ほんっとになんとも使えない下駄ですが、たまたまいつもはいていた下駄が、
かなり減ってしまって不便していました。
だったら普段履き(といえばカッコいいですが、用は玄関先の掃除とかごみ捨てとか、その程度用)に、
おまけみたいなこの下駄、履いたろやないの…何を意気込んでるのよアタシ。
引っ掻き回して探して、そう、一組残しといたのよね…確か…(この「確か」がいつもアヤシイ)。
幸いにも記憶は正しく、出てきました鼻緒一組。
さて…鼻緒の挿げ替え、母に教わりましたがねぇ。あまり正確ではないかもだけど、やってみましょう。
前回は手抜きで失敗しましたから、今回はよーく思い出して…。アブナイけど。
用意するもの…千枚通し、マイナスドライバー、あればやっとこ(ない場合はペンチなどで代用)、はさみ
まずはこの下駄、裏がゴムです。コレがクセモノ。普通の下駄は、前坪の裏は金具がとめつけてありますが、
これはこんな感じ。写真一枚撮り忘れました。あけたところ。
コレがフタが閉まっていて、この金具が打ち込んでありました。なくしたらたいへんです。
通常の下駄では、金具をとると前坪の先が見えるわけですが、コレはもう押し込んであります。
写真ナシですが、とりあえず、前坪は二本の紐を穴に通し、2回きっちり結びます。
2本の紐を縒り合わせて1本にしてから、最初の結び目の下に通してダマを作ります。
これを穴に納めるわけです。それから金具を付け直す…。
これはそういうわけに行かないので…まずあけてよくよく見れば…なんと解けて抜けないように、
ワッシャーに一本通して結ぶというワザが使われていました。なるほどねぇ。
で、これを使って同じように結び、納めまして金具をさし、かなづちでトントン。これで終了。
ここから後ろ側です。
まずは下準備、ここで手を抜いたので、前のは入りにくかったんです。
鼻緒の一番下から1cmくらいのところに、千枚通しで穴を開けます。
このとき、中の紐をよけてください。両方から開けたほうが通りやすいです。
あけた穴に一回紐を通して締め、一結びします。
紐が横にくるようにして、きゅーっと細くします。このとき、最近の太いものでしたら中身を少し抜くと
細くなります。あまり細くしすぎないように。この鼻緒の中身は「真綿」でした。
穴に通して思いっきり裏側で引きます。このとき、入りにくかったらマイナスドライバーなど使って、
すこしずつ押し込みます。千枚通しは生地に穴が開くので使いません。
台に傷をつけないように、きをつけて。
両方通りました。ここでそれぞれ1回結びます。
ややこしいですが、それぞれの結び目の中に、反対側の紐を通します。
あぁっちょっと失敗…もう少しそれぞれ左右の穴に近いほうで結べるといいんです。
慣れないと難しいのですよー。
ここからまたややこしいし、私の記憶があいまいでしたので、プロのページを見てきました。
ちゃんとできていないのですが、両方の紐を一度交差させ、右の紐を下からくぐらせて
そのままぎゅっと左に寄せます。
ここで一結びします。
左側から行った紐(さっき通して結んだのではない方)で、クルクルときっちり巻いていき、
最後は一結びして、左右の長い部分をカットします。
これだけは、巻いてある状態がキレイなのでこちらの写真を…。
何事も慣れ…といったって、こんなこと、シゴトにでもしていなければ、めったにやることじゃありませんからねぇ。
まぁ見栄えが少々悪くても、裏だから見えないし、結んできっちりとめるところだけしっかりやればOKってことで。
こんな感じに仕上がりました。心配だから、あとで結び目にボンドつけとこっと。
履けましたでぇ…下駄より鼻緒のほうがはるかに高いんですけど…。
ついでにフリーサイズなもんで、前坪控えてもカカトが出ない…たぶん24センチくらいの人用ですねぇ。
かっこ悪いなぁ…ま、庭ソージとゴミ捨て用だし、いっか。
書き忘れましたが、前坪を通して結ぶときに必ずゆるくないかを確かめます。
もうひとつは、新しい鼻緒は固いので、少し曲げたり、モノによってはもむようにして柔らかくし、
後ろに2本通したところで仮結びしておいて、足が入るように手で広げたりカーブをつけたりします。
下駄は、足の健康のためにもいいとされています。子供のころから少し履かせて慣れてもらうといいんですけどね。
さぁ、一仕事片付きました。下駄もムダにならなかったし、よかったんですが…
この作業のために、ペンチを出して、例によってスルリと手から取り落とし…。
幸い足の上には落ちなかったのですが、ハッとよけたら横の机に足をぶつけまして…。
またアザが増えました。なーに、勲章勲章!…なんの?
先日、雨下駄を買ったついでに、10数年履いている下駄の鼻緒のすげ替えをしてもらいました。
しっかり間近で見ましたが、できるかどうかは分かりません。
前は何とかなりそうなんですけど、後ろがねぇ。
そんなに時間も掛からなかったし、自分でできればいいなあと思うんですが。
で、焼きの下駄だったんですが、今回初めて焼きのものは足袋履いてはくと、足袋が汚れると教えてもらいました。
足袋を履くときは、白木か黒塗のものがいいということでした。
これまで、冬でも商店街の買い物とか、足袋履いて普段にしてましたが、足袋が汚れるなあとは思ってました。
好きな鼻緒と台を選んで自分ですげたので、愛着はありますけど。
私は普段着は下駄が多いのですが、『たけくらべ』にあるように、歩いている途中で鼻緒が切れたりしたら、お手上げですワ(^_^;)
最近は洋服でも下駄履いてたりします…亡くなった祖母と同じだわ(笑)
うーん、感心を通り越してびっくりです~
とんぼさんはお母様からしっかりと知恵を受け継がれたのですね。
お母様もとんぼさんもすごいーーこうしてくらしの知恵が受け継がれていくのは素晴らしいですね。羨ましいです。
そして素敵な鼻緒。良い色ですね~
素敵な鼻緒にすげかえで、いい下駄になりましたね。
なかなかプロのようにはいきません。当たり前ですが…。
でも、終わりよければ、ではありませんが、
しっかり止まって、外れなければいいわけです。
緩みはきます。この下駄は実は最悪でした。
前坪の「ワッシャ」にしっかり絡めたつもりがずれて、
一回履いて部屋の中で試し履きしたら、前坪がゆるゆる…。
仕方なくまたはずして、きっちり締めなおしました。
このとめ具が、ただのつかってないホチキスみたいにチャチなのです、
そのうち折れて取れるだろうと思うので、裏技ですが、この最後のとめ金具の上から、
「布製のガムテープ」をカットして貼ります。
一回外で履いてしまうと、細かいゴミなどついて、
取れやすくなるので、下へおろしてはかないうちに、べったりつけます。はがれたら、また同じところに貼りなおす…。
これ、新しい草履にも使えるテです。
まったく手間のかかる下駄ですわ。
体験、してみたいです。
なかなか難しいことですが、できると普段履きくらい、
替えられますしねぇ。
歩いていて鼻緒が切れるのは、たいがい前坪です。
時代劇などで、よく主人公が女性の下駄の鼻緒が切れて、
肩につかまらせながら直す…なんて場面がありますね。
ああいうときに出すのが「懐のてぬぐい」。
手ぬぐいは、裂いてひもにして鼻緒を直したり、
ちょっとしたケガの時は包帯にしたり、何かをくくって縛ったり…。
そういう時に歯でくわえてビッと裂きやすいように、両端を切りっぱなしにしておくのです。
前坪だけなら、すぐに直せますよ。
子供のころ、まだ下駄であそんでましたからねぇ。
母は、なんでもやった人です。お金のこともあったと思いますよ。
だいたい昔は布団の綿だって、家でかえてましたもんね。
さすがに綿入れだけは、最後のところちょこっと手伝っただけで、
自分ではとうとういれませんでした。
知識しかなくなっていることも、たくさんありますわ。
バーゲンでみつけたものですが、元値がタカイ…。
今度はもっと安いのを、買っておこうと思います。
普段履きなら、何でもいいし…。
あのショッキングピンクの鼻緒だった下駄が、ちょっといいものに見えます。ははは。
大きさは、セットでついてくる下駄ですからねえ…23.5が女子平均なので、こんなものなのでしょうね。かかとがはみ出したら、よほど知識がないと「これ小さいよ」と思いますし。
浴衣と帯だけならともかく、「下駄をセット」て、その時点で色々無理が出ましたね。
因みにわたくし25のAAです(空中計測)(←でないと結局合いませんので)。30代以下にはそう極端にめづらしい幅でもないのですが、売っている靴は基本履けるものがありません(幅の合わない靴履いてるから多くの日本女性の歩き方はぺたぺたひょこひょこ変なんですよ…靴屋が悪いので、彼女らのせいじゃないんですよね)。
うまいひとに鼻緒をすげてもらえば、下駄や草履はまだなんとかなるのがありがたい…。
粋な縞なので、黒下駄に使いたいと思っていました。
そのあたりはうまくいったかな、です。
私は足が小さいので、靴には苦労してきました。
昔からバンビロで、3Eでしたが、結婚して
ろくに靴などはかなくなり、やがて子育て始まったら
健康サンダルみたいなタイプはばっかり。
おかげで今や4Eです。
若いころはさんざんハイヒールも履きましたが、
幸い外反母趾にもならずにきています。
足は第二の心臓といいますからねぇ。
下駄や草履で「きたえたい?」です。