ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

えぇーっ!なんでやねーん

2008-08-11 13:37:13 | 着物・古布
新聞記事ではありますが、若い女性ですので、あえてオエカキしました。

横浜西口の「モアーズ」の女店員さんが「打ち水」をして、涼しさを呼んだ…
という記事なのですが、みなさんはパッと見てすぐお分かりかと思います。
一番右の女性、明らかに着物の打合せが逆ですね。
拡大してみると、三人目のお嬢さんも、そうみたいなんです。

ちょっとショックでしたねぇ。
ダレが着せたんでしょ、自分で着たとして…何人もいるんです、
気が付くと思いませんか?それとも服に半袖と長袖があるように、
どっちでも好きに着ればいいんじゃない?だったのでしょうか。
よく向かい合わせになると間違える(鏡と同じ状態で)といいますが、
見た目ではなく「着方」として最低限覚えてほしいことだと、
私は思います。

太古の日本では、まだ大陸文化の影響が強く、右を上にして着る時代も
あるにはありましたが、着物というものが日本の衣装となってからは、
ずっと左が上で、写真のこれは「死者への着せ方」です。
きにしなーい、ではすましてほしくないことなんですけどねぇ。
打ち水で、気温が2度ばかりさがったそうで、クールになったとありましたが、
わたしゃ別の意味でゾーッと涼しくなりましたがな。


もうひとつ、この前の「お細工もどき」で載せました「花」、
陽花様が針刺しにして重宝なさっておられる、とのことで、
私も作ったものをそうしてみようと思いました。
ところが…こちら


   


わかります?かんたんには針が刺さんないんですよぉ~~。
原因は二つ、ひとつは生地的に目が詰まりすぎていたこと、
もうひとつは、実は中には本来手芸綿を使うのですが、
作ったとき、二階まで綿を取りに行くのが面倒で、
つい手元にあった「キルト用」の綿芯を細かくほぐしたのです。
ほんの少しあればよかったので、手でちぎりましたら、
うまくほぐれてくれたので…ところがやっぱり硬かったんです。
やっとプツッと通ると、今度は綿のつまったところで通らない…。
針の刺さらない「針刺し」なんて、目盛りのついてないメジャーみたいなもの、
そんなもんあるかっ!
というわけで、なんっの役にも立ちませんでした。
ともあれ、カッコだけでも…。
ペットボトルのキャップに、キュッとはめ込みました。
かわいいでしょう?これで針がささればねぇ…

   
   

針仕事をするときは針箱を出しますが、
手元にこんな小さいのをちょっと置いておくと、とても便利です。
以前、友人がくれたものは、普通のプリント生地で、針刺しも
マッシュルームのようにまん丸で、更にこのキャップにベルトがついてました。
手首に巻いて、洋裁なんかのときは便利…だったのですが、
私はいつもうっかり「手首を刺す」…でベルト取っちゃいました、ははは。



おお、たった今、オリンピック、北島選手が「金メダル」を獲りました。
とって当たり前、と思われていることは、どれだけプレッシャーでしょうか。
スタート前の選手紹介で、彼が左胸の日本のマークをつかんで
それから手を上げた姿を見て、それだけで「ええオトコやわぁ~」と…。
実況のアナウンサーと解説者は、もう何を言ってんだか、すごかったですね。
私より年上のかたなら「前畑ガンバレ」をご存知でしょう。
私もおもわず「北島ガンバレ」でしたねぇ。
あの強気の「チョーキモチいい!」といった彼が、今度は泣いて
「すいません、なんもいえねぇ」と言った姿は、肩から大きな荷物が
ひとつだけおりたと言っている…とても正直な青年の顔でした。おめでとう。

柔道の谷選手については、もう「その去就」なんてことが言われています。
もう少しそっとしておいてあげられないものでしょうか。
4年に一度しかない五輪、種目によるとはいえ、続けて出ることだけでも
たいへんなことです。結婚し出産し育児をし、それで更に出てきた、
それだけでもすごいと思います。まだ続けるか、引退するか、
どちらにしたって、彼女がすごいひとであることに変わりはなし、
「銅に終った」なんていう言い方はしてほしくないですね。

お盆休み中、こんな記事が続きます。
「とんぽ夏休み日記」ってとこでしょうか。
お付き合いください。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんぼ)
2008-08-12 19:30:19
えみこ様
えぇ私もくらーっときましたよ。
道行く人の中には、気がついた人も
たくさんいたと思います。
カメラマンも編集者もわからなかった、
としたら、さみしいですなぁ。


otyukun様
京都では考えられないことではないかと
そんな風に思っています。

我が家もホースですよー。
黄八丈の着物でも着て、赤いたすきに
前垂れ締めて、赤いけだしなんぞ
覗かせながら…だと
ホースはあきまへんな…。
もっともその前にそんな格好をする
あたしがあきまへんな。

お墓も遠い人は大変ですよね。
友人に「南大東島」出身がいまして、
お墓参りなんて、10年にいっぺんだって、
いってました。
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なっとらん (otyukun)
2008-08-12 17:02:57
確かに酷いですね。
浴衣をこれだけの人数に着せようとするにはそれなりの仕掛けがあったはず。
浴衣や着物に多少は知識のある人も周りに居たはず。
けしからんですな。
我が工房では、朝と夕方に水撒きをしますが、バケツに柄杓という情緒あるものでなくホースでやります。
邪魔臭いですからね。

うんちくさんの達見は何時もながら同意を得た気持ちがしますが、墓参りは行ける時に行くだけで許してもらいたいと言うのが実感です。
返信する
おはようございます^^ (えみこ)
2008-08-12 09:32:11
あれやこれやで寝込んでいる間にこんな事があったなんて。
別の意味でくらくらしております。
逆に襟をあわせた女性もさることながら
この写真をチェックされた方は知らなかったでは
すまされないですね。
おそまきながら失礼いたします~。

返信する
Unknown (とんぼ)
2008-08-11 22:52:58
うんちく様
あははっ
1番は私にはなんとも…。
2番目は、そうだとおもいますね。我が家は自営業でしたから、3月のお彼岸はいかれないことも多くありました。かわりに4月が実父の命日なのでそのとき行きまして、7月の本来のお盆か、世間様の夏休み少し前にお墓に行きお清めして、お盆は迎え火送り火、でした。
何もいわなくてもその時期になんのために何をするか、自然と覚えましたね。墓地は横浜の真ん中なのですが、車がすれ違えない狭い道で、シーズンは墓地の中もたいへんな混雑、それでいつもソージには早めにいっていたのですが、母が仕事をやめた70をすぎてから、急に体も弱くなり、今はもう墓地の坂道や階段が上がれません。「ソージにも行かんとすんまへんなぁ」といいながら、父がそろえたお供え物などならべて、オガラを焚くのは今でも母です。
3の旧盆もそうですが、旧暦ということすら、今は知らないでしょう。今の暮らしにあわせて、正月は新暦、お盆は旧暦、ひな祭りや七夕は都合のいいほう、と、なってしまっています。それはそれで変化していくものだと思いますが、親がきちんと伝えるということがなくなりましたね。私は今でも毎年「暦」を買います。それをみるだけでも、たくさんのことがわかるんですけどねぇ。

打ち水は…ご覧ください「バケツにポリひしゃく」ですよ。団地やマンション住まいが増え、更にはそれまで「水と塩」は安い、と言っていた母でさえ、なにやら「節水」なんてことを言い出して、水撒きなんてこと、しなくなったんですね。ダレも教えない、教えられない、寂しいですね。ひしゃくなんぞ使わなくても、手桶から、手ですくってぱしゃぱしゃとやるオバサンの姿も見られませんもの。
第一、少し日が落ち加減でやらなくちゃ効果ナシ、焼け石に水です。原理とか方法とか、そういうことも伝えなかったのは…かんがえてみりゃ私らの年代なんですけどね。


陽花様
ほんとに、始まる前にダレもきがつかなかったのかと、それがねぇ。写真の女性の笑顔が悲しいですー。大きなファッションビルなんだし、呉服関係の人もいたんじゃないかと思うんですけどねぇ。ほんっとになんとかならなかったのかと、妙にきがかりです。


チーママ様
そうなんですよ、昔は三時とか四時とかそれくらいになると、なんとなくみんな出てきてやってた気がします。商店街なんて、お客さんが買い物に出てくる前にあちこちでまいてましたね。そのころは商店街の中だけは全部アスファルトでしたから、効果的だったと思います。
水不足もいつのころからですかねぇ。節水節水と…。天候の変化もあるんでしょうね。雨水ためりゃ蚊がわくからとか、水溜りは車が通るとみずがはねるとか…わかってますけど情緒なくなりました。私はこの写真、タレントのツーショットなんかより、ずっと「衝撃的スクープ写真」でしたよー。

返信する
Unknown (チーママ。)
2008-08-11 22:40:08
とんぼさん、こんばんは~
いろんな意味で、ものすごい衝撃的な写真ですね(笑)
打ち水は、日中やるなら、ご近所の皆さんと広範囲でやらないと意味がないと
地元の大学が、先日、テレビで言っていました。
日中の打ち水は、路面の温度は一瞬低くなるけれど
その後、打ち水の蒸発で、かえって蒸し暑くなり
逆効果という、大学の実験結果でした。
打ち水の効果は、夕方が効果的なのだそうです。
でも、このあたりは、水不足なので
打ち水なんてしていたら、白い目で見られます^_^;
返信する
まぁ、なんてこと・・・ (陽花)
2008-08-11 20:09:59
一番手前でアップで写っていて、打ち合わせが
逆なんてごまかしようがありませんね。
通りすがりの人もカメラマンも気がつかずに
新聞に顔が載ってしまうなんて、恥ずかしすぎますよ。
ご自分で着たにせよ、着付けてもらったにせよ
だ~れも気がつかないなんて・・・
後で言われて気がつくご本人さんが一番気の毒
ですが、やはり打ち合わせぐらいは覚えておいてほしいですね。
返信する
旧暦 (うんちく)
2008-08-11 16:49:07
毎年この時期になると腹を立てています。
その1
東京ががらがらになるということは本来東京人
でない人がいるから。なら、その人達に元に戻
って貰えば、東京はもっと住みよくなるはずな
のにぃー。
その2
お盆はご先祖様が胡瓜の馬や茄子の牛に乗って
彼岸からこの世に戻ってこられるのです。だか
ら迎え火を焚くし、お帰りになる時は送り火を
焚くのです。お盆の前にお墓(ご先祖様の出入
り口)をお掃除することは大事なことですが、
お盆に入ってから行っても、ご先祖様は家に入
って来ておられお墓はからっぽです。意味な
し。
その3
8月13日からを「旧盆」とよく言いますが、
これは「月遅れのお盆」であり旧暦のお盆すな
わち旧盆ではないぞー。今年はたまたま、新暦
と旧暦とが丁度一月違いになってますので、8
月13日は旧暦の7月13日に当りますので、
旧盆と言っても正しい。だけど、それは今年だ
けだぞー。(なお、盆の月の満月は残念ながら
少しずれて8月17日です)
どうだ、参ったか。この俺様のへそまがり振り
は立派だろう。

臍まがりついでに言うと、打ち水のおねえ達の浴衣の着方の他に水の打ち方も問題だ。天まで
届けと撒いたのでは、自分の足元も含めびしょびしょになるぞ。少し腰をかがめて、低く広く
撒かないといかん。
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