この前の続きですよーと、また段ボールひと箱、お届けいただきました。
着物がメインで、あとは帯と珍しくモスリンの生地が。
モスリンはだいたいが「虫さんのお食事跡」があるものなのですが、幸いにも無傷でした!
裾除けくらい作れそうです。懐かしいなぁ。
トップ写真は、着物の中の一枚、マジョリカお召です。
もう一度出します。
えーと実は、パソコンと同時にカメラも替えました。買ったわけではなく、
6年前、主人が帰ってきたとき「長いことご苦労さん」と、プレゼントしてくれたもの。
ところが、アチラで買ってきたものですから、説明書全部「英語」…。
今のカメラが不調ではありましたけれど、カメラはそのままケースに入れっぱなしでした。
それを引っ張り出しまして、パソコンの先生(実はカメラもお詳しいのです)に教えていただきました。
そうなって分かったことですが、主人は私がやっていること、やりたいことを知っておりました。。
とはいえ、私のやっていることなどまったく興味がないと思っていましたのに、
先生が「とんぼさんが何の目的で、何を撮ろうとしているのか、わかってらしたのね」と。
つまり交換レンズとして入っていたものが、布目や織目を接写するのに適していたもの、でした。
6年も経ってからわかったことで、改めておとさん、ありがと!です。
ただ、申し訳ないことに、まだ使い始めて3日目、調整がわかりません。
いろいろライトの具合とか見ながら練習中です。
というわけで、ライティングなしの「手抜き撮影」で、フォトショの調整もかねてやってみました。
柄はよくある洋花です。色の調整はまだまだです。全体にもう少しくすんだ感じです。
いかにも「マジョリカ」のきんきらきん。
マジョリカは「マヨルカ」、スペインの島の名前です。
ちとややこしいのですが、マヨルカを地名でいうと「スペイン」の島、
焼き物でいうと「イタリア」…。錫釉を使う製法なのですが、マヨルカの焼き物の特徴である、
多色で明るい柄付けのことをいったようで、マジョリカお召、と言われる織物は、
この「多色でエキゾチックで華やかな色柄」というところから取ったようです。
銀通し、つまり経糸や緯糸に銀糸を織り込んで、きらめくような柄付けをしているのが特徴。
実は昭和30年代半ばから、4~5年間しか作られなかったという幻の…みたいな織物です。
但し機械織で大量生産されたため、今でも古着屋さんで見かけることも珍しくはありません。
お召の着物で、銀糸を使ったもの漆糸を使ったものはほかにもありますから、
キラキラしてたらみんなマジョリカ、ということではなく、
あくまでモチーフ的なことをいうのであろうと私はそういう解釈をしています。
ちなみにこちらがマジョリカ焼きのひとつ。一番マジョリカお召のイメージかなという画像。
ヤフオクの岡山からの出品者様の画像、お借りしました。
マジョリカと名の付く着物には、訪問着も小紋もありますが、例えば建物などでも、
ヨーロッパの教会のような建物だったりと、あくまで「洋風」です。
この着物も「洋花」です。
今「お召」の着物があまりありませんから、一時代前のお召がたくさんあったころ、
町を行く人のお召着物を眺めてみたかったと思う私です。
ただ、お召はだいたいが「重い」です。糸をたっぷり使っていて地厚ですし。
ちりめんですから、やたらと洗ったら縮みますし。
扱いはちと面倒なものではありますが、織の着物でありながら、紬とは一線を画す格を持つ、
不思議な着物です。
一緒に頂いた黒絵羽があって、それも銀糸や漆糸を使った「懐かしい」ものでしたが、
昭和40年前後にはやったもの、さすがに丈が短くて…です。
お天気はなんとか続きそうですし、さむいけれどマスクして綿入れ着て?
玄関先で明日から「チェック」にはいります。
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