ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

これもヤフオクさんへ…

2009-05-10 12:36:34 | 着物・古布
錦紗のじゅばん、袖が無双でしたのでたっぷりあります。
華やかな女の子のもの、かわいかったでしょうねぇ。
薄くて柔らかくてツヤがあります。薄くてもけっこういけます。
縫い跡の汚れやシミはあるんですけれど、
じゅばんならこのくらいでも着ちゃう!着る気なのかっ!

お天気がよかったので、けっこうささっと乾きましたが、
途中でなんだか風が強くなりまして…お隣の干した傘がピョ~ンと飛びました。
雨続きだったのでうれしー、明日はまたべつのモノが待ってます。
伸子張りの合間に、鉢植えなどいじったりしたんですが、
草取りは…すでに庭はどこかの原っぱ状態なのですが、やる気になれない~。
フキだけでもとるかなー。


これから伸子張りしようかなと思っているもの、
羽織なのでやりにくいのです。


  


街道風景ですね。色はもう少しきれいなグリーンベース。
現代モノですから、きれいにしたら仕立て直して着られます。
友人が解いてくれたこれを見て、あっこれいけるぅ~と、
またすぐ「あたしんち用」の箱にいれてしまった…。
とはいうものの、またお金がかかる話しで…しまいっぱなしだったものです。

場所はどこかと申しますと、こういうときの手がかりは「茶店の名物」
写真は小さくてわかりづらいのですが、実物をよく見ると、
茶店の真ん中の看板「志ぐれ蛤」…桑名だぁ~~。
大きな橋や川、船などもあります。
アップの画像、真ん中が看板です。(見えやすいように色調整してます)

   
  


以前「名物」を並べたハギレの説明の時に書いたのですが、
江戸時代、五街道が制定され、東海道五十三次がきめられました。
41番目が「宮宿」次の42番目が「桑名宿」になったのですが、
この二つの宿の間だけは、お上が「航路」を街道と定めました。
「海上七里」といわれた航路は、それほどのんびりの船旅ではなかったようです。
陸を行く場合は、木曾、長良、揖斐の三つの大きな河を渡りました。
わずかの距離に大きな河が三本も流れ、伊勢湾もありましたから、
海運水運の一大拠点、合わせてお伊勢参りの人、京見物の人、と
たくさんの往来がありましたから、たいそうにぎわったそうです。
その風景なわけですね。

茶店の中にもたくさんのお客さんがいるし、
表通りは人の往来がいっぱい。右下のほう、馬の上でグテッと疲れてますね。
そのすぐ右上、腰にむしろを巻いたものを縛り、
笠をかぶってひしゃくを持った人、
これは「お金のない人のお伊勢参り定番スタイル」です。
天照大神のおわすお伊勢さんにお参りすること、は、特別なことで、
ひしゃく一本持っていれば、たどり着く、といわれました。
むしろを持って夜は社寺の床下や境内で寝て、ひしゃくは水を飲むほかに、
何もなくても、街道沿いの戸口でこれをさしだせば、
お金や食べ物を入れてもらえました。ヒッチハイクよりすごいですね。

着物の柄に使われる風景柄は、やはりよく知られたところ、
富士山が見えるあたりとか、難所といわれた箱根とか、
そしてこの「桑名」もよく題材になります。
一人ひとりの姿とか動作とか見ていると、
なにやら街道のざわめきが聞こえてきそうです。

今年は横浜開港150年、横浜村が異国への玄関口になったころの感じを
こんなふうに絵に描いて染めてみたいものだなーと思っています。
沖には当然「黒船」描いて、日本髪にドレスの女性とか、
「あいすくりん売り」とかガス燈とか…。

いい季節だといわれますが、雨ふりゃストーブだわ、
晴れたら真夏日だわ、どーなってるんでしょ。
着物だって、単どころか絽でも着たくなるような日差しです。
あっ日焼け止め、まだ買ってないわん。











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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2009-05-10 23:44:14
街道風景ほんとうに細かく描かれて
いますね。
見えない所のおしゃれ、やっぱりいいですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-05-11 19:18:18
陽花様
こういうのを見ると、
ついつい細かいところまで、
ルーペでのぞいたりしちゃいます。
楽しい柄ですよね。
返信する

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