毎度、見るたびにどこかにマチガイがあり、イラッとするショップ。
以前にも書きましたが、相変わらずです。
笑うに笑えないものをまた見てしまいました。
日本の国旗、兵隊さんが戦地に持っていった「寄せ書き」のしてある国旗です。
二枚出ていました。そしていずれもタイトルは
「アンティーク 第二次世界大戦 久長運武祈 日本国旗」
「久長運武祈」…
ただのマチガイというより、これを持って戦地に赴いた方、これを持たせて内地に残った家族…
それを思うと、なんかとてもとても切なく腹立たしく思えてしまいました。
時代がかわった、それは確かです。
過去を知るために小さな常識として「こんなものを持っていったのだよ」というような話さえ、
もうされない時代なのですよね。
それでも、こういうものや話を目にしたり耳にしたりすることは、まだまだあると思います。
古いものを扱うシゴトなら、日本語はかつて右から左に読んだのだ…と知っておいてほしいし、
今だって、たとえばスポーツ関係の応援旗や、横断幕などに「祈・金メダル」とか「祝・優勝」とか、
書いてあるでしょう。「祈」や「祝」は、アタマにつくのですよ。
それを考えれば「祈 武運長久」であろうと、予測はつくと思うのですが…。
ついでのことに、何かをギモンに思う…ということはないのでしょうか。
「武運長久」という熟語は、いまや死語です。でも、古い言葉らしいと思ったら調べてほしい、聞いてほしい…。
第二次大戦、ということがわかるのなら、なぜこういうことが書いてあるのか、考えてほしいと思います。
先日は「荒磯柄」が「変わった金魚柄」となっていて、ミクシのほうで大笑いしたのですが、
その次は「男の子の着物利用の作り帯」で「兜と鯉」、よくある柄です。
これのタイトルが「兜と鮭」…「鮭」でっせ。
誤変換ならたとえば「鯉」が「来い」だったり「恋」だったりもするでしょうが「SAKE」と打つなら間違えようがナイ。
このヒトは、端午の節句に「鯉のぼり」ではなく、「新巻シャケ」をぶら下げるのでしょうか。
いいものがでるショップなのですが、とにかく「数出して売る」のが先。
ちゃんと間違いなく書いてあるものの方が多いのですが、要するに何人もで仕事を分割しているわけで、
知っているヒトが知らないヒトに教える余裕もない、というよりその気もないのでしょう。
せめてアップする前に、誰か着物を知るヒトがチェックしてほしいと思いますが、
何度言っても(私だけではありません。何人かの友人も注意や苦情ののメールを送っています)、
どこかの政治家のように「善処します」タイプの定型文がくるだけ。
品物はともかく、このお店の体質や品位はレベルが低い…と思っています。
アチラはあちらで「細かいことはいいんだよ、それだって売れてるんだから」なんでしょう。
お互い様…ですかねぇ。
若いから知らない…では、済ましたくないことです。
なんだかほんとに腹立たしいです。
チェックするヒトがいてほしいですわ。
私、50代ですが、左から読むとは思いませんね。
切なく腹立たしいとのお気持ち、本当に同感です。
字は似ていても、パソコンの場合の変換を考えたら、
ありえませんからねぇ…泣けてきますわ。
箸と簪
今でも老舗と呼ばれるお店では、右からの看板がありますよね。
ああいうのを見ても、何も感じないのですかねぇ。
このショップ、また今日ありましたよ。
地模様のじゅばん、「箸柄」とあるので
「お箸なんて柄になるのかしら」と思ったら、
二本足の「かんざし」でした。もう笑うしかないですー。
銀座に行くと やらと やらと と
大きな声で得意げに読んでいたとの事
そんな私が とても良い年齢に達しているのですから
今の若い人達は 耳にしていなければ
当然 やらと と読むでしょうね
それでも 仕事でしたら 少しは調べて貰いたいものですね