![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/94/bdcea47e8e6709ace85a18771689100f.jpg)
これは、先日古本を購入したとき、着物関係ではなかったのですが、
一緒に購入したものです。タイトルは「四季の活花と茶の湯」。
昭和11年の「婦人倶楽部新年号付録」です。
私は、活花もお茶も素養がないので、宝の持ち腐れかな・・と思いながら
購入したのですが、別のところで発見がありました。
まずは「おもしろ発見」、これ昔からあったんですね。
今は「マジック・ソール」とか言いますが、ここでは「長身整容具」。
後ろで覗き込んでるのは旦那様?「俺より高くなるなよ・・」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/67/721ad3fa92f6315c6fd2e4e08abe9004.jpg)
まじめに・・・こちらは「活花」のページ、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/b5/64951f20db2beb2c55c65b10d3b7bfb9.jpg)
右下、カラーですが、私ずーっと「かいう」と覚えてまして、
カラーと聞いたとき、私の覚えマチガイかと思っていました。
でも「海芋」で、あってました。でも「いも」なんですねぇ・・。
左は「カンナ」です。懐かしいですね。
昔はちょっとしたひろっぱにもあって、大きな花と葉っぱで
存在感ありました。今は見ませんねぇ。
この本にはほかにも「ダリア」とか「むべ」とか、懐かしい名前があります。
私の友人が、大阪で活花の師範をしておりまして、
ときどき活花の写真を送ってくれたり、電話で話したりするのですが、
知らない名前の花がたくさん出てきます。「それ、どんな花?」と聞くと
電話で花の説明はむずかしいねぇ・・といつも笑い話になります。
花やさんでも「これみたことない・・」というのが増えました。
聞くとお花やさんが「えーと、ちょっと待ってください」ってメモ取りに行ったり
お花やさんもたいへんですよね。
ちなみにとんぼの好きな花は「おだまき」「トルコ桔梗」「紅花」です。
さて、この本は後ろのほうに「茶の湯」が載ってまして、
そこのトップページがこれ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/4a/300063176a8fbd03950d18b9f66f6a0d.jpg)
写真はともかく、左上の字の読みにくいこと。
「表千家平手前のてほどき」「裏千家平手前のてほどき」・・、
あとは「略式お盆」「洋室向き立礼」「小川流お煎茶」・・と続きます。
私は、お茶を知りませんので、中身については見ても今も同じなのか
今と違うのか、そういったことについてはよくわかりません。
でも、中の写真を見ていて思ったことがあります。
その写真が下の写真です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/71/2720c02f5335ea2af4973d0c56b2d9ef.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/27/8e0d0c52cd2888563911ca410ba1f5ce.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/a9/66bb82542a375fe40c3b5c5d95d60ee9.jpg)
もうお気づきですね。「袖の長さ」です。
戦前は、既婚女性でも袖丈は今より長いです。
上の写真の特に2枚目3枚目を見ると、お茶の動作をするには、
袖は長いほうがいいのではないかと・・・。
現在の長さだと、たとえば3枚目の写真の動作のときなど、
ちょうど袖が畳にすれるかどうかの長さじゃないかなと思うのです。
まぁ実際にお茶をなさっておられる方々にとっては、
気にならないことかと思いますが、私はこの写真を見ていて、
袖がこのくらいの長さだと、見た目もとても美しい気がしまして・・・。
お茶の作法に「袱紗さばき」というのがあります。
「袖さばき」ってのがあるかどうかわかりませんが、
長い袖を美しくさばきながら、お茶をたてる・・っていうのも
いいものじゃないかと・・。
でも、振袖となると長いのが当たり前で見慣れていますし、
むずかしいもんですねぇ。知らないものの勝手な言い分です。
いつもとはジャンルの違う本を見まして、こういう本もいいものだなぁ・・と、
これで、古本コレクションに拍車がかかってしまいそうです。
ほんのわずかの違いなのに、フシギなものですね。
振袖のお嬢さんのお茶は、なんかちょっと
ヒヤヒヤする感じ・・です。
陽花様
私は高校のとき「礼法」という授業があって、
一応「こんな感じ」くらいにやったんですが、
覚えているのは「ふすまの開け方」だけ・・。
それも、ふすまのない今、できるかな?です。
蜆子様
尺三寸というと「アブナイ丈」ですね。
既婚者でもながかったころの町の通りなんてのを
見てみたい気がします。
袖丈がわずかにかわるだけで、
全体の雰囲気もかわるものですよね。
私袖丈一尺三寸なのですが、いまではへまはやらないですが、袂建水にぼっちゃり、人知れず袖絞りました。まるで涙、え~~終わってすぐ染み抜きですわ。
袖長ければ優雅であるだけではなく、そんなへまはおこりようもありませんが、今度は両手を袂捌きながら、動かなきゃ、習練が必要ですね。
私嫁入りの時の訪問着、袖丈一尺七寸と一尺五寸をそろえてました、ちっとは優雅に見えるという親の深謀遠慮かも。
着物の袖丈だけでなく、顔つきも随分今とは違いますね。可憐に見えますもん。
むか~し、ちょこっとだけお茶を
習いましたが、し~んとしていると
よく緊張して、とんでもないところで
音を立てたりしていました。
いまじゃ袱紗もさばけないほど全部
返してしまいました。
古本で入手した昭和50年代初め頃のお茶のテキストの写真、ここの写真より少し短い1尺5~6寸?ぐらいの袖丈の若いお嬢さんが掲載されてます。
それと、お茶の流派名は忘れましたが、お姫様のお茶ということで、振袖を着る流派があります。 一度、お茶席にあがったことがあるのですが、長い袖を扱いながら、ステキでした。