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さて、七夕飾りも今日、外にコジンマリと飾りました。
数日は雨の心配はないとのことで、しばらく出しておけそうです。
飾りのために、折り紙のごっちゃり入った箱を出したわけですが、
しげしげ見ていてふと「着物の柄」について思いつきました。
以前から「柄の名前」について、何か書きたいなぁと思っていたのですが、
柄のたに着物を何枚も出して並べるのはたいへんで、
そのつど「これはナントカ柄」…と説明するくらいしかできませんでした。
ところが、折り紙の「和柄」を見たら、なんだこれでできるじゃん、と。
といっても友禅柄と、友禅柄もどき、なので、まぁ基本的に…という程度ですが、
柄の名前、少し書いてみましょう。
まずは、こちらは「手綱柄」、下地には白の麻の葉柄がありますが、
青と赤など二色三色でこのように斜めになっている場合は「手綱」といいます。
八百屋お七の帯などで見かけますね。
今の時代では、実際には着物より小物に使われる柄です。
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こちらはちょっと見づらいのですが、パッと見ると「六角形」が感じられます。
でも、実は、左上の白い線で書いたところのように、
六角ではなく「ダビデの星(六芒星)」みたいな星型が見えます。
こういう具合に横の直線に対して、右と左から斜めの線が交わる、
それで現れる連続柄です。これは「籠目」といいます。
網代と間違えやすいのですが、網代は竹の普通の駕篭、漁に使う網の形、
この籠目は、農家の人が背中に背負う籠の目です。
元々は「呪具」として使われた編み方だとか…。
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こちらは下の白い線で書いてあるのが「紗綾型」、
織り染めのどちらにも地模様などに使われます。格調高い柄です。
この場合は、上に赤い小花を散らしていてかわいいですね。
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こちらは、散っている菊らしき花は、ちっとこっちへおいといて、
合間の濃い緑色の模様を見てください。小さくて見づらいですけれど。
このカタカナの「ヱ」に見えるところから、「ヱ雲」とか「ヱ霞」といわれます。
振袖の華やかな花などの合間に描かれたりします。
またこの「ヱ雲・ヱ霞」だけを大きくぼかして裾模様などに使うと、
やわらかさの中にも上品さの漂う柄になります。
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小紋柄のひとつ「冊子柄」、本が閉じられたり開かれたりした状態で
散らされています。羽裏や襦袢に使われるときは、
表紙の絵だとか「本の題」まで、きれいに書かれていることが多いです。
私の好きな柄のひとつです。
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好きなものですからみていただきたーい、というわけで、「冊子柄」はこちら。
冊子柄1 冊子柄2
こちらはちょっとかわった、これこそ「網代」。
笛が斜めに規則正しく並んでいます。
ちょっと画面から離れてみると、網目のように見えますね。
この笛の並びによる網代で囲まれた中には「分銅」柄。
分銅は、天秤ばかりで「金や銀・銅」などを測るためのもの、
したがって「財」をあらわすということで、縁起のいい柄です。
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こちらは「裂取り(きれどり)」もしくは「裂嵌め(きりばめ」。
元々茶道具をいれるものとして、名物裂といわれるものを、
パッチワークして使われた仕覆の柄を模しています。
実際の着物や帯に使われるときは「全く別の柄のハギレを継ぎ合わせた」柄、
ですが、元々の出自が「名物裂」ですので「切れどり」や「切りばめ」ではなく
「裂取り」「裂嵌め」といわれるわけです。
一枚の着物や帯の中に、いろいろな柄が入れられますので、
はめ込まれる生地によっての変化を楽しめる柄です。
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着物の柄というのは、基本となる名前がついているものが多いです。
別に名前など知らなくても着物は着られるし、
買うときもこまることはそうそうありません。
でも知っていると、それを考えるのが楽しみになります。
なにかいわれがあるんだろうか、何か見立てになっているのだろうか…、
そんなことを思いながら、みちゆく人の着物の柄を眺めたり?
すでに終わったオークションなのですが、
ものすごく面白い柄を見つけまして、競りましたが負けました。
福沢さん3枚と引き換えなんて…デキナヒ…。
こんな柄の「こどもの着物」、さて、何の見立てか…。
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アメリカ国旗に黒船に駕篭、とくれば「唐人お吉」が浮かびます。
まぁ、黒船見たさに駕篭に乗って遠路はるばる来る人もいた、
それほど騒がれたものだ、ということかもしれませんが…。
だって子供のきものですしねぇ…。これが細かい柄ならともかく、
「カマ柄」ですよ。カマ柄については、クリックして過去記事をご覧ください。
どーんどーんと大きくてハデハデ。
ほしかったですねぇ、いや、着やしませんよ、ほんとですってば。
(じゅばんにして着たかも、いや、それもないってばぁ)
数日は雨の心配はないとのことで、しばらく出しておけそうです。
飾りのために、折り紙のごっちゃり入った箱を出したわけですが、
しげしげ見ていてふと「着物の柄」について思いつきました。
以前から「柄の名前」について、何か書きたいなぁと思っていたのですが、
柄のたに着物を何枚も出して並べるのはたいへんで、
そのつど「これはナントカ柄」…と説明するくらいしかできませんでした。
ところが、折り紙の「和柄」を見たら、なんだこれでできるじゃん、と。
といっても友禅柄と、友禅柄もどき、なので、まぁ基本的に…という程度ですが、
柄の名前、少し書いてみましょう。
まずは、こちらは「手綱柄」、下地には白の麻の葉柄がありますが、
青と赤など二色三色でこのように斜めになっている場合は「手綱」といいます。
八百屋お七の帯などで見かけますね。
今の時代では、実際には着物より小物に使われる柄です。
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こちらはちょっと見づらいのですが、パッと見ると「六角形」が感じられます。
でも、実は、左上の白い線で書いたところのように、
六角ではなく「ダビデの星(六芒星)」みたいな星型が見えます。
こういう具合に横の直線に対して、右と左から斜めの線が交わる、
それで現れる連続柄です。これは「籠目」といいます。
網代と間違えやすいのですが、網代は竹の普通の駕篭、漁に使う網の形、
この籠目は、農家の人が背中に背負う籠の目です。
元々は「呪具」として使われた編み方だとか…。
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こちらは下の白い線で書いてあるのが「紗綾型」、
織り染めのどちらにも地模様などに使われます。格調高い柄です。
この場合は、上に赤い小花を散らしていてかわいいですね。
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こちらは、散っている菊らしき花は、ちっとこっちへおいといて、
合間の濃い緑色の模様を見てください。小さくて見づらいですけれど。
このカタカナの「ヱ」に見えるところから、「ヱ雲」とか「ヱ霞」といわれます。
振袖の華やかな花などの合間に描かれたりします。
またこの「ヱ雲・ヱ霞」だけを大きくぼかして裾模様などに使うと、
やわらかさの中にも上品さの漂う柄になります。
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小紋柄のひとつ「冊子柄」、本が閉じられたり開かれたりした状態で
散らされています。羽裏や襦袢に使われるときは、
表紙の絵だとか「本の題」まで、きれいに書かれていることが多いです。
私の好きな柄のひとつです。
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好きなものですからみていただきたーい、というわけで、「冊子柄」はこちら。
冊子柄1 冊子柄2
こちらはちょっとかわった、これこそ「網代」。
笛が斜めに規則正しく並んでいます。
ちょっと画面から離れてみると、網目のように見えますね。
この笛の並びによる網代で囲まれた中には「分銅」柄。
分銅は、天秤ばかりで「金や銀・銅」などを測るためのもの、
したがって「財」をあらわすということで、縁起のいい柄です。
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こちらは「裂取り(きれどり)」もしくは「裂嵌め(きりばめ」。
元々茶道具をいれるものとして、名物裂といわれるものを、
パッチワークして使われた仕覆の柄を模しています。
実際の着物や帯に使われるときは「全く別の柄のハギレを継ぎ合わせた」柄、
ですが、元々の出自が「名物裂」ですので「切れどり」や「切りばめ」ではなく
「裂取り」「裂嵌め」といわれるわけです。
一枚の着物や帯の中に、いろいろな柄が入れられますので、
はめ込まれる生地によっての変化を楽しめる柄です。
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着物の柄というのは、基本となる名前がついているものが多いです。
別に名前など知らなくても着物は着られるし、
買うときもこまることはそうそうありません。
でも知っていると、それを考えるのが楽しみになります。
なにかいわれがあるんだろうか、何か見立てになっているのだろうか…、
そんなことを思いながら、みちゆく人の着物の柄を眺めたり?
すでに終わったオークションなのですが、
ものすごく面白い柄を見つけまして、競りましたが負けました。
福沢さん3枚と引き換えなんて…デキナヒ…。
こんな柄の「こどもの着物」、さて、何の見立てか…。
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アメリカ国旗に黒船に駕篭、とくれば「唐人お吉」が浮かびます。
まぁ、黒船見たさに駕篭に乗って遠路はるばる来る人もいた、
それほど騒がれたものだ、ということかもしれませんが…。
だって子供のきものですしねぇ…。これが細かい柄ならともかく、
「カマ柄」ですよ。カマ柄については、クリックして過去記事をご覧ください。
どーんどーんと大きくてハデハデ。
ほしかったですねぇ、いや、着やしませんよ、ほんとですってば。
(じゅばんにして着たかも、いや、それもないってばぁ)
とんぼ様ですね。それにしても柄にお詳しい!
私は大まかなもの少しぐらいしか分かりませんわ。覚えてるつもりでもウ~~ンなんだったっけかなとすぐには出てこない・・・悲しい。
見てるだけで楽しいです。
なんだか無条件に好きな柄ってありますね。
わたしは鶴に弱いんですが、宝尽くしとかも大好きです。
黒船にアメリカ国旗に駕篭・・・どこのお嬢さんが着ていたものか判りませんが、大注目だったのでは??
帯はどんなものを・・・と想像が膨らみますね。
是非じゅばんにして着て頂きたかったです
(笑)
突然お邪魔してすみませんでした~
オークション5年やってる成果…
だと思います。元々柄の名前を覚えるのは
すきだったんですが、当時は自分の好きな柄、
持っている着物の柄しかしりませんでした。
知ると面白いものです。
おつう様
おじゃまだなんて、とんでもない。
遊びに来てください。
無条件に好きな柄、ありますね。
私も宝尽くし、好きです。
扇子も、真夏に「宝尽くし」柄で、
パタパタあおいでます。
この「黒船」、どんな帯締めたんですかねぇ。
子供といっても10代なかばかと思います。
よく着ましたねぇ…ホント。