ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

時間がなくなっちゃいまして…

2014-12-04 18:44:46 | 着物・古布

 

さて、今日の「寒いお話」、いや内容はいつもサムくてすみません。

ちょっとだけ書きます。昨日のお話に戻ります。「手」のこと。 

手の防寒具は「手袋」ですが、5本指に分かれているものは「グローブ」、

ドライブ用とか、ある種のスポーツのために、指が露出するものは「オープンフィンガー」、

親指と残り4本にわかれているものは「ミトン」。

日本の服飾文化では、「手袋」というものは、今ほどみんなが使う…ということはありませんで、

あるのは戦用、狩猟用、また弓のための手袋。これらはだいたい鹿皮を使った特殊なもので、

防寒というより、ケガをしないためのもの。防寒用は、庶民の刺し子や木綿のものですが、

こういうのは、いわゆるミトン型が多いです。

日本人だって手袋は使っていたのですが、外国のようにファッション、実用として、

広くみんなが使っていたわけではないようですね。

 

元々日本は、冬の寒さより、夏の暑さをどうしのぐか…に重きを置いてきた暮らしです。

建築にしても衣服にしても…。

なので、寒さはとにかく「いっぱい着る」「綿を入れる」「なんか巻く」…でしのいできたんですね。

もちろん雪国などでは、それなりに「雪のための工夫」はありましたが、

外国で言うところのオーバーとか、マフラー、ブーツなどというものについては、

発達しなかったわけです。

こちらは雪下駄、以前アップしたものです。

爪皮は、雨用のものと違って、たぶん皮を漆で固めたもの。しっかり小さな釘で打ち付けてあるので、

これなら前から雪が入ることはないでしょうね。高下駄と呼ばれる、薄い歯のゲタです。

畳表にべっちんの鼻緒、毛皮のフチ飾りは、降っている雪が直接着物や足袋に降りかからない工夫でしょうか。

 

        

 

これはたぶん「確実に雪が積もる」地域のものではないかと思っています。

これ、実はこちらで雪が積もった時、実験的に玄関先で履いて、ちょっとだけ歩いてみました。

素足で履きましたので寒いのは寒かったですが、20㎝くらい積もった中に入っても、

足元しっかりとまりました。「二の字 二の字の ゲタの跡」を付けてみましたっけ。

最近は足の先用の使い捨てカイロなんてのもあります。

暖かくする工夫は、昔よりいろいろ考えられますから、足元寒いから着物はいや、なーんて

そんなことのないように…いつも通り「楽しく着たい」ですね。 

     

 

すみません。ここからはちょっと「着物と手」のお話をしたかったのですが、

これから知り合いが来ます。「夜の訪問者」…アヤシイ・・・ことはありません。

私の知り合いは、みんな「介護生活」が多いので、いろんな時間でやってきます。

続きはまた明日…。 


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2 コメント

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Unknown (陽花)
2014-12-04 23:04:49
もう少し低くて厚みがある下駄は遠い昔に
履いた事がありますが、これだけ薄くて高い
下駄を履いて歩くのはコツがいるでしょうね。
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Unknown (とんぼ)
2014-12-05 18:39:32
陽花様

母の持っていたのも、もう少し厚みがあったと思います。
雪の上ではこれくらい薄くないと…なのかもですね。
怖かったですよ、履いてて。
ロボットみたいに、一歩ずつズボッズボッとかもですね。
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