ミクシの方での話題で、ナントカ小町に載った質問。
「電車で、隣に座った男性が扇子を使ったら、汗臭い風がきたので、風が来るのでやめてくださいと、
そういった。すぐにその人はやめてくれたが、これって心が狭いだろうか」というもの。
まぁこういうのはねぇ…難しいですねぇ。
わたしなんぞ香水に弱いので、電車で隣に座った女性が香水も、化粧品も、服の柔軟剤だかも、
ごっちゃ混ぜにしていたりすると、くしゃみでそうになります。
やはり何事も「程度」によるのではないかと思います。回答も当然二つに分かれていました。
元々扇子を使うには「使い方」がありますね。
とりあえず「サンマ焼いてんじゃないんだから、バタバタあおぐな」ということ。
バタバタやると、扇子の向きや角度で、隣の人の顔に風が当たったりします。
この投稿者のように「汗くさいわ~」なんてこととになったら、失礼ですしね。
また「いい香り」というのも、人によって好みがあります。
30代のころ、ひとりで電車を使って里帰りしたときに(横須賀線で、席はボックス)、
前に二人のオバサマが座りました。今はどうなんでしょ、あのころは冷房も入っていたけど、
天井で扇風機も回っていました。それでも「暑い暑い」と言って、オバサンの片方が出したのが
「白檀の扇子」…いやな予感がしましたよ。あれってやたらと強くぷんぷんにおったり、
安物だと白檀モドキのにおいだったりしますから。
予想があたって、扇風機の風が来ると、キョーレツなにおいが…。もう「匂い」ではなく「臭い」の方。
アタマ痛くなりそう…と思ったら、相方のオバサンが「あんた、やめなさいよ。それくさいわよ」
「あらそう?アタシ鼻わるいのかしらねぇ」…(ゼッテェ悪い…と思った)。
幸いにも、オバサンは、扇子をたたみクンクンにおいをかぎながらも、バッグにしまいました。
私も白檀の扇子は持っていますが、母から譲られたものは「仰ぐとほのかに香る」もの、
それでもこの香りは人によっては「キライだ」と言いますから、使うときには気をつけます。
元々私は暑がりになってからは、一年を通してバッグの中に扇子が入っています。
今使っているのはこちら。トップ写真でたたんである左側のもの。18センチの小ぶりのものです。
京都へ行くとだいたい一本は買うのですが、買ったときの匂いって好きなんです。
それでも、やっぱり使うときは気をつけますね。
相手が友人だったりすると、まーったく気ぃ使わないけど!
この前郵便局に行ったとき(ハンカチ出したら息子の靴下だったとき)も使いましたが、
左側一人半分くらい隣に、老齢のご婦人が座っておられました。
風が行ってはと思い、顔の前に扇子を立てて自分の顔だけに風が当たるようにしました。
心遣い、というものはとても大事なものだと思います。
それは態度だけでなく「言葉」も、だと思うのです。
くだんの女性が「風が来るのでやめてください」と言った、とありましたが、言い方まで書いてありません。
例えば同じことを言うのでも、できればちょっと笑顔で「あのぅちょっと風がきますので、
そちらに向けて仰いでいただけませんか?」…というのと、
表情なく「すみません、風があたるんで、やめてもらえます?」というのでは、
やっぱり違うと思うのですよ。同じように「あっすみません」と言ってやめるのでも、
「もしかして汗が、におっちゃったかな」とか「いやーうっかりしちゃったよ」と思うか、
「わるかったねー!外から乗ってきたモンは暑いんだよ、ちょっとくらいいいーじゃねーか」と思うか…。
以前にも書いたと思うのですが、こういう話を聞くと思い出すサザエさん漫画があります。
時代が違うので、今聞くとコケますが、若い男性が歩きながらバナナを食べて(イマドキはマラソン選手?)、
皮を道にポイッと捨てます。すると、すぐ後ろを歩いていた老人(俳句の宗匠タイプ)が声をかけます。
「もしもし…手袋を落とされましたよ」…。
おしゃれな言い方です。
漫画では、言われた若者の方も意味を解し、アタマ掻きながら皮を拾って捨てます。
少し前に「江戸しぐさ」というものが、テレビのCMで流れてちょっと流行りました。
アレの流れなんですけどねぇ。今は「手袋」なんていったって「俺、手袋なんかしてねぇよ」といわれそう?
人前で扇子を使うこと、使うほうも気をつけなければですが、もしわずかな風でもいやだとしても、
柔らかい言い方をすればいいんじゃないんですかねぇ。
ちなみに、扇子で扇ぐときは、袖口を少し立てて、袖の中に風を入れると見た目も優雅で涼しいですよ。
ついでのおまけ話。トップの大きな扇子については、こんないきさつがあります。
この着物の柄が、扇子になったもの…。
大きいので飾り用として持っています。
さて、今年はまだまだ扇子もうウチワも大活躍しそうな夏ですねぇ。ヤダヤダー。
ちょっとオブラートに包むぐらいの気持ちで
言った方が気分を害しないと思いますよね。
私も香水のきついのは苦手です。
トンボ柄の扇子、凝ってますね。
先日家内が買った中国製は匂いませんでしたが。
強い臭いははた迷惑、気付かない人も多いのでたしなめる程度に注意すれば事は収まるとは思います。
大阪のおばちゃんには無理かも知れませんが。
扇子も何処かで見た意匠と思いましたが、例の着物と同じ図案だったとは。
大名行列ではなく代参行列だったのですね。
女性が多いのは奥方のお付き。
それにしても、友禅屋さんが扇子屋さんに衣替えとは思い切ったものですね。
先日の浴衣セット、知人も以前販売していまして、販売価格三千円の仕入れ価格は半値以下。
別々に中国からでした。
下駄は当時150円の仕入れ価格。
一つの搾取だと思いました。
今はインフレで中国商品は激減したそうです。
ちょっと前に「DJポリス」というのが話題になりましたよね。事故になりかねない混雑の中、ユーモア溢れるトークで交通整理したという。誰でもができるとは思いませんが、「ものは言いよう」の好例、見習いたいものです。
ただ、昔は公共の場では自分も気をつけるけれども、他者にももう少し寛容だった気がするのですが…
自分の戒めとして、また、同じことはしないにしても、自分もどこかで誰かに迷惑をかけているかもしれないのだから、「お互い様」という気持ちがあったような。
そうなんですよ。
おいしいものの匂いなら、みんな同じですかねぇ。
それそれ「モノも言いようで…」。
母もよくそういうことを言ってました。
ちょっとやさしく言えば、ずいぶん感じも変わるんですよね。
このとんぼ柄は、小ぶりなので使いやすいですよ。
匂いって、難しいですよね。
お香も「抹香くさい」と、嫌がる人もいますし…。
この扇子やさん、やはり「廃業」に追い込まれたのです。
早めに転職なさって、ネットでがんばっておられます。
中国は、技術全部を覚えてから「もう自分たちでできるから」と、
日本の下請けを断わる…というようなことを、繊維業界だけでなく、
いろいろはじめたんですよね。
だから今はみんな中国から撤退して、別の国にいったます。
なんだかなぁですよ。
なんで国内の職人さんを育てないんですかね。
と、これも毎度のグチですが。
私は残業帰りの遅い電車で、酔っ払いに遭うのが
ほんとにイヤでした。
迷惑というなら、一杯ありますよね。
「寛容」というのは、私も思いました。
この投稿への回答にも「それくらいガマンしてあげれば」とか、
「私なら、言葉で言わないで席をかえる」とか…。
席をかえると言った人に「でもだまって立ったら、それのほうが
ちょっといやみだから、ちゃんと言ったほうがいい」とか…。
人はさまざまですね。私は長い時間でなければ「外は暑かったんだろうなぁ」と、
たぶん、我慢すると思います。
今、ベビーカーで乗車するのがどうとか、いろんなことが言われますが、
だれだって赤ちゃんのときもあれば、いずれは自分も年をとる…。
ほんの少しの間のことだし、がまんしたり譲ったり…それが一番いいと思うんですけどね。
もちろん「してもらったほう」は感謝の気持ちを忘れないのは、
言うまでもありませんが。
難しい時代になってしまったみたいで…。
林様
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それ以上せわしなくバタバタやられるとイラっとはきますね。
車内は冷房入ってるし、じっとしてれば冷えてくるのに。
いつまでたってもバタバタやってる人をみると、「おまえは酢飯か!」とツッコミを入れたくなります。
そのことを友達に言ったら、馬鹿ウケでしたが(笑)