私より少し背の高いかたからの頂き物でして、ちと長い…のです。
ほとんど黒なので上下がわかりにくく、写真はわざと白っぽく加工しました。
真ん中の白丸は、例によって「光」ですが、ちょうどその少し上あたりが、
上着の裾です。けっこう上が長いです。
柄が良くわからないのでアップ、ふくろうさんの親子、これは正絹紬です。
もうひとつ、こちらは以前京都で買った「ポリ」もの。
初めて二部式を見たときには、あんなものは「邪道だ」と、嫌ってました。
今でもこれを「着物として着て外に出る」ことには、ちょっと抵抗があります。
ただ、利用方法によっては便利なものだ、ということに気がついてからは、
「自分の許容範囲」で着ています。たとえば、家で着るのには
実にラクラクです。袖も短いし…、また私は旅をするとホテル泊なのですが、
朝は指定階のレストランまでいくわけです。(ルームサービスは高いっ!)
備え付けの浴衣というわけにはいかず、結局着物を着ることになります。
ササッとラクに着て、いっぱい食べても苦しくない…とまぁそんなことで、
ホテルの部屋着と、ちょっとした外出着として着るときにはこれです。
なかなか便利です。黒いほうと茶色いほう、どっちがいいか、と聞かれたら、
「黒」ですね。ある着物用通販には「茶色」のほうがいろいろ載っているのですが
とてもカタチよく着ています。もちろんモデルさんが着ているわけだし、
自分と比べても仕方ないのですが、それにしても、こうはならないよね、
という部分があります。たとえば、カタログや別の本の写真を見ると、
もっと上着が短い感じで、ちょうどブルゾンを着たような感じのブラウジング。
ところが写真では、だらしなく(向かって)右がさがっています。
中に道行のように紐がついているのですが、きっちり結んでもこれです。
同じように左、実際に着たときは着物の打ち合わせとなる右の紐も、
きっちり結んでもなんかだらしないんですね。衿を抜いて着るのですが、
帯でしめていませんからどうしてもずってくるし、どうにもゆるゆる。
別に特大サイズではないんですよ。結局「製作者(販売者)」にしてみれば、
ただ二つに分かれているよりは、スカートと丈の短い上着のように見せることで、
本来「帯」がアクセントになる着物姿のかわりになって見栄えもいい、
と思ったのかもしれません。ちゃんと形になればこれはこれでOKだと思います。
でも、きっちりならないんです。いつも衿の抜け具合とか、裾とか気になります。
私の着方がヘタなんですかねぇ。
真横から見たブラウジングの感じ…
結局は「帯」がない、という「間の抜けよう」は隠しようもなく、
全く別物と考えてみないと「帯」のない不自然さは消しようもありません。
もう少し、体にきちんとおさまりよく着られるようにしてもらえるといいですね。
一方黒い方は、要するに作務衣の下が「パンツ」ではなく
「巻きスカート」になっている、という形です。
これも、帯がないためにメリハリがありません。
特にこういう無地に近いものだと雨ゴートを着ているように見えます。
そのかわり、茶色タイプの「着づらさ」はまるでなし、ただし衿は抜けません。
じゅばんからきっちり抜いても、なんとなくずれてきます。
こうしてみると「おはしょりをして帯を締める」ということが、
いかに着物姿のポイントであり、美しさか、と再認識します。
私はこの黒を着て仕事するときは、衿を抜いて帯のかわりに伊達締めをして
前掛けをかけてしまいます。腰にしまるものがあるというのは、
実は気持ちもしまってとてもいいんですねぇ。
以前、病気のために体型的に普通の浴衣が着られない、というヒトのために
二部式浴衣をつくったことがあります。そのときは「黒」タイプに作りましたが、
上着を短くして、裾がちょうどおはしょりに見えるように作り、
着せるときは、半幅帯をちゃんと締めました。
本来の二部式、というのはそれだと思います。
古着を二部式にする場合は、ただ半分に切ればいいというわけにはいきません。
腰の上まで巻く分と、おはしょりとして折り返す分と…。
体型や、元の着物の長さによっては、寸法が足りなくなります。
そういう時は、腰の中に入る分に、別布を足せばいいわけです。
着たときに「おはしょり」が不自然にならないように、
きっちり寸法を測っておはしょり優先で切って作ること、です。
それと、二部式にしたときは「スカート」のほうにタックをとるとか、
この前の「うそつきの裾よけ」のように、最初から左の前を少しあげるように
紐つけ位置を工夫すると、シワの処理がラクです。
それと、この「茶」のほうにはついているのですが、
真後ろに「ベルト通し」があると、裾がずってきません。
便利に着るものですから、自分の体に合ったようにアレンジするといいですね。
ほとんど黒なので上下がわかりにくく、写真はわざと白っぽく加工しました。
真ん中の白丸は、例によって「光」ですが、ちょうどその少し上あたりが、
上着の裾です。けっこう上が長いです。
柄が良くわからないのでアップ、ふくろうさんの親子、これは正絹紬です。
もうひとつ、こちらは以前京都で買った「ポリ」もの。
初めて二部式を見たときには、あんなものは「邪道だ」と、嫌ってました。
今でもこれを「着物として着て外に出る」ことには、ちょっと抵抗があります。
ただ、利用方法によっては便利なものだ、ということに気がついてからは、
「自分の許容範囲」で着ています。たとえば、家で着るのには
実にラクラクです。袖も短いし…、また私は旅をするとホテル泊なのですが、
朝は指定階のレストランまでいくわけです。(ルームサービスは高いっ!)
備え付けの浴衣というわけにはいかず、結局着物を着ることになります。
ササッとラクに着て、いっぱい食べても苦しくない…とまぁそんなことで、
ホテルの部屋着と、ちょっとした外出着として着るときにはこれです。
なかなか便利です。黒いほうと茶色いほう、どっちがいいか、と聞かれたら、
「黒」ですね。ある着物用通販には「茶色」のほうがいろいろ載っているのですが
とてもカタチよく着ています。もちろんモデルさんが着ているわけだし、
自分と比べても仕方ないのですが、それにしても、こうはならないよね、
という部分があります。たとえば、カタログや別の本の写真を見ると、
もっと上着が短い感じで、ちょうどブルゾンを着たような感じのブラウジング。
ところが写真では、だらしなく(向かって)右がさがっています。
中に道行のように紐がついているのですが、きっちり結んでもこれです。
同じように左、実際に着たときは着物の打ち合わせとなる右の紐も、
きっちり結んでもなんかだらしないんですね。衿を抜いて着るのですが、
帯でしめていませんからどうしてもずってくるし、どうにもゆるゆる。
別に特大サイズではないんですよ。結局「製作者(販売者)」にしてみれば、
ただ二つに分かれているよりは、スカートと丈の短い上着のように見せることで、
本来「帯」がアクセントになる着物姿のかわりになって見栄えもいい、
と思ったのかもしれません。ちゃんと形になればこれはこれでOKだと思います。
でも、きっちりならないんです。いつも衿の抜け具合とか、裾とか気になります。
私の着方がヘタなんですかねぇ。
真横から見たブラウジングの感じ…
結局は「帯」がない、という「間の抜けよう」は隠しようもなく、
全く別物と考えてみないと「帯」のない不自然さは消しようもありません。
もう少し、体にきちんとおさまりよく着られるようにしてもらえるといいですね。
一方黒い方は、要するに作務衣の下が「パンツ」ではなく
「巻きスカート」になっている、という形です。
これも、帯がないためにメリハリがありません。
特にこういう無地に近いものだと雨ゴートを着ているように見えます。
そのかわり、茶色タイプの「着づらさ」はまるでなし、ただし衿は抜けません。
じゅばんからきっちり抜いても、なんとなくずれてきます。
こうしてみると「おはしょりをして帯を締める」ということが、
いかに着物姿のポイントであり、美しさか、と再認識します。
私はこの黒を着て仕事するときは、衿を抜いて帯のかわりに伊達締めをして
前掛けをかけてしまいます。腰にしまるものがあるというのは、
実は気持ちもしまってとてもいいんですねぇ。
以前、病気のために体型的に普通の浴衣が着られない、というヒトのために
二部式浴衣をつくったことがあります。そのときは「黒」タイプに作りましたが、
上着を短くして、裾がちょうどおはしょりに見えるように作り、
着せるときは、半幅帯をちゃんと締めました。
本来の二部式、というのはそれだと思います。
古着を二部式にする場合は、ただ半分に切ればいいというわけにはいきません。
腰の上まで巻く分と、おはしょりとして折り返す分と…。
体型や、元の着物の長さによっては、寸法が足りなくなります。
そういう時は、腰の中に入る分に、別布を足せばいいわけです。
着たときに「おはしょり」が不自然にならないように、
きっちり寸法を測っておはしょり優先で切って作ること、です。
それと、二部式にしたときは「スカート」のほうにタックをとるとか、
この前の「うそつきの裾よけ」のように、最初から左の前を少しあげるように
紐つけ位置を工夫すると、シワの処理がラクです。
それと、この「茶」のほうにはついているのですが、
真後ろに「ベルト通し」があると、裾がずってきません。
便利に着るものですから、自分の体に合ったようにアレンジするといいですね。
二部式長襦袢のよ~なものでしょうか?
私の頭の中ではてっきりその上から帯を締めるのかと思っていました。
やはり、とんぼさんのおっしゃるとおり、帯がないと何だか締まりがないですよねぇ~。
しじら織りの木綿の作務衣をたまたま花見に行った近くの神社の露店で、(値段を言うのもなんですが)1000円で買ったのですが、縫い物作業や家事をするときは便利ですw。
おうちで気楽にくつろげるときには良いかも~w。
呉服店のお話は、分かっていますよw。
とんぼさんのお伝えされたかったこと。
でも本当にいかにお客様を店の奥にお連れするかという技術ばかり説教&伝授して、ノルマも電話かけなどばかりで、つまらなかったですわ。
綺麗な着物に囲まれるのは唯一、嬉しかったですが。
私の必死な営業を可哀想に思われたお客さんが無理して買われるよ~なことがあったり。
もともと、マイナーな医療畑におりましたので、な~んも着物のことは知らない。(笑)
でも、しゃちょーは着物の生き字引の様な方で尊敬しておりました。
あ、藤の花見の写真どうぞお持ち帰りされてくださいませ。
私のド素人写真でよければ。
着にくいと思います。私も母がウールで
作ってくれた二部式があるのですが、1,2度
家の中で着ただけです。
私も(茶色タイプの)二部式着物は苦手です。
持ってもいませんが、着てみようという気にもなりません。
だって、見た目の間抜けさ加減もさることながら、
帯がないと腰痛持ちには辛いので(わはは)
同じ理由で作務衣も苦手です。
寝巻き代わりになら着てもいいですけど。。。
仕事するときこそ きりりと帯締めてなくっちゃ
腰が痛くてやってられませんわ~
ところで、二部式着物、戦後のものなのでしょうか。
私が最初に見た(聞いた)のは、四十数年前、CA(ステューワーデス)なさっていた方が、お正月など折に触れて、機内で着物を着ることがあるというお話。
どこで着替えるの?と質問したら、機内トイレで、二部式着物と付け帯を数分で着替えるとの回答。
へぇ、歌舞伎のように、便利な仕掛けにしているのね~と思ったものでした。
その後、旅館の女中さんや、料理屋の仲居さんが使っているのを目にしています。
二部式着物の歴史、わかると面白いな~と思ったのですが、どうでしょ。
資料はあるようで、ないかもしれませんし、ご子息やお母様のことで、お忙しいでしょうから、いずれ、お手すきの折にでも、と希望します。
モノは使いよう…というのが二部式だと思います。
いいところもある…って感じですかね。
呉服屋さんの現状は、下請けさんまで
及んでいますから、大変だとは思います。
着物が身近でなくなったから、店員さんも
苦労しますよね。
藤の写真、お借りしました、いかがでしょ。
陽花様
そう、着物を着慣れたものには物足りないですね。
なんというのか「お風呂上りに着る
リラックスウェア…くらいですかね。
小春様
いらっしゃいませ、ようこそ!
茶色のは「いとこ」と一緒にいったときに
お付き合いして買ったのですが、
さてどうにもこうにも…です。
着物を着ると腰がしっかり固定されてラクですね。
私も万年腰痛なので、着物を着ると
歩くことからしてラクになります。
以前に本で読んだのですが、着物は昔から
「幅の広いものを腰に巻く」ということで、
内臓下垂や、猫背にもよくて、健康的な
衣服なんだそうですよ。
ぶりねぇ様
二部式着物っていう呼び方そのものは、
戦後の言い方かもしれませんね。
この上下に分ける…という方法そのものは、
いわゆる着物の「繰り回し」の手法として、
戦前からあったようです。
単純に考えれば、おはしょりを先に
作って着るようになってから、でしょうけれど、
繰り回しという意味では、庶民の知恵として、
もっと前からあったのかもしれまんね。
いずれまたそんなことも気にしながら、
古い本のページなど繰ってみましょう。