最初に見たときは、ただ「きのこ狩りの女性が、小川らしき水辺でちと一休み」と思いました。
そういう時は、まず「カオ」が命…いえいえ、とりあえず「美人さん」で私好み…絵もなかなか。
でも、まぁ図柄的にはそれほど突出して珍しいというわけでもないし…などと思っていたのですが…。
絵の向かって左上に、別の絵発見。
これって戦争ですよね。服などから見ると、先の大戦ではなくもっと前の戦のようです。
となると…こりゃなんの判じ物だんべ…わかりまへん。
一応「軍旗」らしき物があるので調べましたら…といっても絵がモノクロですから、
本当の色はわかりませんが、過去に日本が一戦交えたのなら、中国かロシア…。
で、このバッテン印の軍旗は「ロシア海軍旗」と同じ模様とわかりました。
明治え~と…終わりの方、たしか38年ころ?この辺の歴史、ダメです。
とにかく、日本が陸軍で、相手が海軍旗…という状況なら、かの有名な「旅順要塞陥落」でしょうね。
なんで山の中の女性と「軍隊?」と思いましたら、全体をよくよく見るとこんな感じで…
女性のカオの向かって左あたりからモワンと煙のように…
モワモワの中の戦争の様子は、女性の心の中…でしょうか。
水の穏やかな流れを見ながら、この女性が戦に出ている夫とか息子を思っているのかな。
武運長久、はい、若い方知りませんね。ぶうんちょうきゅう、軍人としての幸運が続きますように、
つまりはずっと無事で、手柄をたくさん立てられますように…です。
それを祈っているのかな…とか。
ん~~何か逸話があるのでしょうか。何かの物語の挿絵の写し??
ご存知のかた、教えてください。
羽裏に浮世絵、日本画…というのは、珍しくありません。
美人画や五十三次ものも、絵がきれいだと心惹かれますが、
やはり物語性があるとか、構図がおもしろいとか…どうもそういうものにひっぱられるのです。
これは、名前もはいっていませんし、題名もわからないのですが、
かごいっぱいの山の幸を足元に置いて、この女性はなにを考えているのかなと…。
この羽裏、普通の羽裏の生地より少し厚手でいいものが使われています。
そのせいか、汚れはあるのですが、あまり傷みがありません。
表はお定まりの黒紋付羽織ですが、こちらも状態よし…しかも偶然我が家の家紋「三つ柏」でした。
オットに…と思ったけど、ははは着るわけがない…。
仕立て直して、私の紋付に…よけい着ないってば…。
さすがとんぼさん 等と思って読み進めたら
あら 川の流れにこの女性の心の中が映し出されているの?
なんて 逸話も何も判らないのですが
勝手に思いが膨らみますねぇ
武運長久
さて 今の世の中 どなたが着るのが一番良いのかしらね
きのこを食べさせたいと思っている
のかなぁ・・とか色々想像できる絵
ですね。
きっと何か元にしたネタがあるんでしょうねぇ。
それにしても、日本画でフキダシとは!!
うーーーむ・・・・
気になって眠れませんわねぇ。
物語がイロイロと想像できますねえ~
一体どんな方が誂えたのでしょうか。
あれこれ想像すると楽しくなりますね。
ほんとにそうですね。
「きのこなべ」とか「炊き込みご飯」とか、
たべさせてあげたい…そんな思いかもしれません。
遠く離れて命の心配もあるのに、何もしてやれない…
戦争ってそういう悲しいものですからねぇ。
フキダシつきってのが、珍しいでしょう?
もうちょっとヒントがほしい…って感じです。
ほんと気になって眠れません。
華やかな芸者さんなんかの絵もいいんですが、
こういう日常的な場面の絵もステキですよね。
表地も状態がいいので、そんなに古くはないと思うのです。
もしかしたら、昔の戦争になぞらえて、あの戦争に行った息子を思ったり…
だったのかなぁなんて考えてます。
すみません、また操作を間違えた?
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あとになってすみません。
華やかさはないけれど、姿がいいなあと思っていたら、
フキダシつきで…悩みます~~。
武運長久…考えてしまうところがわびしいですねぇ。
オリンピック近いし…マツリゴトの方より、そっちにしましょう。
月岡芳年の絵を描いた着物を本で見ましたが、
それを彷彿とさせますね。
物語を感じさせる着物の柄っていいですね。
羽裏では見せびらかすことも出来ませんが、
時代的には見せるとマズイ内容だったのかも。
そうなんですよ。時代的に言って、
見られたらアブナイ…ではなかったかと思います。
羽裏だからこその「抵抗」だったかもですね。