また着物や古布のお話に戻りまーす。
写真は「ちりめんのおでんち」、おでんちとは関東でいうところの
「ちゃんちゃんこ」です。この暑いのに「綿入れ」の写真ですみませーん。
中の紅絹がまた暑苦しく見えるなぁ、綺麗だけど…。
これは衿の部分が擦り切れていて、このままでは着用不可です。
こんなにボロボロ~…。
ただ、ほかの部分は大丈夫なので、衿だけ取り替えればまだ着られます。
黒に見えますが「濃紺」です。脇のマチは地より更にちょっとだけ明るい紺。
シボのぐあいからいっても「別の着物」です。
おまけに身頃も目立ちませんが継いであります。
この柄は色留袖の前身ごろと共八掛のいいとこ取りしたもの。
前より後がカッコイイ!こんなです。
すんごくオシャレな「ちゃんちゃんこ」だと思いませんか?
ところどころわずかに刺繍も残っています。
見えにくいですが、白い花のフチのところ…。
こういうものには繻子の襟がつくものが多いのですが、
これは同じちりめんの、たぶん留袖か喪服の布を使ったのでしょう。
ここまでくると、もう着て、着倒して、更に残ったものの寄せ集めです。
それでも、なぁんてステキなおでんち、でしょう。
私の手元には「ふるい留袖」がいろいろあります。
こんな風にしたら、オシャレだなぁ…と改めてまたカルチャーショック。
但し「綿」を入れねばなりません。このくらいならなんとかなるかなぁ、と、
母が昔はんてんを作っていたことを思い出しているのですが…。
昔は布団も家でこしらえました。その日は朝から家を追い出される…。
なんせ二間しかありませんから、広いほうに置いてある私の小さな机や
ちょっとした道具なども、狭い部屋に全部お引越し。ついでに父も…。
そして母は、あれこれ調達してきて縫い合わせた布団側を広げ、
そこに綿を入れていくわけですが、手ぬぐいを姉さんかぶりして、
さらにもう一枚のてぬぐいでクチと鼻をカバーして、割烹着を着る。
夜中にどこかで会ったら、ゼッタイ怪しまれるカッコです。
でも、綿だらけになるのでしょうがないんですよね。
それで決まったところに綿を置き伸ばしていって、
角のところはこれまた決まった形に重ねて折りたたんで…、
実は覚えていないのですが、古い本にこれがでていまして、
ああそういえばこんなふうにしていたっけ…と思い出しました。
綿を入れるのはたいへんな騒ぎ?で、実際には「入れる」というより、
裏返しに置いた袋(布団側)の上に綿を置き、片側をひっくり返して包み込む、
と言う感じなのですが、足も使うわ乗っかるわ…。
昔の人は何でも自分でやったんですよね。
最近は「打ち直し」と言う言葉がわからない人も増えてきました。
第一「木綿わた」の布団がありませんから「打ち直す」必要もない…。
実は、実家の押入れには、まだこの「木綿わたぶとん」があります。
重いんですよね。押入れからの出し入れなんかゼッタイ腰に来る!
でも父なんかは「この重さがあったかさだったんだよ」といいます。
そういえば、父は今でも少し重さのある布団でないと寒いといいますね。
とてものことに布団の綿入れはムリですが、
おでんちくらいならなんとかなるのではないかと…。
と思いつつ、これをためつすがめつしていたら、
ちょうど「アジの開き」を届けにきてくれた父が、
「よりにもよって、こんなクッソ暑い日に綿入れかい…」
言われてとたんに汗が…???
そーです、まだ8月でんがな…。夏のうちに留袖や色留の古着を調べて、
涼しくなってきたら考えてみましょう。
写真は「ちりめんのおでんち」、おでんちとは関東でいうところの
「ちゃんちゃんこ」です。この暑いのに「綿入れ」の写真ですみませーん。
中の紅絹がまた暑苦しく見えるなぁ、綺麗だけど…。
これは衿の部分が擦り切れていて、このままでは着用不可です。
こんなにボロボロ~…。
ただ、ほかの部分は大丈夫なので、衿だけ取り替えればまだ着られます。
黒に見えますが「濃紺」です。脇のマチは地より更にちょっとだけ明るい紺。
シボのぐあいからいっても「別の着物」です。
おまけに身頃も目立ちませんが継いであります。
この柄は色留袖の前身ごろと共八掛のいいとこ取りしたもの。
前より後がカッコイイ!こんなです。
すんごくオシャレな「ちゃんちゃんこ」だと思いませんか?
ところどころわずかに刺繍も残っています。
見えにくいですが、白い花のフチのところ…。
こういうものには繻子の襟がつくものが多いのですが、
これは同じちりめんの、たぶん留袖か喪服の布を使ったのでしょう。
ここまでくると、もう着て、着倒して、更に残ったものの寄せ集めです。
それでも、なぁんてステキなおでんち、でしょう。
私の手元には「ふるい留袖」がいろいろあります。
こんな風にしたら、オシャレだなぁ…と改めてまたカルチャーショック。
但し「綿」を入れねばなりません。このくらいならなんとかなるかなぁ、と、
母が昔はんてんを作っていたことを思い出しているのですが…。
昔は布団も家でこしらえました。その日は朝から家を追い出される…。
なんせ二間しかありませんから、広いほうに置いてある私の小さな机や
ちょっとした道具なども、狭い部屋に全部お引越し。ついでに父も…。
そして母は、あれこれ調達してきて縫い合わせた布団側を広げ、
そこに綿を入れていくわけですが、手ぬぐいを姉さんかぶりして、
さらにもう一枚のてぬぐいでクチと鼻をカバーして、割烹着を着る。
夜中にどこかで会ったら、ゼッタイ怪しまれるカッコです。
でも、綿だらけになるのでしょうがないんですよね。
それで決まったところに綿を置き伸ばしていって、
角のところはこれまた決まった形に重ねて折りたたんで…、
実は覚えていないのですが、古い本にこれがでていまして、
ああそういえばこんなふうにしていたっけ…と思い出しました。
綿を入れるのはたいへんな騒ぎ?で、実際には「入れる」というより、
裏返しに置いた袋(布団側)の上に綿を置き、片側をひっくり返して包み込む、
と言う感じなのですが、足も使うわ乗っかるわ…。
昔の人は何でも自分でやったんですよね。
最近は「打ち直し」と言う言葉がわからない人も増えてきました。
第一「木綿わた」の布団がありませんから「打ち直す」必要もない…。
実は、実家の押入れには、まだこの「木綿わたぶとん」があります。
重いんですよね。押入れからの出し入れなんかゼッタイ腰に来る!
でも父なんかは「この重さがあったかさだったんだよ」といいます。
そういえば、父は今でも少し重さのある布団でないと寒いといいますね。
とてものことに布団の綿入れはムリですが、
おでんちくらいならなんとかなるのではないかと…。
と思いつつ、これをためつすがめつしていたら、
ちょうど「アジの開き」を届けにきてくれた父が、
「よりにもよって、こんなクッソ暑い日に綿入れかい…」
言われてとたんに汗が…???
そーです、まだ8月でんがな…。夏のうちに留袖や色留の古着を調べて、
涼しくなってきたら考えてみましょう。
羽毛の掛け布団とかダウンジャケットとか、
軽すぎて頼りなくて、暖かい感じがしません。
実家では家族全員の布団を祖母がこしらえてました。
なんとそれぞれの身長に合わせて作ってあったので
進学で一人暮らしするときも持っていきました(笑)
今も実家にあるはずです。
羽毛布団はほんとに頼りないですね。
寝返り打ったら、飛んでっちゃいそうです。
母は昨年の冬から、年をとったら
布団が重いと言い出しまして、
それでも羽毛は寒い、というより
「暖かい気がしない」といって、
化繊綿のふとんにして、その上から
毛布をかけています。
重さってフシギなものですね。
すてきな綿入れですね。なんだかオリエンタル。
うち、木綿綿のおふとんが大量にあります。昔は何かって云うと親戚縁者が押し寄せて・飲んで、泊まって・・だったんですよね。いまは夏に2~3度引っ張り出す程度ですが、その重さに汗!そして、掛け布団側のリッパさと、敷布団のツギハギ具合の差に、つましい昔の人の気持ちを感じます。(・・て、とんぼさんのブログ読んで、意識が形になったんですが)
夏とはいえ、山なので、明け方は少し冷えます。つま先だけ、畳んだ掛け布団に差し込んで寝てるおじさんたちを見ると・ちょっとかわいいです。
綿入れは出来ないから、綿無しのこういうのも
作っておくといいかなと思っています。
布団の打ち直しはしてもらった事がありますが
お布団をこしらえるのは、見ていただけで
大変そうと思い、したこと無しです。
お返事書いたのに、入っていません。
今日8/19になってきがつきました。
ごめんなさい。
ゆん様
木綿のおふとん、懐かしいですね。
いなかへいったとき、まだこどもだったので、
重さで息苦しかったです。
そっと抜け出すとトンネルみたいに形がちゃんと残る
そんなおふとん、今はありませんねぇ。
陽花様
おしゃれですよねぇ。
綿入れ図になら作れますね。
実は「キルト芯入れたらどーかな、
なんて手抜きを考えてました。
布団の打ち直しも、今はなくなりましたねぇ。
やってもらうと「あのせんべーぶとんがこんなに!」と
カンゲキしますよね。