先日ご近所さんが引っ越され、この夏ごろに売り出される…と聞きました。
この辺りは、今の新興住宅地よりは土地が少し広めです。
家も結構大きくて、小さい子がいたわけではないので、中もキレイ(玄関までしか入ってませんが)、
庭も広くて、年に何回か植木屋さんも入り、きれいに刈られた植木が並んでいます。
夫婦二人にはちょっと広いかな…ですが、お子さんは結婚して外で暮らし、家はいらないと言ったとか。
やはり今の時代は、自分たちに住むところがある場合はお金を相続した方が合理的なのでしょうね。
たまたまお引越しなさった奥様も、家にもモノにも執着ない…とおっしゃって、サラリと出て行かれましたが。
今「空き家問題」があちこちでいわれています。
先日、京急沿線(三浦に近い方)で空き家が増え続けているため、
京浜急行がその対策に取り組んでいる…というリポートがありました。
鉄道会社にとって、沿線の空き家が増えるということは人口が減るということで、
経営に大きく響いてくるから…と。そりゃそうですよね。
空き家対策の一つの方法として…というリポートだったわけですが、
ある女性が相続した両親の家、築50年くらいだったか…
いかにも昭和の家…でした。中はまぁキレイですが、やはりそのまま住むのは無理。
女性は別のところで暮らしているので、風通しにかようだけで、固定資産税を毎年12万支払う。
でも、実家ですし自分も思い入れのある場所なので売りたくはない…。
この家を…まずある建築デザイナーの会社が「借受ける」わけです。
次にその会社が自前でリフォーム、そのとき、例えばその女性の家の場合は、
天井の板を外して梁をむき出しにし、ちょっとログハウスっぽい作りに。
昔の家は部屋割りが細かくて一部屋ずつが狭いので(これ、実家もそうです)、
ところどころの壁を取り払い、シェルフなどを作って区切ったりして今風に…。
この家は、小さい子供がいる、若い夫婦が借りてました。
家賃は10万、高いのか安いのか、私にはよくわかりませんが…。
家賃のうち1割が大家である女性に毎月渡り、残りはデザイナー会社がもらう。
女性のところには毎月1万ずつ、1年で12万。これで固定資産税が払えるわけですねぇ。
京急がこれに参入し、紹介や手続きなどをするとか、そんなことだったと思います。
まぁ単純に「それはいい」…とばかりは言えない方式だとは思いますけれど、
人が住まなくなると家はあっというまに傷みます。
そのまま放置して、何か事故とか事件があっても嫌ですしね。
昨今の台風や地震、大雪で、古い空き家が崩壊したというニュースも何度か見ました。
思い入れがあって売れない、でも住むことはできない、思い切って壊そうとすれば、
壊すのにお金がかかるし、固定資産税も高くなる。
とりあえず資金を調達して、リフォームして人に貸したら、家賃をちゃんと払ってくれないとか、
なんかヘンな人が入ってるとか…今は、それをカバーするためのシステムも考えられてはいるようですが、
先の長い話ですからねぇ。
友人がアパート経営しているのですが、その地域では、70歳以上の高齢者一人暮らしには、
アパートを貸さないようにという御達しがあるそうです。かといって、もう古いタイプのアパートなので、
イマドキの一人暮らしの若い人などには敬遠されてしまう…どうしたものか…ですよね。
そういう家がこれからも増えていくのでしょうねぇ。かくいう私も、いずれ実家は私が相続することになります。
幸いにも近くですから、「仕事場」にするから心配しないでと父に言っています。
とはいえ、20年先30年先を考えると…年取ったらマンションがラクだわー…です。
おちおち年も取れなくなってゆく?難しい問題です。
私の担当している利用者さんが、つい先日、
持ってるマンションの一部屋を売ってほしいと言われ、翌日に売ってしまったんです。。
それも、買いたたかれたような値段でね。。
こんな値段だったら、誰かに貸した方が良いんじゃないかと。。思ったほどで( ゚Д゚)
私の母も、マンションが良い~
と、常々言ってましたけれど、
マンションにしても戸建てにしても、
財産を持ってるって大変なことなのですね。。
な~んて。。
持てぬものの僻みです(笑)
子供が巣だって夫婦二人きりが多く、
片方になると施設にというパターン。
いくつまで生きるのか分らないだけに
シミュレーションするのも限界が・・・
何一つ持って死ねないだけに家も悩ましい
ですね。
空き家になったと思ったら空地。
我が家の周りでも私がこちらに来た頃は町内30軒以上ありましたが今や一桁です。
人口が減るという事はこういう事かとつくづく実感しています。
この先どうなるのかなとつくづく不安になりますね。
持家(マンションでも)それが何かの形で、
ちゃんと遺産として誰かに相続されていくなら、
それはそれでありがたいことなのですが、
管理ということになると、大変ですよね。
暮らし方、という意味では、とにかく自分が
いつどんな形での最期なのかわかりませんから、
庭や家のメンテは大変です。
身内で、何十年も住んできた家を売って、
マンションに越しました。
戸建ての佳さは減っても、庭の手入れも何もいらない、
排水管だのなんだのも、定期的にやってくれる、
暮らしは楽になったと言ってました。
何がしあわせなのか、何がいいことなのか、
いろんなケースがあって難しいことです。
ほんとに日本も難しい状況になってきましたね。
おっしゃるとおり、なにひとつ持っては死ねないのですから、
後の人が困らないように…と、それを思います。
遺言書も必要だと思い、今考えているところです。
我が家の近辺は、この地域全体では比較的まだ、
新しい住宅地…に入ります。
歩いて10分の実家の近辺は、割と古い住宅地…です。
今その実家の近くに、空き家というより「空き地」が
めだつようになりました。
もう代替わり、空き家…の次の段階ですよね。
若いうちは気付きもしなかったことが、今セツジツな問題になっています。
どうなっていくのでしょうねぇ。