写真は息子用に買っておいたもの、ついに形にならないまま…どうしたもんかねぇ。
テレビでも、大手スーパーなどのゆかたのCMが始まっています。
まぁゆかたはイベントのコスチュームみたいなものになっているのだからと、
私なりの「整理」みたいなものはつけているので、ひらひらゆかたもゴテゴテゆかたも、
すでに驚きはしませんが、気にはなるものです。
今やっているヨー○ドーのゆかたCM…まぁ一時のバラ満載とか、暑苦しい色柄からすると、
ずいぶんすっきりしたものだと思います。ただ、ふと気になったのが男物浴衣。
こちらがそのサイトです。なんでこんなに暑苦しくジジムサイ色柄なの?
イ○ンはこちら。こちらもなんか色が濃いものばかり。
最近は、こういう「ゆかたより、いわゆる男物夏物着物」みたいなのが多いのですね。
男物ゆかたって、白地に大胆な縞とか笹とか、男ならではの粋な柄が、
すっきりしていいものだと思うのですが、なんだかうちのジーさんが着てもおかしくないようなジミさ。
確かにあまり白いと、最近のゆかたはペラペラですから透けて見えてしまう…
まぁイマドキの若い人は、ゆかた下には当たり前のステテコははきたくないでしょうからねぇ。
それにしてもこの色では「暑苦しい」…。
ゆかたは「ゆかたでならではの柄」を…というのは、おばさんの感覚なのでしょうけれど、
せっかく若い男性が着るのなら、色がついていてもせめてこんなの、お店なのでHPです。下の方。
女性よりさらに着物を着る人がいない「男物着物」ですから、よけいに洋服感覚になっているのかしら。
かといって「スカル」だの「龍がのたくる」だのは、別の意味でアブナイ…。
まぁ、男物ゆかたの広告写真を見て、色柄よりまずその着方のおかしさにため息が出る現状ですから、
これはもう、男物着物の「明日はどっちだ」みたいな感じですねぇ。
おまけに「イ」さんの方は「洗えるゆかた」…ふつうゆかたは家で洗えますが…。
素材が書いていないのですが、ポリなの?
そして「簡単に着られるゆかた」、これはおはしょりできてて紐を通して着るもの。
はい、子供はみんなこれですね。私も本裁ちまではこれでしたよ。
確かに、丈の短い着物や、家で着るのだから…の場合、普段着物でも、このテは使います。
でもねぇ…最初からこれだと、結局「普通の着物はめんどくさいから着ない」になっていくのではないかな、
なんて思うのです。
以前書いたことがあったかと思うのですが、私が30代のころ…はっきりしないくらい昔ってことです。
有名なデパートの呉服売り場で、マネキンさんがポツンと立っていて「簡単に着られる着物」を着てました。
「おはしょりつき帯の着物」…。着物が二部式だったのかどうかまでは確認しませんでしたが、
とにかく着物を着て「帯」を締めてるのですが、その帯の下に「おはしょり」が付いているのです。
つまりはそのセットでしか着られないわけですが、それにしても…帯におはしょりって…と、
おそるおそるおはしょり触って、そのままそこを逃げ出しました。
「恐ろしいモノを見ちまったー」の気分で。
結局その後、それらしい着物は着ているのを見たこともないし、人気爆発とはならなかったようですが、
ひょっとして、今なら逆に「ウケる?」…怖いです。
着物を着たことのない人には、まるで謎めいた、とんでもなく難しいもののように思えるかもしれないのですが、
ゆかたの着方は、着物のごく基本で、持ち上げて巻きつけて、腰ひもしておはしょり整理する…これだけです。
帯はそれこそ「つけ帯」でもよろしいでしょ。
おかしなものを作るより、私はゆかたにきちんとした「ゆかたの着方」パンフレットを付けてあげたほうが、
いいのではないかと思います。
それをしないのは、やはり「呉服屋」ではなく、季節ものの売り上げが見込める商品としてしか
見ていないからでしょう。はっきり言えば「流行作って売れればいい」みたいな。
このネット社会なのですから、ゆかた特集のページを作るなら、動画で「着方」をして見せて、
お買い上げの方には「このHPで見てください」というとか。
洗えます、も、ゆかたって普通は家で洗うものです。シワをできるだけ寄らせない洗い方干し方、
そして仕上げはスプレー糊でもいいから、アイロンかけてピシリとすること、
そういうことをなんでも「面倒がない」「手間がかからない」としてしまうことの弊害は、
後になって出てくるのではないかと思っています。
オシャレって、本来手間をかけて楽しむものではないかと思うのです。
いつも言います「便利はすぎれば怠惰を招き、やがてあほになる」と。
人間も「カンタン便利」になってしまったら、すぐ「お取替え」されてしまうような?…おーこわっ。
丁度今、綿麻の反物を探しているところでして…わはは。
ところで、リンクをはってくださっていたイトー○ーカドーの浴衣ページが、かなり充実していてビックリしました。
商品紹介はもちろん、着付けから、ヘアアレンジから、一通りのことがセットになって紹介されています。親切というか、なんというか。
なるほど、こうやって購買意欲を誘うわけですなぁ。着たことのない人でも、こうやってセットで扱ってくれれば買ってみようかと思うわけですね。
昨日、本校の保護者の方をお喋りする機会があったのですが、「私も嫁入りの時に母がもたしてくれた着物がたくさんあるんですけど、何をどう組み合わせたらいいのかも分からなくて仕舞ったままなんですよ~」という話をされました。
すると、もう一人の保護者の方が「私は母にセットしてもらったまま、一式箱に入れて仕舞ってるの」とおっしゃっていました。
セットかー、色々組み合わせて楽しんだらいいのになぁ、とその時思いました。
けど、セットになってないと不安なんだろうな、とイトー○ーカドーのサイトを見て思いました。そうなんでしょうねぇ。ちょっと淋しい気もするし、セット販売されたものでも着ようと思うだけいいかも…とも思うし。
和装はハードル高いんですかねぇ。
(すみません、長文失礼しました)
ゆかたコーナー目立ちますね。
女物に比べると男物はごくごく少なくて変わりばえ
しない地味目な色ばかりで可哀そうです。
数年前、こういう感じの染めの花柄、女の子向けのがネットオークションで100円だったか、つい買ってしまって…ほんとうに当てもないのに。
こういう染めも、見かけなくなりましたね。
私も浴衣と成人式の振袖はコスチュームと割り切ることにしてますが、ここ1~2年、「古典柄」が増えているそうです。浴衣は先日、百貨店で聞いてきた話ですが。
男物は、ほんと、着物もどきが多いですね。
ただ、男物で浴衣らしい柄だと、白地に紺で縞とか立涌とか、旅館の浴衣と似た印象が多いので、仕方ないのかなあとも思います。
新しいいい柄だと、歌舞伎役者とか相撲部屋の揃いの浴衣、そういうのを文字を抜いて翌年にでも出すとか…定番の格子柄なんかには、元々役者さん好みの柄もあったと思いますし。
相撲部屋のなんか結構こういうのどこで売ってるのかなあと思うようなのを着てます。
手芸でも、初めての方向き「キットもの」ってありますね。
初心者にはポイントがわかってとてもいいものです。
ただ、こういうセットは、そこから先に進まない…
というのが気になるのです。
毎年これでいい…になってしまうと、正直セット物って、商品もほんとにそれなりだし、品物の良し悪しを
学ぶ機会も減ります。
先に進むきっかけになってくれたらいいなと、
それを思います。
それにしても「訪問着の親御様おすすめセット」は
さびしいですねぇ。
好きだったら、首を突っ込むと思うのですが、
着物はその良さも、今は説明しないとわからない時代なのですかねぇ。
さみしいことです。
毎年わーっと並びますよね。
買うつもりがなくても、ちょっと見たくなります。
男の人はさらに着ませんから、気の毒なくらい少量。
しかも、いまのなんて、昔おじーちゃんが寝間着に着てた…みたいな?
粋じゃないわーと思ってみています。
息子は体が小さいので、じんべさんを作って、
残りは暖簾にしてみるかな、なんて、
はい、思ってるだけです。
浴衣は特に男物だと「目にしない」ですから、
見れば「旅館の」とか「寝間着の」という感覚のほうが、
先にきてしまうのでしょうね。
その現実からして、さみしいことです。
ハデなのはまた、ちょっと世界が違うような、
危ないお兄さん系になってしまうし…。
男の浴衣の粋、というのが、知られていないのですよね。
だからサナトリウムから出てきたみたい…なのがはやっちゃったりして。
さみしいですね。
旭化成の「全部ホックで止められる」着物なんていうのもありました~。
腰紐を締めるのってそんなにハードルが高いのかしら?
確かに自分の娘(12歳)はゴムでも腰紐を嫌がりますが。。。
腰紐をしっかり締めると気持ちもしゃんとする、あの感覚を日本人なら知って欲しいなあと思ったりします。
簡略に着られるように作るのではなく、
簡単に着られるものだということを、
しらせてほしいものだと思います。
腰ひもがクッと決まると、気持ちいいですよねぇ。
くるしいなんてこと、一つもないし。
「浴衣は着たいけど着付けができないし、着せてもらえる人も身近にいない」という人のとっかかりとしては有効なのではないでしょうか
やっぱりあちこち融通がきかないところが多いので、私は結局普通の長着を普通に着る、に落ち着きましたが
着丈がどうの、おはしょりがどうの、裾つぼまりが…というのは、「とりあえずきものの形に着られた」の次にくるものだと思うのです。何度も着れば、そういうことが気になってくるし、簡易式のだと細かい着姿の調節はしにくい、ということがわかってくるものです。
その「何度も着れば」が問題なんですけど(^^;
簡単に着られれば、何度も着る気にもなりやすいかな?(私がそうでした)
今は腰紐をキュッと締めた時に「あ~(快感!)」となってます(笑)
着付け教室でゴムの腰ベルトも買ったけど、あれじゃ物足りなーい(爆)
確かに、お金を払わねば着方を教えてもらえない、
そんな時代ですが…。
とっかかりとして二部式を着るのは、いいと思います。
でも、そこから先に進むか進まないか、ですよね。
おっしゃる通りです。
着物に興味を持ってくれる方に動けばいいですけれど。
「甚五郎着物」で検索してみてください。
私は着物が変化していくのは、あるべきことと思いますが、
本来のものを知らないまま、着物文化が消えるのは、
いやだなと思っているのです。
人は簡単な方に流れますから。
ゴムの腰ベルト、私も使いましたが、立ち上がるとき裾をふんづけて、
見事に前がずるると出ました。以来使ってませんわ。あの「締り」は、物足りないですねぇ。