ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

雪…ヤダ…でも…

2018-01-21 14:26:05 | つれづれ

 

ビッグ・フキノトウ、採ってきまして、母の遺影に供えました。

 

明日は雪の確率が高いと…さかんにニュースや天気予報で言っております。

当たるも八卦…じゃありませんが、まだわかりません。

とりあえず備えだけはと、裏のフキの上に古いスダレを切ったものを掛けてきました。

玄関先の鉢植えも、雪に弱いのは中に入れ、そのほかはこれまたスダレで雪よけしました。

灯油も今日中にと頼んだし、冷蔵庫の中身も心配なし。

もちろん、長靴、スコップ、軍手の三種の神器は玄関に並んでおります。

 

雪が楽しいだけだったのは子供のころばかり…。たいして役に立たない雪かきでさえ遊びの範疇でしたから。

今の暮らしで雪が降って積もると、ただ雪がジャマというだけではなく、この坂道・細道・曲り道の地区では、

車で出るのは怖すぎます(単に運転ベタということでもありますが)。

なにより頼みのさまざまな「宅配」が止まったり、遅れたり…まぁ遅れてもついてくれればいいのですが、

灯油は今日配達できません、とか、デイサービスの施設などが「送迎できません」とか。

延ばせないのに自分でどうしようもないことは、ほんとに困るわけです。

なのでよけいに戦々恐々になるわけで…。

 

ただ、以前と違う「雪の思い出」は、主人が亡くなる前日の大雪のこと。

ずっと暖かいところにいた主人にとっては24年ぶりの雪。

子供のように、物干しの手すりに積もった雪を寄せてみたり、手をかざして雪を受けてみたり。

冷たいねぇ寒いねぇと言いながら、サンダル突っかけて外に出て眺めたり。

ずっと笑顔でした。「ジョーダンじゃないわよ。これだけ積もったら明日は朝から雪かきだからねっ」と

口をとんがらしかけましたが、言わずにおきました。あんまり子供みたいに楽しそうだったから。

今は言わないでよかったと思っています。

やっと帰ってきた日本で、久しぶりの日本の夏に「まだこっちの方が涼しいよ」といい、

落ち葉を見て雪を見て、次は梅、そして桜…となるはずだったのに、

その翌日に、蓮の花咲く世界に行ってしまいました。あっちは雪、ないでしょうねぇ、ははは。

あの年から、やたら積もる雪は降っていません。積もらない程度の雪ばかりでした。

それでも音もなく落ちてくる雪を見ながら、おとさーん、雪だよー見えてるー?と言いましたっけ。

そういえば、スケートしかやったことのなかった私にスキーを教えてくれたのも主人でした。

えぇ忘れてませんともさ、蔵王のゲレンデのてっぺんで「じゃ、キミたちはここからひとりで降りてね」と、

さっさと仲間と上級者コースに行ってしまい、私とビギナー組数名をを置き去りにしたこと!

どんだけコワイ思いをして降りたことか…でも、そのおかげで、

とりあえずボーゲンでさーっと滑れるようにはなりましたけどねぇ…。

 

子供のころ、母に炭のカケラに紐を結んでもらい「雪つり」をしたこと、校庭で雪合戦したこと、

友達と教室の窓から残雪を見ながら、思いつく限りの「雪の歌」を歌ったこと、

よりにもよって、高校卒業式前日雪が積もり、予行練習の日に坂道のてっぺんで転げて、

本番当日椅子に座るとお尻が痛かったこと…たくさんの雪の思い出の最後のページが、

ちょっと切ない「おとさんの笑顔と雪」になってしまいました。

だから雪は嫌いだけど、心底嫌いになれない…です。

これから何度も雪が降るでしょう。そのたびに新しい雪の思い出を積み重ねて、

新しい思い出のページを作っていけば、切ない思い出も「お尻の痛い思い出」と同じように、

途中の1ページになっていくのでしょう。

さぁ降るか降らないか、どんなエピソードが生まれるか…少なくとも「雪かきしてスッテンコロリ」、

「痛い思い出第2弾」なんてことに、絶対なりませんように!

あ、お勤めの方外出予定の方、明日雪だったら、足元しっかり決めてくださいね。


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2 コメント

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Unknown (陽花)
2018-01-21 17:00:02
この寒いのに蕗のとう もう顔を出しているんですね。
ご主人様は寝込むこと無くあっけなく永遠の眠りに
つかれましたから心の準備も何も出来ずでしたね。
日本に帰ってきて雪を見て笑顔を見られただけでも
よかったですね。
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Unknown (とんぼ)
2018-01-21 20:42:06
陽花様

大きいのが二つ三つ、やたらと大きく育ちましたが、
跡はまだまだ赤ちゃんです。
それでも毎年今頃になると、ちゃんと顔を出してくれます。

主人のあの日のことを思い出すと、ほんとにあっという間に、
風のようにいってしまったと…。
遺されたものはオロオロするばかりでしたが、
とりあえず日本で少しでもゆっくりできたかなと
そんな風に思っています。
もう3度目の冬です。早いですね。
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