色は黒地だし、柄も少ないし、でも袖丈は長~い。
ただ、昔はけっこうな年齢でも長いんですけどね。
写真の向かって右の袖、お分かりかと思いますが、
袖丈をつめて着ようとしたのか、袖の下だけ解いてあります。
裏地がかわいいんですよ、こんなです。
ちょっと大柄の人だったらしく、裄も長いし身幅もちょっと大きめ。
後ろはこんな感じ、
全体に柄の数は少ないのですが、地が黒なのと柄部分が華やかなので、
年齢的に長く着られそうですね。
その柄はこちら、赤いところがにじんだように見えますが、
そのように織り出してある柄です。
縫い取りお召しはもうなかなかありません。
長くしまったままだったらしく、道行をたたむと表からみえる裏地部分、
衿元のスクエア型の部分だけ、置きジミがでてしまっています。
かわいいウラなのにもったいないですね。
これは解いて生地にするか、このまま袖の下部分を縫い直すか、
いずれにしても、ちょっと洗いたいですね。
お召しの割には、それほど重さを感じません。
今日のおまけ、これは友人が作ってくれたもの、
小物入れ、大きさは直径10センチ少々というところです。
フタはこんな感じ、これは染め見本なので、古布ですが未使用生地です。
大きな声ではいえませんが、ちょっと中を汚してしまいました。
Gさ~ん、ごめんちゃーい。
染め見本は30センチくらいしかないものも多いのですが、
それでもこんなかわいいものが作れる…と思うから、
よけいにはぎれが捨てられないのですー。
もう少し丈は短いほうがいいですね。
いかにもほこりだらけ…という感じなんです。
さっぱりさせて、仕立て直しですかねぇ、と
すでに自分が着る気でいる…?!
蜆子様
ご期待にそえなくてすみません、
ひとつには、私は小物作りから始めたので
お召しより「ちりめん」が圧倒的に多いのです。
それと、ぱっと見て産地がわかるほど
プロじゃないんですよぉ、私。
十日町お召しは今でもありますが、
最近のものは特別光ってもいないし、
写真で見ると「紬」と間違えるくらいです。
古着市場では「産地」までわかるような
説明をする業者そのものが少なくなっています。
ちりめんか錦紗かお召しか銘仙か、
その程度の振り分けですね。
中には、間違った名称で売っている人さえいます。
ピカピカとあだびかりしていて、さらにぼかしなんて、およそ私にとっては絶対似合わない嫌いな生地でした。一時非常に出回っていたと思いますが、あれもやはりお召しなんでしょうね。西陣のお召しとはまったく違っていましたが。
古い着物の市場にはでてきませんか?
下に着る着物によってとんぼ様がおっしゃるように幅広い年齢層着られるように私も思います。
丈もずいぶん長くて着物が少ししか見えませんね。
はぎれでこういう素敵な小物入れが出来たら本当に
はぎれも粗末にはできませんね~。