて言ってる。
春らしい、忙しい陽気になりました。
私もお天道様にあわせて、一枚急いで伸子張りしました。
不要着物として譲られた中の一枚です。
色はそんなにハデではないのに、なんだか踊っているような柄です。
着物を解いたのですが、ほんとに着てたのかと思うような…。
ちょっと昔の柄行きですね。たぶん昭和30年代…。
昨日「ロウケツ」のお話しをしましたが、この着物の白い部分なんかみていると、
なんかロウケツっぽく見えます…が、違いまして、これは型染め。
これだけ一つずつの柄が大きいとよくわかるんですが、
たぶん、まず白い部分の型紙に糊をおいて、あとで柄となるように伏せておく。
それから地の色を染める、あとで白い部分の糊を落とす…だと思うんですが。
面白いのは、白で遺す部分の柄のパターンの長さと、
地の色になっている部分のパターンの長さが違うこと。
こちらをご覧下さい。
こちらは「矢印の間」が白い柄の一つのパターン。
下の赤で区切った間が、地の色の一つのパターン。
長さが違うでしょう?つまり、これを繰り返すと、まったく同じ柄にはならず、
地色と白の柄が少しずつズレるわけです。
ぱっと見ると、まったくパターン化されていない感じ。
言葉は悪いですが「めちゃくちゃに描かれた絵」みたいに見えますが、
実は何枚かのシンプルな型紙の組み合わせであることがわかります。
小紋の型染めは、こんな風に何枚かの型紙で、何色も色をかけて染めるんですね。
パターンの長さを変えたりすることで、より複雑に見せることもできるわけです。
手持ちの小紋などをじっくり見ると、どうやって染めていったのか、
わかるとまたおもしろいものです。
部分的ばかりで、見えづらいですが、縦にするとこんな感じ。
上はわかりやすいようにちょっと色調整したのですが、実物の色はこれが一番近いです。
なんとなーく歌舞伎の幕っぽーい感じの色使いです。
これ、着物より帯にしたほうが面白そうですね。
実際には、洗ったら裾のほうにかなり汚れがありました。
広範囲の汚れなので、そこをカットしてしまうと、付け帯かなぁ…。
見方によって、船の上から波の動きを見ているようにも見えるし、
春先ののどかな山の間を流れる雲にも見える…。
元の柄を考えた人は、どんなつもりでこの作品を作ったのでしょうねぇ。
どっちにしても、ずっと見ていると、自分が動いてる気になってしまう、
フシギな柄です。
ちょっと厚みのあるちりめんでしたが、着物の時少し重量間がありました。
思い、いい着物…かというとそうではない…。
「絹は匁がかいてあるものだが、いいものは重量は重くても、
着物にして着ると軽いものだ、着て重いのは安い絹」と母が言いましたっけ。
何でそうなのかはわかりませんが、呉服屋さんも同じことを言ってました。
これ…やすかったのかなー、それにしてもハデだわ…。
明日もう片方、と思っているのですが、曇りですと…雨になる前にやってしまいたいですね。
これでまた東京でも雪がどうのこうのなんて言ってる。
春らしい、忙しい陽気になりました。
私もお天道様にあわせて、一枚急いで伸子張りしました。
不要着物として譲られた中の一枚です。
色はそんなにハデではないのに、なんだか踊っているような柄です。
着物を解いたのですが、ほんとに着てたのかと思うような…。
ちょっと昔の柄行きですね。たぶん昭和30年代…。
昨日「ロウケツ」のお話しをしましたが、この着物の白い部分なんかみていると、
なんかロウケツっぽく見えます…が、違いまして、これは型染め。
これだけ一つずつの柄が大きいとよくわかるんですが、
たぶん、まず白い部分の型紙に糊をおいて、あとで柄となるように伏せておく。
それから地の色を染める、あとで白い部分の糊を落とす…だと思うんですが。
面白いのは、白で遺す部分の柄のパターンの長さと、
地の色になっている部分のパターンの長さが違うこと。
こちらをご覧下さい。
こちらは「矢印の間」が白い柄の一つのパターン。
下の赤で区切った間が、地の色の一つのパターン。
長さが違うでしょう?つまり、これを繰り返すと、まったく同じ柄にはならず、
地色と白の柄が少しずつズレるわけです。
ぱっと見ると、まったくパターン化されていない感じ。
言葉は悪いですが「めちゃくちゃに描かれた絵」みたいに見えますが、
実は何枚かのシンプルな型紙の組み合わせであることがわかります。
小紋の型染めは、こんな風に何枚かの型紙で、何色も色をかけて染めるんですね。
パターンの長さを変えたりすることで、より複雑に見せることもできるわけです。
手持ちの小紋などをじっくり見ると、どうやって染めていったのか、
わかるとまたおもしろいものです。
部分的ばかりで、見えづらいですが、縦にするとこんな感じ。
上はわかりやすいようにちょっと色調整したのですが、実物の色はこれが一番近いです。
なんとなーく歌舞伎の幕っぽーい感じの色使いです。
これ、着物より帯にしたほうが面白そうですね。
実際には、洗ったら裾のほうにかなり汚れがありました。
広範囲の汚れなので、そこをカットしてしまうと、付け帯かなぁ…。
見方によって、船の上から波の動きを見ているようにも見えるし、
春先ののどかな山の間を流れる雲にも見える…。
元の柄を考えた人は、どんなつもりでこの作品を作ったのでしょうねぇ。
どっちにしても、ずっと見ていると、自分が動いてる気になってしまう、
フシギな柄です。
ちょっと厚みのあるちりめんでしたが、着物の時少し重量間がありました。
思い、いい着物…かというとそうではない…。
「絹は匁がかいてあるものだが、いいものは重量は重くても、
着物にして着ると軽いものだ、着て重いのは安い絹」と母が言いましたっけ。
何でそうなのかはわかりませんが、呉服屋さんも同じことを言ってました。
これ…やすかったのかなー、それにしてもハデだわ…。
明日もう片方、と思っているのですが、曇りですと…雨になる前にやってしまいたいですね。
はじめまして、ようこそおいでくださいました。
私も、自分ではこんな柄は最初からえぇっ?と
思う柄ですが、こうして広げてみると、
なんかおもしろいかも…と思えます。
着物の色柄っておもしろいですね。
よろしかったらまたお越しください。
季節の変わり目…あぁそうですね。
想像力をかきたてられる柄、なんですね。
人によっていろんなことを思うのでしょうね。
何に見えますかってやったら、楽しいかも。
羽織、おもしろいですねぇ。
着物で入手したんですが、
ちょっと肩にかけたら、私のようなチビは
柄に埋もれてしまいました。
羽織ならおもしろく着られますよね。
両方の後ろが汚れひどいんです。
ハネをあげたにしたって、どこ歩いたんだ?
みたいな…。羽織にはギリギリなるかな~。
あっまだ袖みてなかった。
絹の重さ、私もなんとなーくわかります。
ただズシっと重いってのありますね。
すてきな模様ですね。
思わずウットリしてコメントしちゃいました。
私なら絶対に目がいかない模様も
こうして見ると
いいなぁって思います。
ありがとうございました
そんな風に見えました。
これですよ、と限定するのじゃなく
見る人によって様々に見える柄って
面白いですね。
私などは雰囲気の記憶はあっても、昭和30年代の着物は新鮮で面白く感じます。
それにしてもこの色の取り合わせのすごいこと!
一歩間違ったら、あっちに行っちゃうでしょうに、ぎりぎりで良い線に収まってると思えます。
絹の重さ。
最近ただ単に「重たい着物は駄目」みたいに言われていますけど、縮緬などはどうしたって重みがあるんですよねぇ。
そして、その重さが纏った時の動きに出て、紬などとの差になるのだと思います。
「着て重さを感じない」というお母様のお言葉、私などが言うのは僭越ですが、よく分かる気がします。