年をとると、坂道を転がるように月日が経っていく、と何かで聞いたのですが、
さしずめ私などは毎日崖から落ちる速さで進んでいるような気がします。
10月も明日まで、今年もあと2ヶ月になってしまったんですねぇ。
まぁ、シミジミしていてもしかたありません、がんばらんば。
今日は息子の薬をいただきに病院へ行きました。
途中の桜並木は、まだ紅葉はしていませんでしたが、道行く人の服装はすでに秋深しの様相です。
今日はまたちょっと曇りがちで肌寒くて。
写真は病院の駐車場の少し紅葉したはっぱさんたちです。一番早いみたいでした。
周囲に緑が多いところなので、次回行く時はきっとパッチワークみたいにいろんな色が見られるはずです。
なかなか外にゆっくりと出られませんので、たまにする一人歩きの時間は貴重です。
病院のお花屋さんは、もう締まる時間が近くて、いつもバケツに入っているお花は片付けられていました。
表にミニシクラメンの鉢がいくつか…。
母が存命の頃、父は毎年クリスマスになると、母にシクラメンの鉢を贈っていましたっけ。
オーソドックスなもの、花びらがフリルみたいになっているもの、シクラメンもいろいろあるんですよね。
「これってさ、輸入当時は飼料用で『ぶたまんじゅう』って言ったんだよね」で、母に顰蹙を買い、
後日「和名は『かがりびばな』って言うんだよ」でご機嫌を直してもらい…。
そんなことをふっと思い出しました。
家と実家との往復、見慣れた景色ばかりの中にいると、自分の幅もちっとも変わらない気がします。
昨日、父が思い切ってバスと電車で横浜に行ってきた、と電話してきました。
どうりで電話してもいないはずだわ。近くのコンビニまで買い物かなと思っていたんですが。
バスはすでに乗れるようになっていましたが、電車はほぼ1年ぶりです。
駅のエスカレーターも、階段も大丈夫だったそうです。
「なんたって『杖』の威力はすごいよ、電車にのったとたんに、席ゆずってもらえたよ」
いえジーサマ、杖なくてもあなたは十分、あぶなっかしい人に見えますからして。
高島屋で、友人のお礼に商品券を買い、近くのヤマダ電気までがんばって歩いたそうです。
母がなくなってすぐに、父がテレビにつなぐスピーカーを持ってきてくれました。
耳の遠い人のために、すぐそばで聞こえるあれです。母がずっと使っていました。
私は右の耳がよく聞こえませんので、ありがとうと使っていたのですが、
最近父も耳が少し遠くなりまして、スピーカー返すと言ったらいいよと。その自分用を買いに行ったわけです。
私、思わずいいました「じーちゃんスピーカーの前に補聴器とちがうか?」
ジサマ、やや間をおいて「…そっか、そだなぁ」、しっかりしておくれ、耳が悪くなるとボケるというし。
母の介護をしていた頃の父と比べると、わずか2年ですがやはり急速に年をとった気がします。
よく「年寄りのわがまま」と言いますが、いとこがずっと老人介護の施設にいて、よく言ってました。
「年をとると、まずは目の前のことしか見えなくなる、
そして考えがせばまって、起承転結の「起承」くらいまでしか考えが及ばない。
だから『結』までいくと、返って周りが迷惑することになるのがわからないのだよ」と。
確かにそうです。父も、体がきかなくなって、元々のせっかちが、よけいに気ばかり走るようになりました。
それが頑固ということにもつながるわけです。言い争いのようなことはしたくないので、
もう「そうだね」と、できるだけ、父の思い通りにしています。
長年母を見てくれたのですから、きっと父も、今の私のように、母のわがままを「そうだね」と、
たくさん聞いてくれていたのだと思うのです。
フットワークがよくて、どこへでも自転車と車でスイスイいっていた父です。
少しでも毎日歩いて、少しでも長く外歩きがしていられるように、と思います。
今のところの父の目標は、来春の「中学校のクラス会」です。
横浜の伊勢佐木町あたりが毎年の会場ですから、
電車も乗れたし、あとは一日出歩いても疲れないように、体力つけてもらわないと。
と、人のことばかりでなく…あたしもおんもに出たいよぅ…と思っています。
息子が少しずつですが、施設に通える気配です。
前回はインフルエンザの予防接種が、年を超えてしまったのですが、今年は来月予約が取れました。
私も早めにどこかでしてこないと。
元気でいることは、本当に大事で、ありがたいことなのだと、父や息子を見ていて思います。
今日はどんより曇り空ではありましたが、縮こまっていた体を伸ばせた気がした日でした。
ヤマボウシの葉もジューンベリーの葉も 色をつけ
ハラ程度に落ち始めました。
本当に 時間の早さが身にしみる年になりました
体のどこかに不調が起きると気持ちが先に
老け込んでしまいますね。
くよくよ思い悩まずケセラセラで暮らしたい
ですね。
年取るといろんな面での自覚が緩んでくるんだなぁ、と最近感じています。
その上に、諦めると言うか、投げ出すと言うか。
ま、もういいや・・・が多くなってきている気がします。
抵抗せねば!!っと、思える気力をまず取り戻さねば!ですわぁ。
急にあきになった?せいか、いそいでいるみたいです。
我が家の小さなツタは、夏の暑さになにをくるったのか
あっというまに紅葉して8月には落葉…。
どうするのよと思っていたら、また葉が出て、
この季節に青々しています。
これから紅葉するのかしらん。
こまったなーと言ってるみたいです。
なにかしら不調になると、あぁ年かなと、
ついそっちにいきますね。
昔ほど持久力も瞬発力もありませんし、
疲れの回復も遅いです。
半身不自由な父は、さぞかし「いらだち」もあるだろうと、
そう思っています。
ほんと、ケセラセラが一番ですよ。
なるようになっていく…です。
私自身が、昔より根気もなくなっていますし、
父の心の変化も、なんとなく理解はできるのですが、
ストレスにはなりますね。
でも、すこしでも穏やかな老後をすごしてほしいので、
それはそばにいるもののつとめかなと思い、
がんばっとります。
私も昨日接種してきました。
<15分椅子にかけていてくださいね>
とは、看護婦さんの言葉です。
お父さまのご様子に
<そうなの、そうなの>って
頷いている私、共感しています。
老いることに不満も焦りもありませんが、
それのよって起こる現象がいつも
心配になってくるのです。
仕方のないことと諦めてもらうのは
周りの方で当人は気づかなくなるのが
恐いのです。
なるべく外に出て...と思いながらの
この頃です。
気温が朝晩低くなります、
とんぼさんも充分気をつけて
くださいね。
いろいろおかしな感染症が流行っていて、
気をつけることが増えていきます。
父のことは、老いというものはこういうものなのだろう、
自分もまたいつか通る道だから、というふうに
みているつもりなのですが、ときとしてため息がでます。
ほんとに気温差が大きいですね。きょうはまたすごい風でした。
ベランダのお花さんたちはご無事ですか。
akkomam様も、お身体きをつけて。