ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ひとあしお先に?

2005-12-16 18:30:02 | 着物・古布

かわいい・・とは言い切れないカオですが、ワンちゃんズです。
来年はイヌ年、ちょっとはやいですが先取りで・・。
ころころとしたかわいいボディ、和みの表情、兄弟でしょうか・・。

実はこれ「留袖」です。犬好きの方のところへ、そのままお嫁入りしました。
共八掛も同じ柄でしたので、まさしく「ワンちゃん大行進!」
それにしても珍しい柄です。犬そのものは柄としてよく使われますが、
留袖というのは、初めて見ました。まぁ犬は「安産」の象徴ですから、
門出を祝い、子宝に恵まれますように・・と思う気持ちを表すという意味では、
おめでたい柄ということになると思いますが、それにしても
よっぽどの犬好きの人だったのでしょうね。たぶん染めも誂えでしょう。
古いけれど、とてもいいちりめんを使っていました。
たとえば着られなかったとしても、来年のお正月に、
この着物を井桁にでもかけて部屋に飾ったら、リッパなお飾りですね。
ウチだったら飾るスペースそのものがありませんが・・・
お嫁に行った先で、どんな風に使われるのかわかりませんが、
可愛がっていただけたら・・と思います。

ワンちゃんの留袖のお話しだけではちと短いので、同じ犬でも
「狛犬」さんのお話しを致しましょう。お正月も近いことだし、
初詣に行かれる方もたくさんいらっしゃるでしょうから。

狛犬さん、神社の門前や本殿の前などに一対で並んで置かれています。
これも「渡来モノ」で「こま」というのは「高麗」、つまり異国のこと。
例えば昔は「あの人と話すのは『高麗びと』と話すようだ」というと、
言葉が通じない、転じて「物分りが悪い」「鈍い」という意味・・。
その異国から来たものなわけですが、一般的には向かって右が「阿」、
左が「吽」といわれています。よくいう「阿吽(あうん」の呼吸」の阿吽です。
阿の方が口をあけて「あ」といい、吽の方が口を結んで「うん」とシめている、
とここら辺までは、私も親から聞かされてました。これはどうも「仁王さま」と
一緒になっているみたいですね。あっ詳しいこと、パスです!
で、ちょっと調べてみましたら、この「阿」の方は角(つの)があってこっちは犬
「吽」の方は角がなくて、実はこちらは「獅子」なのだそうです。
但し、狛犬そのものの歴史が非常に長く、最近のものはどちらも同じで、
角をつけずただ口をあけている、いない、としているものも多いようです。
沖縄のシーサーというのは言葉からもわかるように、犬ではなく「獅子」です。
いずれも元々は「守り」なわけですが、「使い」ということでもありますから、
例えばお稲荷さんには犬ではなく「おきつねさま」がいらっしゃいます。
「きつねはお稲荷さんのお使い」という言い方をしますね。
母が京都へ里帰りするたびに立ち寄るのが、「護王神社」、
ここの「お使い」は「いのしし」です。当然「こまいのしし」だそうで・・。
この神社の「縁起」をみるとわかるのですが(HPがあります)、
和気清麻呂(わけのきよまろ)が、流罪になり、その地への旅の途中で足を患い
動けなくなった時にいのししがたくさん現れて・・というお話しです。
その清麻呂さんが祭られているので、お使いはいのしし、で、実は足腰のお守り。
母はだいぶ足が弱っているのですが「お参りすると不思議なことに帰りはサッサと
歩けんねん」といいます。多分に「日ごろの怠慢」もあると・・いや言わんとこ。

というわけで、狛犬というのは実は「獅子狛犬」というのだそうです。
最初から犬だと思い込んでいるのと「犬にしてはコワイカオ」という先入観で、
じっくり見た・・いえ拝見したこともなかったのですが、
今度どこかの神社に行ったら、じっくり拝見してみましょう。
えーっと初詣は・・・元日は寝正月だし、2日3日は「箱根駅伝」あるし・・
このバチアタリメが・・・。




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8 コメント

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教科書 ()
2005-12-17 00:43:20
こまいぬさん あ

こまいぬさん ん(うん)



小学校の教科書に載っていたそうです。



さいた さいた さくらがさいた。



もう忘れましたけれど。
返信する
関西だけ? (とんぼ)
2005-12-17 00:52:52
私の母は、でかけた先で神社があると、

通り過ぎずに「まんまんちゃん あん・しいや」と

言ったんです。関西の人はこの話しをすると

「そうそう」っていうんですが・・。

やってましたよ私、手を合わせて

「まんまんちゃん あん」って。



最近は思わず手を合わせるのは

「福沢諭吉」さんだったりして・・・

またまたバチアタリメが・・。
返信する
 ()
2005-12-17 01:26:50
東京生まれ、東京育ち。

但し 現在 横浜在住。

とはいっても 年だけ取っていて知らない事が多すぎる。

道端に立つ道祖神に向かって

のんのんさん と 言っていたかな。

のんのんさんってお月様の事らしい???

返信する
いえいえ (とんぼ)
2005-12-17 02:54:51
のんのんさんって言いましたよ。

仏様とかお地蔵様とか・・。



恵様、江戸っ子だったんですねぇ!

カツコいいなぁ!
返信する
Unknown ()
2005-12-17 23:31:01
狛犬さんから話がそれますが

(前から充分それていますが)

国語の教科書

はな はと まめ ます という時代もあったらしい。

とんぼさんのお母さんの時代はどれかな?

私達の時代は?

覚えてますか?
返信する
母は・・ (とんぼ)
2005-12-17 23:51:57
たぶん「はな はと まめ ます」だと思います。

私は国語大好きだったんですが、

覚えていないんです。

ただあのころは「道徳」と言う時間があって、

その教科書が、要するに「教訓話」が載っていて、

童話集みたいだったんですよ。

その中で、中国の漢詩(もちろん日本語訳で)が

あったのを今でも覚えています。

あと、教科書に出てくる子の名前が

「たろうくん」「はなこさん」に「きぬえさん」

だったとおもうんですが・・。

大きな四角いマス目の国語のノートとか、

懐かしいですね。
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「まんまんちゃん、あん」って言ってました~!!!! (よっちゃん@ニューヨーク)
2011-10-06 03:42:38
46歳、大阪出身です。
私が子供の頃は、5歳くらいの年の差のある近所の子達が
その時々で集まって遊んでました。
親じゃなくて、多分、年が上の子から教わったんだと思います。

市内の商業区域でしたが、当時はちょっと住宅街に入ると
道端のあちこちにお地蔵さんがあって、お地蔵さんに向かって言ってました。
全然意味もわからず。。。
で、「あん♪」って色っぽい感じでふざけて、、、
子供だったから、、、

そんなことすっかり忘れてましたが、思い出して調べてみました。
「あんなむあみだぶつ、なんまいだ」の幼児語だそうです。
返信する
Unknown (とんぼ)
2011-10-06 20:05:43
よっちゃん@ニューヨーク様

あら大阪のお生まれでしたか。
これは関西では当たり前らしいんですが、
関東では知らない人が多いんです。
こっちではお墓参りのときなど、小さい子に
「なむなむしようね」なんていいます。
それも「南無阿弥陀仏」のことですよね。
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