ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

これは捨てませんでした。

2015-05-04 19:40:16 | とんぼ手帖

 

以前「ネクタイをつないで半幅帯」という記事のとき、必死で全部解きました。

そのとき解き始めて、ふと「あら、こんなネームタグが集まるんだわ(ホクホク・むふふ)」

そう思ったのです。実は、昔々に作ったバッグのことが、いつまでもアタマの隅にありまして…。

 

もういつのことだったかもサダカでない…はい、記憶力はひとさまの半分くらいなもんで…。

ジーンズがいいかげんポピュラーになって、穿き古しのジーンズでバッグやベストなどにすることが、

流行ってました。それで私もありきたりですがバッグにしました。

何もポイントがなかったので、アップリケとか、ステンシルとかいろいろ考えたのですが、

何かで見た「ラベルやネームタグ」を服や小物のアクセントに使う…というのを思い出したのです。

それがどんな作品だったかも忘れていますが、あちこちにポンポンととんだブランドのタグが、

けっこうカッコよかったのです。それでいろいろ探したら、ネームタグって、あれこれついてるんですよね。

服は着ていても、別にネームタグはなくても大丈夫ですから、自分のトレーナーだの、

主人のセーターだのから、次々はぎ取って集めました。

もちろんブランドものなんて数えるほどもありません。ただ横文字が並んでいるだけとか、

唐草模様みたいな枠の中に、読めないような飾り文字とか…それでもタグなら何でもよかったのです。

取り混ぜて適当に並べて、バッグの本体に縫いつけました。

そのバッグは引っ越しのドサクサで姿を消したままなのです。

 

で、ですねぇ、このネーム・タグ、これだけあるのだから、また並べてみたらどうかなと…。

ちょうどこのジーンズを洗ったところでした。これは、おとサンが昨年日本に戻ってから、

出かけるときはいつも穿いていたジーンズです。みたら「カルバン・クライン」・・・ゼータクな…。

元々ブリーチアウトらしいのですが、更に穿きこんでいてあちこちに「穴」が…。

 

     

     

          

気だけは若かったんだわねぇと思いながら広げましたが、いかに私がオナカデブリンでも、

大きすぎて、これはいくらなんでも穿けません。かといって落ちない汚れシミもあるので人にやるのもねぇ。

なにより、あの半年の思い出の中には、これを穿いて「ちょっといってくるね」と出かけていたおとサンの

後姿も残像のように残っているのです。これはなんとか利用しよう…と、とりあえず単純に「トート・バッグ」。

それでシコシコ糸を切りまして、解きました。ジーンズの糸って丈夫でほんっとに解きにくい…。

それでもやっと広げて、膝から下の傷のない部分を使うことにしました。

ただ、かかとから少し上が、擦れて薄くなっています。まだ大丈夫でも、いずれ糸が切れます。

そこをカバーしてみようと思いました。えぇなんでもヤッテミタイ私…です。

 

まず、使うタグを選びます。裏に両面接着芯を小さく切って、アイロンで貼り付けます。       

この時しわくちゃだったり、余計なところで折れているところなど、ついでにアイロンで形を整えます。

接着芯は、あとで縫うところは避けてひとまわり小さくします。

接着芯がついているところを縫うと、針に接着剤がくっついて、運びが悪くなりますので。

この接着芯は場所を決めたところに、タグが動かないように付けばいいので、小さくていいのです。

 

             

 

剥離紙をはがしたものを、デザイン通りに並べ、上からもう一度アイロンかけて、土台に接着します。

こんな感じになりました。本当はもう少し全体に右に寄せないと、バッグに仕立てたときに、

柄が左に寄りすぎるのですが、傷かくしなので仕方ありません。

これを面倒でも一枚ずつ、ミシンで縫い付けていくわけです。

 

        

     

上の部分のダンダラ模様は、裾です。全部糸を外して開いたら、

こんな面白い柄になっていたのです。最初は膝から下を普通に使うつもりでしたが、

それだとこの面白い柄が、底に回ってしまって見えません。

それでバッグの口部分にダンダラが来るように、上下ひっくり返しました。

そして最初はラベルを煉瓦みたいにきれいに並べようか、片側に寄せようかと思っていたのですが、

裾から少し上の擦れたところ、ここを補強を兼ねて、隠すことにしました。

以前作ったバッグはこんな感じに積み上げたデザインでした。

 

           

 

上のものは、とりあえずで並べたので黒ばかりになっていますが、ブランドもののタグでなくても、

いろんな色のタグを並べると、面白い模様にります。土台布が完成したら、そこからバッグに仕立てます。

 

久しぶりに布やハサミを持ち、今日はルンルンです。

一気に仕上げられたらいいのですが、ムリはしません。

バッグの口部分はギリギリなので、さて「裏に何を持ってくるか」「持ち手はどうするか」

これを悩むのが楽しいわけで…。今夜はこれから持ち手をゴソゴソと出してきて見る予定です。

いつできるかわかりませんけど…。

 

たかだか「タグ」といっても捨てられない…のは、こんなところに原因があります。


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2015-05-04 20:49:30
タグを柄に・・・そういう利用方法があるなんて
考えもしませんでした。
本当にアイデア次第、何も捨てられませんね。
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Unknown (古布遊び)
2015-05-04 22:36:37
なるほどと感心いたしました。

ナカナカ面白い感じになりそうですねー出来上がりが楽しみです。
あれこれいじって、形になるとなんだかうれしくなりますね~
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Unknown (cipta)
2015-05-05 01:10:34
あら~!

昔、妹がやはりネームタグを沢山集めてはぎ合せてベストを作ったことがあります。
手芸雑誌に取り上げられましたっけ。

どんなのが出来るか楽しみです。ご主人との共作ですね♪
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Unknown (女々)
2015-05-05 07:11:54
素敵な 思いのトートバックになりますね。 カレンダーとは真逆な勤務です。昨夜の雨で 桜 散ってしまったかな~なんて思いながら 今朝はまだ外にでていません。タグがたくさんついている…息子のリュックを棄てる時 タグ ほどいて 自分の無地のバックにつけた記憶が…あら あれはどこに入ってしまったのか?
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Unknown (とんぼ)
2015-05-07 15:27:28
陽花様

つい「何かに使えないかしら…」と思って
なんでもとっておくんです。
でも利用できる方が少ない…んですよぉ。
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Unknown (とんぼ)
2015-05-07 15:28:54
古布遊び様

貼り付けて見ると「こういう色があれば」なんて
欲が出るので、形になるまでが大変です。
タグ集めていたときは、人の複まで気になったりして…。
友達にたのんで「それちょうだい」なんてやってました。
うまくバッグになるといいんですが。
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Unknown (とんぼ)
2015-05-07 15:30:45
cipta様

私も昔見たのがとてもよかったのです。
それはちょっと何枚かとんでいるだけだったのですけどね。
考えた人、ステキですー。
主人は「あーーー、俺のお気に入りー」なんて
ふくれているかもですね。
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Unknown (とんぼ)
2015-05-07 15:32:11
女々様

なんとか形にしたいと思っていますが、
ここから先のアイデアがまた四苦八苦です。
連休も終わりました。
我が家も全然関係なく、いつもどおりでした。
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Unknown ()
2015-05-18 20:04:55
いつもの事ながら
色々考え 色々手を加え
さっと 手作り
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Unknown (とんぼ)
2015-05-19 19:02:28
惠様

まだ形になっていませんが、
アタマは少しでも使わないと…なんて
思っています。
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