ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

着物とショール

2007-01-14 17:53:40 | 着物・古布

写真は、母が編んでくれたショールです。一度も使ったことがない…。

ショールに限らず、スカーフとかマフラーとか…どうも私は苦手です。
首が短いというコンプレックス、もとい「変えようのない事実」が、
かなり影響しているのと、めんどくさがりなので、
スカーフの形をいつも気にしたりするのが苦手とか、ショールなどは
はずしたとき荷物になるのがいや、とか、かなりわがままではあるのですが、
うまく使えたためしがありません。
母などは実に掛けたりぶら下げたりがうまいのですが…。

で、着物の場合のショール、のお話です。
先日、振袖にショールのお話を致しました。
今年もテレビ観戦?でしたが、雪山の穴からどーぶつがカオを出したがごとく
もこもこショールにアゴまで埋まっていらっしゃるお嬢さんがたんとおりました。
もっと悲しいのは、ショールがダレていようが、肩から落ちそうになってようが、
手でおさえることなくそのまんま歩いている人…。
前がとまるからといって押さえなくてもいいのではなく、
「手を添える」という姿の美しさ、学んでほしいものです。

ところで「振袖以外の着物」のショール、まぁ普段着・街着ということですが、
これも、TPOにあわせてオシャレに使ってほしいものです。
まず「寒いとき」これはもう論外です。穴からモグラでも狐でもけっこう、
しっかりくるまって「保温」に務めてください。
首が丸々でてしまう着物は、母はよく「首からカゼをひく」と言ってました。
次に、寒い日でも建物の中とか、時期的に早春とか、或いはほんとにオシャレで
というときは、スッキリと「肩」に掛けてください。





オシャレバージョンの横から見たところ、つまりショールを衿に添わせる、です。


               


なんだそんなこと、やってるわよ、とお思いの方、OKです。
でも、ショールを掛けている着物のかたって、後ろは見えないせいでしょうか、
けっこうショールが衿にかかっていたり、へんに立っていたりするんです。
羽織や道行などを着たときは、着物の衿とちゃんとあっているかどうか
けっこう気をつけるわけですが、ショールとなるとどうも「さっとかけて」で、
あまり気にしないんですね。写真のものは毛糸編みですから、
伸縮性もあって体の形衿の形になじみますが、布製のものは伸びませんから、
衿のうしろの妙なところで立っていたりします。
ショールの衿に当たる部分を少し内側におって、そこが着物の衿にあたるように、
オシャレにはおってください。後姿もスキなくいきましょう。
こちらは別口のショール、ちょっと折りこんで衿に添わせています。



               

トップの写真のものです。
ごく薄いグレーにラメ入りのものです。ちょっとサマーヤーンっぽい変わり糸。
私も年齢的に「少々寒くたって、若いんだからショールなんかしない!」
なんてぇことは言ってられなくなりました。今年はやたらお世話になりそうです。

さて、おまけのお話。
首に巻くものが苦手なとんぼですが、若いころはやっぱりオシャレ心があって
なんとか「スッキリしたマフラー」を探したのですがありませんで、
結局自分で編みました。今回「ショール」を出したら、その奥に入ってたんです。
いとこにやってしまったと思っていたのですが、30年以上前のものです。
鉤針編みで、入っているもようは確か総模様のカーディガンかなんかの模様、
パターン1個分、ですね。よく見ると編みあがったあと、
形を整えるのと伸び止めに、まわりを全部「細編み」で回ってる…。
おまけになんだこの「花の房」は…ぎょーぎょーしい。





給料安かったし、どこかの手芸やの「毛糸バーゲン」で買った記憶があります。
確か薄い色はこの色しか安いのがなかったんですわ。
もう一度編めといわれても、もう編めませんねぇ、根気もなけりゃ眼もわるい!
30年前、このマフラーにこげ茶のコートで通勤してました。、それがまた
ウエストシェイプ、下はフレアスカートのごとくひろがったしかもロング、
それに編み上げブーツでした。バスを降りるとき、何度うしろを踏まれたか!
あのコートが今あっても、きっと前がとまらない…。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2007-01-14 19:29:01
ショールは私も出来れば使いたくない派です。
スカーフのおしゃれも苦手で、唯一スカーフを
するのは、寒い夜の寝る時だけ、薄手の絹の
スカーフを首に巻いて寝ると風邪予防に役立って
いるように思います。
返信する
ショールといえば (蜆子)
2007-01-14 22:11:31
ショールといえば、皇后様、美智子さまのワンピースの上のミンクのショール姿はそりゃきれいでした。凛として品があって、あこがれてミンクのショール買いましたが、着物着るのに時間かかり、ショール手にひっつまんで走るばかり、ミンク衿におさまっていたことがあんまりない
着物のショール、洋服のスカーフ、お洒落上手なひとはきれいにさりげなくしてらっしゃいますね~。
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ショール (さくら)
2007-01-14 22:51:40
毎日毎日懐かしさに浸っております。
この網目、じつに懐かしい。
永年着物を着倒してこられた高齢の方、ウールやビロードのショールを実に自然に肩に回していらっしゃる姿、それは素敵です。
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私も苦手です。 (Fujipi)
2007-01-15 16:40:40
 なで肩ではないのですが、ショールがちゃんと肩に掛かっていてくれなくて自然と肩に力が入り、肩凝りになってしまいます。

 手で押さえてはいますがお財布出すときなど、どうしても両手必要なとき、忙しいのに落ちてきてしまって本当にやっかいです どうにかならないのかと・・・

 とんぼさんの手編みマフラー、30年前のものとは思えないくらい保存状態がいいですね。それに、デザインも今の若い(失礼)人達に人気がありそうな感じでです。
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Unknown (とんぼ)
2007-01-15 18:12:58
陽花様
難しいですよね、面倒だし。
絹のスカーフ、母もよくのどに巻いてました。
ほんとにいいそうですよ。通気性とか保温性とか。
私、スカーフ使わないのに、なぜかもらいものばかり
ブランドものはないんですけど、
使い道がなくて、ほんとに「タンスのこやし」です。

蜆子様
なつかしいですね、ミッチーブーム。
あれで一気に流行ったんですよね。
女の子たちはみんな、あの姿を絵に描きましたっけ。

さくら様
まだまだ古いものばかりありますのでお楽しみに。
着慣れた人は、ショール、バッグなどの使い方も
実にさりげなく、それでいてステキですね。
思いついてできることじゃないんですねぇ。

Fujipi様
あれはイラつきますね、ズルズルと…。
近所の買い物なんかのときは、レジで帯の下に
はさみこんじゃったりしてました。
あんまりいいかっこじゃありませんねぇ。
マフラーの入っていたのは、ショールをいれてあった
プラケースの小型のものなのですが、
しーっかりと防虫剤のにおいが…。
知らずに一緒に保管していたんですね。
なんせショールも、毎度防虫剤の入れ替えだけで、
出して使ったことがない…親不孝です。
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ヘタの横好き (空朱)
2007-01-16 08:50:19
サイボーグ009の大ファンだったわたしは、
いつかはロングマフラーをなびかせて闊歩するんだ!
と、しっかりインプリンティングされました。

ン十年たったいまでもそれはかわりませんが、
まきつける技術はちぃとも進化しません。
彼らは、あの姿でどうやって闘ったんですかねぇ。

たっぷりのショールを はらり帯付にまとって
お出かけするのが夢ですなぁ・・

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Unknown (とんぼ)
2007-01-16 09:05:02
空朱様
げっこーかめん、少年ジェット、009、
がっちゃまん…みんなマントやマフラーの使い方が
とぉってもカッコよかったです。
たまに巻きつけてみた日など、風が吹いては
スカーフとたたかっとる私です。
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