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今日は蒸し暑かったです。風はありましたけど…。
おかげさまでこの梅雨時に、毎日伸子張りができるという、
とんでもねー梅雨になっとりますね。
今日張ったのはこまかーい小紋、江戸小紋と言うには少し「雑」な感じ、
色はもう少し全体にくすんでいます。
柄アップです。
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一応着物の形にはなっていましたが、袖は極端に短いし、
なんとなくじゅばん代わりに着ていたのかな?という感じ…。
これは解き始めて「ありゃ~」と思ったのですが、衿のところや袖つけの部分、
ミシン縫いだったんです。背縫いは手縫いなのに…。
着物は絹の場合、ミシンで縫うと糸が丈夫すぎて縫い目の部分が傷みます。
きれいに解いたのですが、やはり破れてまったところがありました。
それと、ちょっとヤケてるところ、シミのところなどありまして
全体の布力はまだまだあるのにもったいないことです。
これは「帯揚げ」や「半衿」にいいかもしれません。
さて、今日のもう一枚は「羽織紐」です。
これはいつもコメントを下さる「陽花様」のHP「手ぐみひも 陽花」で
お願いして組んでいただきました。
色も組み方も長さも、好みを聞いていただけるのがいいですねぇ。
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これはちょっと長めにしていただきました。柄は「木の葉」です。
とてもきれいな箱入りで、とんぼカンゲキ!
「茶と黄色」だと秋向きかな…と、ツギを考えています。
陽花様のところでは、最近流行の「蝶結び」のできる長いタイプも
出しておられます。あれもいいんですよねぇ。
と、考えたら、羽織そんなに持ってなかった…。
「組みひも」ということで、ついでに「帯締め」のことなんですが、
古い本を見ていると「昔の流行」なんてのに出くわします。
こちらの写真は、昭和29年の本の中から…、
太さも太し…ですが、締め方もねぇ、当世流行だったのでしょう。
ちなみに下の右の女性は「雪村いずみ」さん。
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このころは「洋装」に負けじと、衿は詰め気味、腰は細く着付けていた時代、
帯締めがベルトのようです。モノクロですが同じ本から。
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まぁ実際には、こういう本に載せるから、そこからはやる…というのも
あるかと思いますが、実際「太さ」は、昔のものは太いです。
母の若いころのものなども「手綱」みたい?
洋装のようなデザイン的な変化と比べれば、和装の「流行」というのは、
穏やか目、ではあります。それでもやはり、時代を映して、
さまざまな変化はありますね。このころのきっつーい着方を見ると、
なんか深呼吸したくなっちゃいます。
こうしてみると、やはり「着方」は実際着ている人が作るものだと、
そんなふうに思います。
この本、けっこうおもしろいので、明日はこの本から「着方」について、
ちょっと書いてみようと思います。
着物は自由でなくっちゃねぇ…。
おかげさまでこの梅雨時に、毎日伸子張りができるという、
とんでもねー梅雨になっとりますね。
今日張ったのはこまかーい小紋、江戸小紋と言うには少し「雑」な感じ、
色はもう少し全体にくすんでいます。
柄アップです。
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一応着物の形にはなっていましたが、袖は極端に短いし、
なんとなくじゅばん代わりに着ていたのかな?という感じ…。
これは解き始めて「ありゃ~」と思ったのですが、衿のところや袖つけの部分、
ミシン縫いだったんです。背縫いは手縫いなのに…。
着物は絹の場合、ミシンで縫うと糸が丈夫すぎて縫い目の部分が傷みます。
きれいに解いたのですが、やはり破れてまったところがありました。
それと、ちょっとヤケてるところ、シミのところなどありまして
全体の布力はまだまだあるのにもったいないことです。
これは「帯揚げ」や「半衿」にいいかもしれません。
さて、今日のもう一枚は「羽織紐」です。
これはいつもコメントを下さる「陽花様」のHP「手ぐみひも 陽花」で
お願いして組んでいただきました。
色も組み方も長さも、好みを聞いていただけるのがいいですねぇ。
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これはちょっと長めにしていただきました。柄は「木の葉」です。
とてもきれいな箱入りで、とんぼカンゲキ!
「茶と黄色」だと秋向きかな…と、ツギを考えています。
陽花様のところでは、最近流行の「蝶結び」のできる長いタイプも
出しておられます。あれもいいんですよねぇ。
と、考えたら、羽織そんなに持ってなかった…。
「組みひも」ということで、ついでに「帯締め」のことなんですが、
古い本を見ていると「昔の流行」なんてのに出くわします。
こちらの写真は、昭和29年の本の中から…、
太さも太し…ですが、締め方もねぇ、当世流行だったのでしょう。
ちなみに下の右の女性は「雪村いずみ」さん。
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このころは「洋装」に負けじと、衿は詰め気味、腰は細く着付けていた時代、
帯締めがベルトのようです。モノクロですが同じ本から。
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まぁ実際には、こういう本に載せるから、そこからはやる…というのも
あるかと思いますが、実際「太さ」は、昔のものは太いです。
母の若いころのものなども「手綱」みたい?
洋装のようなデザイン的な変化と比べれば、和装の「流行」というのは、
穏やか目、ではあります。それでもやはり、時代を映して、
さまざまな変化はありますね。このころのきっつーい着方を見ると、
なんか深呼吸したくなっちゃいます。
こうしてみると、やはり「着方」は実際着ている人が作るものだと、
そんなふうに思います。
この本、けっこうおもしろいので、明日はこの本から「着方」について、
ちょっと書いてみようと思います。
着物は自由でなくっちゃねぇ…。
今日は本当に蒸し暑かったですね。
ひと雨降れば涼しくなるような気もしますが。
根性で浴衣を洗ってアイロンかけたので、根性で着て扇風機を出して風にあたっています(笑)
ばっかですね~。
着物の基本は手縫いだということが分かりました。
絹はミシンでは縫い糸が強すぎるのですね。
納得。。。
でも、最近は人件費を浮かせるためなのか、呉服屋では生地は日本製だけれど縫製は中国というのもありますが、あれも和裁専用のミシンを使って縫われているのでしょうか。。。
安いつり下げ浴衣などは殆どが「MADE IN CHINA」が多いですし。
着物はもともと反物から選びから買う物なんですけれど、それじゃ売れないのでしょうね。
・・・昔の着付けはえらく窮屈~。
でも帯が高めなのはなぜか好きです。
昔の着物を着た女優さんを見ると綺麗~って。
私は胴が長いのか帯を高めに締めると、肋骨が圧迫されすぎて苦しいです?(笑)
足が長く見えていいけれど。
着付けの先生は拳が一つ入るくらい帯の上側を空け、下側を締めると聞いたので、いつも大きく息を吸い込んだ状態(肋骨が最大になるとき)で帯を締めていますけれども。
また、その様に太めの昔の帯もってますw。
今使ったら野暮ったいかなぁ。
振り袖用と間違えられそう。
着物の袖も昔は長さがいろいろなのに、今は49cmと決まっていますよね。
不思議です。
それに、手ぐみひも陽花の宣伝まで
して頂いて恐縮です。
今の帯締めの締め方は一番下の写真の
ように一本に見えるように締めるのが
流行みたいですね。
書き方がわるかったですね、ミシン糸が強いのではなく、ミシンは上糸と下糸が交互に絡まっていきます。つまり一枚の布を上と下の二本の糸でサンドイッチするわけです。手縫いは糸一本ですから、どこをとってもどちらかの面には糸がありません。しっかり縫い付けたいところだけ「返し縫い」で、ミシンと同じように「糸が両方に」でます。その違いなんですよ。縫い目のひとつひとつに布の「遊び」がなくなるんです。
私は縫製を外国でやったという着物は、ポリしかきたことがないので良くわかりませんが、絹糸は使っていないのではないでしょうか。それと「和裁用ミシン」と言うのは特別ないと思います。直線縫いばかりで洋服よりはるかに単純ですから。
着方については、若いころは帯は胸高に…といいますね。まぁそれは昔から「初々しく見える」ということでしていますが、着物は本来自分の体にあったように着るものです。帯をしめるときは、帯の一番下を持って引くんです。私は帯は結ばずに「帯止め具」を使いますから、帯の下側だけきっちりひっぱって止めてしまいます。上側はこぶしひとつどころかスカスカですよ。
袖丈は、昔は身丈から割り出したものなのです。まず未婚既婚での長短がありますが、人はそれぞれ身長も違うしやせ太りもありますね。そのひとのイメージというのもあります。だから、身丈で割り出したものと、あとはその人に合うように。日々着物で暮らしていた時代は、縫えて当然でしたから着物に合わせて襦袢の袖なんかも自分でちょっと直せたわけです。またそういう手間を惜しまなかったわけですね。でも、着物離れしてしまったら、着物が変わるたびに襦袢の袖丈が合わないのはめんどうです。第一自分でどれくらいの丈が似合うのかもわからない、だから「基準」みたいなものがあったほうが便利なわけです。私の場合は、母と二人で同じところに頼んでましたから、縫子さんが間違えないように、母は49センチ、私は50センチと決めていました。だから、母のお下がりはいちいち直さなきゃならないんです。49センチときまっているのではなく、洋服で言えば「SML」とか「9号」とか、そういったもので、それでなくともいいんですよ。
陽花様
私もできるだけまっすぐに…と、いつのまにか
そう締めていますね。
柄の出方だけは気にしますけどねぇ。
洋裁でも、ぐし縫いやいせこみなどは無論ですが、大事な部分は手縫いをします。
特にオートクチュールは、そういう部分が多いですね。
手縫いは細かい調整が出来て、決して直線ではない人間の体によく馴染みます。
人間の手の能力の素晴らしさを痛感する時でもありますね~。
手縫いのやさしさと言うのは、
一針ずつ手で送るときの、
そのめんどくささであったり、
慎重さだったり、まいっか…の
ちょっとうしろめたい思いだったり、
それらが糸とともに、
布に縫いこまれるせいであるような気がします。
ミシンも便利な道具であり、しっかりぬえることが、
とても強い味方であって、それはそれで、
とても頼もしいのですけれど…。