本日も超特急で、ショートでーす、すみません。
本日入手の羽裏です。
「吉原」の通りを斜め取り(手綱」に並べた柄です。
上の写真はふたつの模様のうちのひとつ、
天水桶と常夜灯、さかさまになっちゃってますがお店の暖簾、ですね。
火事とけんかは江戸の華、と言われたくらい江戸では多くの火災がありました。
定火消しや大名火消しのあと「町火消し」ができ、
破壊消防も被害が最低限で済むように、広小路や延焼を防ぐ空き地など、
防火のためのさまざまに工夫がなされましたが、
それでも火事は怖かった…。火事を出したらそれだけで罰せられました。
そんな状態でしたから、町の辻などにこういった「天水桶」がおかれ、
いざというときは、今のバケツリレーのように手桶で水を渡して、
なんとかボヤのうちに消すというのが、
江戸の町に住む人たちの知恵のひとつでした。
最近では「水の節約」などのため、雨水を桶にためて水撒きに使うなど、
新しい道具として、都会でもつかわれているところがありますね。
左側にちらっと見えている常夜灯は、今で言うところの「街灯」。
本来街道筋などで、旅人の安全や目印のために一晩中ともされたもの。
大きな灯篭の形をしたものなどが多く、菜種油などを使いましたので、
管理するものがいました。この絵のようなものは、吉原など、
人での多いところで「街灯」の役目も果たすと同時に、
店の名前などもかかれていたり「裏口」などを照らしたりする、
小ぶりのものでした。
同じ羽裏で、もう一柄がこちら。
笠に扇子、刀、籠に手ぬぐい…こちらは「通ってくる客、帰る客」のようす。
当時、吉原へ通うことを「悪所通い」といいました。
ここだけは「お金」さえ払えば「武士」も「町人」も、
分け隔てなく遊ばせてくれましたし、武士は刀を預けるのが慣わし。
まぁそういうところでありますから、通うところを見られたくない御仁も多く、
笠や覆面、被り物は珍しくありませんでした。扇子も顔を隠す小道具ですね。
籠に乗って笠をかぶって更には扇子を使って…そんなにまでして
あそびたいもんなんですねぇ、殿方とゆーのは…。
とまぁそんなわけで、この羽裏は「吉原遊び」をあらわした柄。
普段用の、紋もついていない羽織です。
もしかしたら「願望」のあらわれだったのかもー。
これと一緒にほかにも羽織が着いてます。
ドンパもありますので、またチェックです。
状態のいいものは販売予定ですが、その前に先に準備したのをあげないと!
それでは本日、ショートで失礼します。
本日入手の羽裏です。
「吉原」の通りを斜め取り(手綱」に並べた柄です。
上の写真はふたつの模様のうちのひとつ、
天水桶と常夜灯、さかさまになっちゃってますがお店の暖簾、ですね。
火事とけんかは江戸の華、と言われたくらい江戸では多くの火災がありました。
定火消しや大名火消しのあと「町火消し」ができ、
破壊消防も被害が最低限で済むように、広小路や延焼を防ぐ空き地など、
防火のためのさまざまに工夫がなされましたが、
それでも火事は怖かった…。火事を出したらそれだけで罰せられました。
そんな状態でしたから、町の辻などにこういった「天水桶」がおかれ、
いざというときは、今のバケツリレーのように手桶で水を渡して、
なんとかボヤのうちに消すというのが、
江戸の町に住む人たちの知恵のひとつでした。
最近では「水の節約」などのため、雨水を桶にためて水撒きに使うなど、
新しい道具として、都会でもつかわれているところがありますね。
左側にちらっと見えている常夜灯は、今で言うところの「街灯」。
本来街道筋などで、旅人の安全や目印のために一晩中ともされたもの。
大きな灯篭の形をしたものなどが多く、菜種油などを使いましたので、
管理するものがいました。この絵のようなものは、吉原など、
人での多いところで「街灯」の役目も果たすと同時に、
店の名前などもかかれていたり「裏口」などを照らしたりする、
小ぶりのものでした。
同じ羽裏で、もう一柄がこちら。
笠に扇子、刀、籠に手ぬぐい…こちらは「通ってくる客、帰る客」のようす。
当時、吉原へ通うことを「悪所通い」といいました。
ここだけは「お金」さえ払えば「武士」も「町人」も、
分け隔てなく遊ばせてくれましたし、武士は刀を預けるのが慣わし。
まぁそういうところでありますから、通うところを見られたくない御仁も多く、
笠や覆面、被り物は珍しくありませんでした。扇子も顔を隠す小道具ですね。
籠に乗って笠をかぶって更には扇子を使って…そんなにまでして
あそびたいもんなんですねぇ、殿方とゆーのは…。
とまぁそんなわけで、この羽裏は「吉原遊び」をあらわした柄。
普段用の、紋もついていない羽織です。
もしかしたら「願望」のあらわれだったのかもー。
これと一緒にほかにも羽織が着いてます。
ドンパもありますので、またチェックです。
状態のいいものは販売予定ですが、その前に先に準備したのをあげないと!
それでは本日、ショートで失礼します。
「吉原」は、女の「国」ですが男の世界。
こんな風に絵になってもやっぱり、
背中にせおうのは、ちっとね…ですね。
でも、江戸の粋ゃ文化のうまれたところですから、
息吹だけでもどーぞ!
陽花様
同じくですー。もう結婚してゥン十年…、
お互いに今更ねぇ…アメリカみたいに
一日一回「アイラブユー」なんてやられたら、
具合悪くなりますわ、お互い様でしょうけどね。
蝸牛様
ほんとに「粋」とか「大胆」とか「奇異」とか、
羽裏はなんでもありですね。
女性モノはただもう「華美」か愛らしいか…。
おっ、と思わせるのは、やはりその筋の女性もの、
これはいいですね、なかなか出会いませんが…。
Tatehiko様
お書きになられた記事のような状況は、
一口では語れず、また議論がつきるものでは
ありません。難しいことですね。
着物については、ただ「きれい・珍しい・
おもしろい」などと感じていただければ、
私としてはうれしいです。
大変参考になります。
口先であれこれ言っていても現実に直面すると、どこかうろたえている感じがします。
着物の柄については・・・着物をきることもできない人間ですから・・・ついつい筆不精と言うか、遠慮がちになっていまして素通りしています。
悔しいけど男物のが、余計ににね!
吉原雀の若旦那達が、きそったおしゃれの産物でしょうか?
優しい言葉でもてなしてくれる吉原が殿方には
別世界だったんでしょうね。
あいにく歯が浮くような事は言えないたちで
そういう世界ではと~っても無理ですわ。
このところ読んでいる本に度々吉原は登場するので
気になる絵柄ではあるのですが・・・