ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

着物テキスト製作経過報告??

2013-07-26 19:35:28 | 着物・古布

 

報告するほどのことではないのですが、例の着物テキスト、

とりあえず「じゅばん、肌着、和装小物」の説明書だけは、ほぼ終わりました。

あれもこれもと追加し、人に配布するものではないからと、写真は堂々お借りして…スミマセン。

で…結局27ページという、あつぼった~いモノができあがってしまいました。

まぁ教科書ではなく「参考資料」ですから、いいんですけどね。

普通のクリアファイルでは入りきらないので、スライド式のファイルに入れようと思っています。

 

さて、この「資料」には、結局「じゅばん・肌じゅばん・裾よけ・その他下着類・補正下着・補正具・腰紐類

伊達締め・帯板・帯枕・帯止め具・半衿・衿芯・足袋・その他ゴム使用の用具・履物」と、

上から順番にのつもりで、納めました。かなり細かく書いたつもりなのですが、

掃除しながら「あ、あれ忘れてた」なんてこともあるので、まだ完成まで行かないかと。

元々私の知らないことだってあるわけですから、いくらやっても100パーセントはありえませんけれどね。

 

借り物画像ですので、中身はそのまま出すわけには行かないのですが、

これは自分で撮りましたので…表紙はこんなのにしました。

 

               

 

今は「着物の着方」をとりあえず文章で…これは実践するので写真はまだ入れてませんが、

敷き紙を広げたところから…。

で、この前呉服屋さんがきたとき、この話もしたのですが、着物を着るときどうやって…という話になりました。

私は母に仕込まれていますから、すっかり母と同じ。

母が言ったのは「きちんとするときはこれやで」…で、いつもお出かけ着物の時はこうした…

といった感じです。母は、実践して見せて「見て覚えよ」の人でしたから、さっさと勝手に着るわけです。

それでもしっかり覚えました。それが正しい…といいますか、みんながそうするのかどうかは、

わからないわけです。で、呉服屋さん聞いたのですが「丁寧だねぇ、さすが○○さん(母の名前)だわ」と

そういってくれました。

母は、着物(じゅばんも)を着るときは「座って始めよ」といいました。座るといってもヒザをついた形です。

そして「敷き紙は大きいもんやない。着物は大きいしバッサバッサとこうもりみたいに広げて

お祭騒ぎせんもんや。小さく、おとなしゅう着たらええねん」と。

つまりこうなります。

着物をヒザの上で衿を揃えて持って少し広げる。

右手であわせた衿先を持って、しゃがんだままその場で体を回し(右手で持ったときは左回り)、

手はそのまま後ろに残しておいて、後ろで左手に、片側の衿を渡して着物を広げる。

そのまま下から背中を擦りあげるようにして、肩に着物を乗せる。

左手で右の衿を持ち、少し前へ広げて「袖付け」の広がりがよく見えるように。

右手でじゅばんの袂を軽く掴み、「ひじ」から袖付けを押し広げるようにして入れる。

中で袂を離す。

そのまま手先を袖口から出す。

左も同じようにする。

 

こうすれば、せまいところで手早く最初の動作が終わる…というわけです。

なるほど、我が家はいつの住居も狭くて、箪笥やら戸棚があり、着物を大仰に広げると、

どこかに引っかかったり、ものを落としたりしましたからねぇ。

 

ここまでやって立ち上がり、その後の動作をしたわけです。

「着物は広げたら大きいねん。できるだけホコリ立てんと、チマッと動いたほうが、はよすむんや」と。

「着物も帯も、まわしたらアカン、自分が回んねん」、これも言われました。

まだやっと自分で帯を締められるようになってきたかな…のころに、浴衣に半幅締めようと、

悪戦苦闘しているとき、胴に二巻きするのに、帯を足で蹴っ飛ばして動かしたら、

母は怒る前に笑いをかみ殺して「やると思った」…。

そんなことしたら、締める前に汗をかく、自分がその場でクルリと回れと…なるほどね、でした。

母は踊りなどとは無縁の人でしたが「地唄舞は畳半畳で一舞する、という。

着物も大風呂敷広げんでも、敷き紙一枚の上で全部すむねんで」と、教えてくれました。

「要領」ということなのでしょうけれど、教えられても、実践が難しい私は、

浴衣着ながら、あーお湯わかしてたんだったー、なんぞと、浴衣の前押さえて台所まで

走ったりしています。母はきっと「ありゃアカン」…と、さじ投げていることでしょう。

 

さぁ、こんな私が、ちゃんと教えてさしあげられるんですかねぇ。

そのほうがよっぽどモンダイですがな。 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2013-07-26 21:00:09
テキスト 一刷目 が お目見えでしょうか
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Unknown (ちあき)
2013-07-26 21:04:42
着るのもそうですが、畳むのにも場所をとります。
でも慣れてる方は、ささっとヒザの上で畳まれるんですよね。
時には立ったまま畳んでしまう方も。

すべては慣れですね。
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Unknown (陽花)
2013-07-26 21:42:47
資料まで作って教えてもらえる
生徒さんは幸せですね。

私も若い頃帯を回して足にからみついて
悪戦苦闘していました。
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Unknown (天鼓)
2013-07-26 22:17:19
テキスト、大変でしたね-。
表紙の方、昔の記事でお見かけしたお引きずりの着物の方ですね。

半幅だと、未だに帯を回してますね。
畳んだまま回せるサイズということもあるんですが。
名古屋になると垂れの幅広の部分が大きいし、自分が回った方が簡単ですけど。
最近は、座布団の上で着付けしてます。八反版(?)なので丁度いいサイズで。
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Unknown (とんぼ)
2013-07-27 00:28:24
惠様

借りた写真ばかりなので、ここでお披露目ができず…。
さて、メール便でおおくりするようかしらんと。
まだ未完成ですが、今日、件の友人がきましたので、
とりあえず「土台」ということで渡しました。
クレームが出るかどうかです。
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Unknown (とんぼ)
2013-07-27 00:29:48
ちあき様

習うより慣れろとは、よく言ったものです。
私もヒザ畳みはしますが、立ったままだと、
柔らかモノはダメです。
あまり着ませんから余計ですね。


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Unknown (とんぼ)
2013-07-27 00:31:08
陽花様

毎日切られない方なので、わからなくなったら、
見ていただければ…とおもうのです。
なんでも、お姑さんが「アナタが習って、私にも着せて」と
そういってくださっているとか。
責任重いですわぁ。
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Unknown (とんぼ)
2013-07-27 00:34:14
天鼓様

はい、あの「お引き」です。
資料は3冊の予定なので、別の図からを出さないと…です。

私もいまや半幅はけとばしてますね。
できるだけ動き小さく少なく…と思いつつ、
途中でなんかやってる私です。
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Unknown (うまっち)
2013-07-29 16:51:45
私も最初になったら学院の着付けが

正にその通りのことを言われていましたので

いろいろ着方はありますが、

同じような感じで着ています。

ですから生徒さんにも同じように教えていますわ。

おかげで狭い場所でも着ることができますし、見た目も綺麗ですよね。

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Unknown (とんぼ)
2013-07-30 18:39:54
うまっち様

着物って、着るときから「粋」といいますか、
「ツヤっぽい」といいますか、そんな風でありたいと、
年をとってもしゃっきり着ていた母を思い出します。
返信する

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