さてさて旅の醍醐味は・・見知らぬ人との出会いにもあります。
昨日は一日目、ホテルのわびしい食事までお話しましたが、
ちょっと戻りまして、まずは往路の新幹線の中で遭遇したひと・・。
実は「おすもうさん」・・でした。
新横浜で「ちょこちょこズリーズリー」とやっと乗り込んだ新幹線、
客室に入るドアがあいて、中へ入ったとたんに眼に飛び込んだのが
ちょっと渋みのある「赤」、レンガ色に近い色ですが、
これがお相撲さんの着ていた「ダボシャツ」でした。
色でいきなり眼がそちらに向いたのですが、その上に見えたのが
「マゲの乗った大きいお顔」・・(あっおすもーさんだ!)
でも、私は力士の名前をあまり知りません。朝青龍くらい?
私が見ていたのは「千代の富士時代」くらいまでですから・・。
上をチラッと見ただけで、下がズボンだったのかなんなのか、
そこまでは見ませんでしたし、力士は冬でも浴衣・・というけど着てないし、
あのかっこだと、下はズボンで上にトンビでも着るのかな?と想像してました。
やがて名古屋が近づき、もう列車がホームに滑り込むかという頃に、
やおら立ち上がった彼の人が網棚からおろしたのは、
黒地に白のちょっと柄が入った単の着物と、うすーいピンクに黒い柄の献上帯、
さらりと着物を羽織り、ここから先は座席がジャマして、
腰のところは見えなかったのですが、献上を腰にあてたらしく、
やがて大きな体でゆっくりと、くる~りくる~りと2回、廻りました。
帯を廻さず自分が廻る・・帯をしめるときの基本ですねぇ。
そのときにはすでに列車はホームに到着、他のお客様はどんどん降りてます。
彼の人はそれから網棚から大きな紙袋をおろし、悠然と降りていきました。
写真を撮ろうとしたのですが、車内ではさすがにはばかられ、とれませんでした。
今度の「場所」は、テレビをよく見てあの力士さんをみつけよう!
ところで「ダボシャツ」に「単」・・そーか、私もダボシャツステテコなら
新幹線の中で着物が脱げる!これでいこーっ!・・・ってそーじゃないってば!
さて、マッサージで暮れた?一日目の夜が過ぎ、いよいよ二日目、
今日は半年振りに、陽花さんとお会いします。
ギリギリまではっきりしないので、メールします・・とお伝えしておいたので、
前日の新幹線の中から「乗りました!」とメールをお送りしておきました。
昨日のコメントで、千兵衛様にバカ受けしてました「おさげ」ですが、
実は、一日目はちゃんと髪結って(といってもごまかしですが)行ったのですが、
ちょうどマゲの中心あたりに、何かプチッとできものか、キズのかさぶたか・・、
あったのです。それが二日目の朝、ホテルの洗面所で髪を梳かしたら、
そこをカリッとやっちゃったんですね、痛かったよぉ~~。
見えないとよけい痛いです。その上、髪をまとめてキュッとひっぱっても痛いし
時間にも追われ、ついに「お下げにしょっと」・・だったわけです。
千兵衛様は「ボクのかわいいミヨちゃん」みたいなお下げ髪を
想像なさったようですが、手綱のよーな「一本おさげ」です。
写真をお見せしましょう、天神市探索の途中、天神様のお使い「ウシさん」の前で
陽花さんに写していただいたものです。
千兵衛様、許容範囲でしょーっ!!
左脇に提げているのは、ポータブルバッグ・・広げると大きくなるあれです。
旅行用かばんの底にいつも入っているので、そのまま持ってきたわけですが、
実は今回「ふろしき」も忘れたのです。やっぱりバタバタというのはダメですね。
着ているのは道中着です。赤やグレーのところは「おっきな絞り」です。
地模様の立涌が大きくて、平らなところは繻子みたいにツルツルで、
バッグの持ち手などが触るとキズになる・・というやっかいなところがあり、
更には、重さがあります。京都の通常の10月下旬の想定で行きましたので、
あまりに暑い上に重い!でも、持って歩くと荷物になるから、と意地で着て歩き、
かわりに扇子でバッサバッサ仰いでました。
今年は暑さが続き、さらには秋になってからも気温が高めだそうで、
京都の今年の紅葉は遅いし、少し色もよくないだろう・・と地元の人の話です。
さて、このヘア・スタイルで陽花さんと天神市の中をあちこち歩いていたら、
あるお店のご主人が「直木賞ねらいのモノ書きに見える」と・・ジョーダンを。
「いやーモノ書かずに背中かいてますわー」と大笑い、
ついでに恥もかいてますー??!!そっちのほーが多いわ・・。
こちらが前です。
お話が前後してしまいましたが、陽花さんとの待ち合わせの喫茶店は
私が着いたとき満席でした。そこの喫茶店は、入り口が前と横、二つあります。
満席だし改札口の方で待っていよっ・・と立っていたら、お客さんがまとめて
席を立つのが見えました。そのとき、眼の端に着物を着ている人の姿が見えたのに
私は「席を取らねば!」と、ドドーッと前の入り口から突進して、
席を取りまして「えっとぉ、連れがきますので」・・なんぞといいながら
横を見たら、さっきの和服姿が入り口から・・「ありゃ陽花さんだったんだ」
陽花さんの方は、私の髪型がお下げだったので「違うかな」と通り過ぎ、
もう一方の入り口から・・。二人はすんごいニアミスしてて、お互いに
わからなかったのでした。ははは。
それでは天神市でゲットしたものをお見せしましょう。
こちらはとろ~んと柔らかな「錦紗」の着物、ひどい汚れもないのに
なんと1000円でした。ちょっとほつれなどだけです。
陽花さんがみつけてくれました。ほりだしもんですー。
色は上の写真の方が近いです。下は柄アップ、ちょっと入った赤が効いてます。
こちらは「大正更紗」の男物襦袢、ちょっとヤケがありますが、
ひどい汚れや穴はなし、おまけにモスリンではなく「正絹」です!
ちょっと色が正確に出ていません。下のアップの方が実物に近いです。
そしてこちらが「とんぼ玉」、見本に同じ色の大小を並べた帯留がありました。
たとえば写真でいうと下側の3個を並べるわけですね。
でも、1個でこんな羽織の紐もいいかなと・・・今考えているところです。
このあと「いとや」さんという糸の専門店を訪ね行ったのですが、
タクシーの運転手さんが、同じところを何回もグルグルまわってくれまして・・
それでもみつからない、地図でいくとこのへんなのに・・で、
やっと小さな看板を見つけました。HPで見たときは、
てっきりお店があるとばかり思ってていたのに、事務所のような建物。
小売もしているのですが、要するに「ホンモノを見て買いたい人」の行くところ、
だったわけです。どんな糸でも染めまっせ・・ですね。
そこでは繭から買って糸を紡ぎ、染めて織って・・というお客様もいるそうです。
さすがにホンモノのいい糸がありました。
私はおめあての「繭」を手にいれることができました。
こちらです。
何するの?・・・聞かないでぇ・・・、
まだちゃんと答えられるものを思いついてないんですー。
わずかの買い物のために、陽花さんをつき合わせてしまいました。
このあと、お茶飲んで、さらにホテルの部屋でおしゃべりしたのですが、
それはまた明日・・・。
とりあえず「掘り出し物」ゲットのご報告まで。
何度も前を通っていたのに分からなかったですね。
タクシーの運転手さんも悪いと思ったのか途中で
メーター止めて回ってくれましたものね。
それにしても最初のニアミス笑えましたね。
イラストのとんぼ様の髪型も後ろで一つにまとめ髪されているので、全然違和感ないです。
私も前に京都で繭を買ったことがあります。でも、糸やさんではなくてお土産やさんで。???「顔をこするとつやつやになる、と今テレビで大評判!!」とかいうチラシに惹かれてつい・・。
50個ほど入って1000円くらいだったと思いますが、2,3個使ってのそのままです。
な~んの効果もなかったものですから。{。写真で見る限り、そっくりなのですが、つむげば糸になる・・・?なんて、まさか・・、ですよね。
ほんとに前と織っていてわかりませんでしたもんね。
ニアミスも笑えましたねぇ。
お互いにカオみて「あっやっぱりー」って。
次は髪バッサリ切っていったりして?
麻の葉様
黒髪・・に染めているのですー。
けっこうなシラガなんですよ。
イラストでは短めに、黒々と描いてまして・・へへ。
繭の「つやつやにする成分」はセリシンです。
そのままより「抽出」したものを売ってます。
繭そのままより、水の中で割って伸ばして
綿状にしたほうが効果あるんじゃないかなー。
ただし割れば当然、中のお蚕様が現れますので・・。
たぶんホンモノの繭だと思いますから、
糸、つむげますよ。
不ぞろいの大きさなら「規格ハズレ」の繭で、
繭としてはモンダイありません。
6個くらいで、絹糸一本くらいでしょうか。
やってみます??
そうなんだよ、三つ編みのお下げ髪って聞くと、
どうしても、昔のお嬢様学校のセーラー服姿を
想像しちゃったから、地元を離れて危ない路線へ
行ってしまったのかと内心心配してあげてたの!(笑)
後ろ姿の写真は、なかなかどうしてで、30代にも
見ようと思えば見えるし、いいんじゃないの!(笑)
でも、ウシさんにまたがって撮影してもらったら、
もっと笑えたのに、残念だなあ~!(爆)
おすもうさんのダボシャツ(=鯉口シャツ)と
ステテコの組み合わせは、千爺もおんなじ~!
洋服にも和服にも使えて便利なんだよな!
前ボタンで開くというのが具合がいいんだ!
ご心配ありがとございまーす。
でも、私家にいるとき、たまーに「ミヨちゃん」
してますよー。さすがに表はでないけど。
鯉口はお祭り洋品のとこ見ると、
すごいハデなのがあるんですね。
ちょっとミリョクです。
ウチで着てもいいじゃん、それでおさげかえ・・。
あぶないわ、ほんと。