ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

明日は成人式ですね。

2013-01-13 10:38:30 | 着物・古布

 

ちょっと雨が降りそうな、しかも全国的に、なんていってますし、関東でも山添は雪なんてことも…。

どっちも困ります。雨はシミになりますから、もし小雨であったとしても、必ずメンテに出さないと、です。

 

私のときはお天気でした。ちょうど白いモコモコのショールがはやり始めのころで、

猫も杓子もみんなあれをしていました。

私もお祝いにともらったのですが、私は好きではなかったし、

母は「寒い?娘っこは衿元胸元が初々しいのがええんや。出てんの首から上だけやん。気合で行きっ」…

というわけで、ショールなしで出かけましたっけ。

 

さて、今年お正月にちょっとテレビを見ていましたら、振袖の柄が、ちょっと古典柄に戻ったような…

そんな感じがしたのは私の気のせい?

今日はこれと言って話題もないので、今までここでアップしてきた振袖なんぞ、並べてみようかと思います。

先日の「小袖展」に行かれた方のお話しで、明治はジミ、大正から華やか…。

では実際に…明治です。トップ写真のもの。

 

            

 

大正から昭和初期の花嫁振袖

 

       

 

昭和の30から40年代かな?

 

  

 

平成のちょっと古いもの

 

           

 

色柄の華やかさもいいものですが、なんと言ってもやはり「お袖の長さ」がいいですねぇ。

間違っても階段上がるとき、袖を引っつかんであがらないでくださいねー。

 

ところで…数年前のことですが、たまたま成人式のあとに、いつもの呉服屋さんに、

洗い張りだかを頼みに行きました。

奥さんも忙しい時期がおわってやっとホッコリというところで、ぺらぺらと長いことおしゃべりしました。

お茶のおかわりまでして…。

その間に、何人かのお客さんが来たのですが、皆一様に大きな風呂敷包みを抱えて入ってきては、

じゃお願いしまーす、と置いてさっさと出て行くし…。「なんなの?」と聞いたら「振袖のクリーニングよ」と。

 

奥さんのお話では、最近は着物が着られなくなったので、始末の仕方がわからない方が多いのだそうです。

成人式から何年も経ってから「なんだかシミが出た」とか「かびがはえた」などで持ってくるのだそうで。

聞けば、脱いだら「汚れるから」と、よく調べもしないでさっさと箪笥にしまっちゃうのだと。オソロシィ…。

汗も湿気も飛んでなくてシミになったり、胸元に料理系のシミが飛んでたり、衿にべったりファンデーションや口紅、

後ろ裾にドロはねが、記念記帳でもしたのかボールペン、サインペンのインクだのも時にはあるそうで。

まだ一回しか着ていないのに、といわれてもシミの始末やドロはねの跡は、時間がたつほどお金かけないと落ちません。

そこで奥さんのお店では、振袖を購入したお客様には、納めるときに「終わったら見ますから必ず持ってきてください」と、

頼んであるのだそうです。確かクリーニング代もサービスだったか、割引だったか…。

おまけに「たためない親」も多くて、かまわないからざっと畳んで風呂敷につつんでくれればいいです、と

そうも言ってあるのだそうです。

私がいる間に来たお客さんで、みるからにちゃんとたとう紙に入った包み方の人は、一人だけでした。

あとはもう座布団でも包んであるのかと思うような「荷物」状態。

なんだかなぁ…と思ってみてました。

 

振袖は、刺繍や箔があったりしますし、本人は気がつかなくても、袖の底あたりなど階段でこすったりして、

意外と汚れてたりするものです。汗ジミはすぐには変色しないからわかりにくいし、

食べ物のシミは、柄にまぎれてわからないこともあります。

成人式終わったら必ず、まず汗の湿気を飛ばし、丹念にシミとか汚れ、ドロはねなど調べてください。

もしわかりにくいところにシミでもあったら、目立つ色の糸で、シミや汚れのまわりをザクザク縫いで、

しるしを付けておきます。

そして見た目は汚れてないなぁと思っても、すぐに着る予定がなければ、クリーニングに出した方が賢明です。

お店の人によく見てもらって、丸洗いとか生き洗いとか、相談して決めてください。

たとえ、昔のように誰かに譲るなどの予定がなかったとしても、箪笥の肥やしになったとしても、

安い買い物ではないのですから、扱いは丁寧にしてあげてください。


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キリ番が近いので… | トップ | 大荒れの天気 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちょこちょこ)
2013-01-14 02:22:34
黒い花嫁振袖素敵です。こんなの着たかったなあ。着付け教室にくる人でも近頃たたみ方もわからない人多いんですよね。袋帯と名古屋帯の違いもわからないし、びっくりしますよね。それも若い人じゃないんですよ。
返信する
Unknown (りら)
2013-01-14 04:11:54
振袖は七五三以降着ずにきてしまい、この年になって「うーーむ・・・」と思っています。
どれも華やかで、素敵ですねぇ。
黒地のお嫁さん衣装、こんなので結婚式やりたかったですわ。
最近はそういう若い方も出てきていて、ちょっと頼もしく思ったりもしています。

さぁ、成人式・・・・
今年もとんぼさんのレポが楽しみです~♪
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-14 14:34:32
ちょこちょこ様

最近、黒振袖で挙式、というかたも増えていると聞きました。
ステキですよね。私もいまになって…です。

着物の記憶も知識もすっぽり抜け落ちましたから、私の年齢でも
わからないという人いますねぇ。
なんとか今からでも…なんて思うのですが…。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-14 14:37:28
りら様

私も20代以来…とかきかけて、還暦のときに着たっけ、と
思い出しました。まぁ引っ掛けただけでしたが。
いいもんですねぇ「おそでのながいの」は。

今日はニュースも雪関係ばっかりです。
ちらっと見ただけのお話書きました。
それにしても、この雪、夜まで続くんですと。
にわか雪国、タイヘンです。
返信する
Unknown (妖怪)
2013-01-14 16:02:33
親も祖母たちもたたみ方がわからないという声をよく聞きます。私の場合は祖母が亡くなるまで着物でしたから着物のたたみ方は手が覚えていました。
娘にも子供が大きくなって一段落したら、たたみ方等を教えたいと思っています。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-15 12:54:23
妖怪様

ほんの少しの年代の違いなんですよね。
私は、母が着物を身近に置いたヒトでしたので、
子供のころの「虫干し」のお手伝いから、
着物の畳み方を教わりました。
いつのまにか…手が覚えましたねぇ、
返信する

コメントを投稿

着物・古布」カテゴリの最新記事