およそ何でも柄にする「和装」の世界では、妖怪の類もなんのその…で柄として使います。
まぁ男物じゅばんなどには、酔狂だの数寄ものだのと言われても、どくろや幽霊など、
おどろおどろしいものも使いますが、女性のものだとさすがにもうちょっと…のもの。
で、結構使われるのが「カッパ」です。
写真は、これも最近入手の「カッパ柄名古屋帯」。
妖怪についての伝説は、日本全国さまざまあり、その特徴もいろいろ。
同じ妖怪なのに、一方では優しかったり、一方では残酷だったり…
多面的なものとして語られることこそ、妖(あやかし)の妖たる所以かもしれません。
なかでカッパは、どちらかというとひょうきんさも持ち合わせた、まぁ親しみやすいもの、でしょう。
「水妖」と言われる類ですが、水神であるとか、役目をしくじった水神のなれの果て…
などと言われたりもします。元々水神と言えば「龍」、その眷属とも。
アタマのお皿はいつも水で濡れていて、乾くと力が抜けたり割れたりして命を落とす、とか
腕は体の中で左右がつながっていて、片方をぐーっと引っ張ると、もう片方の腕分伸びてしまうとか。
カッパは恐ろしい…と言われるのは、水辺であそんでいる子供とか、仕事をしている人間を
水の中に引きずり込み「尻小玉」とよばれるものを抜き取ってしまうから。
この「尻小玉」という、なんとも怖さもおどろおどろしさも感じない妙な名前のもの、
昔は、人の肛門のなかに「小玉」と呼ばれる臓器がある…と言われていたのだそうです。
これを取られると、力も精気も抜けてしまうと言われていました。
また逆に「カッパの報恩話」もいろいろあります。畑を荒らしたカッパを捕まえて腕を切り落としたところ
夜になってとりにきた。返してやると、カッパの秘薬(どんな傷でも治す)を教えてくれた…とか、
命を助けてやったら、毎朝戸口に魚が届けられた…とか。
カッパは相撲好き…というのも通説です。
元々は水神に奉納相撲をしていたから、というのが一説ですが、
この相撲にまつわる話も、やたら人間に相撲をしようと持ちかけるとか、
村の子供たちと仲が良くて、毎日のように相撲を取って遊ぶ…というお話もあります。
いつも勝てない子供が「仏様のご飯を食べると勝てる」といわれ、
仏壇にお供えしたご飯を下げて、食べてからカッパと相撲をとったところ、勝てた、とか
皿の水がこぼれると力が無くなるので、お辞儀をさせて水をこぼさせてしまうとか…。
なんとも親近感のある妖怪です。
また「絵」にしてもおもしろい…というのもありますね。
漫画ならともかく「ぬりかべ」だの「ろくろっ首」では、どうにも柄にはねぇ…。
いっそ百鬼夜行ならまたべつですが…。
というわけで、カッパ柄の帯、地色が赤いのでちょっと私には…かなと思っていますが、
はっけよーい、とつぶやきながら眺めています。
いつもスルーして失礼しています。
この帯は楽しい柄ですね。
染めてみたい様な図柄ですが、しめる人は殆ど無いのではと。
道中着には歌を唄う猫を染めましたが、河童までは無理でしょうね。
昔の人は粋だったんですね。
こちらも遅まきながらで、あけましいおめでとうごさいます。
いやいや、結構カッパは人気がありますよ。
ないからみないだけで、欲しいという人はいます。
描いてみてください!?
でも、なかなか締めるには・・・。
川内市の川にも河童がいます(らしいです。見たことはありません)
「川内がらっぱ」と言います。
今日から連休。成人式寒そうですね。
振袖は襟かなり抜くし。
ちなみに私の時は小紋に羽織。
着物は私だけでした。
最近はみな振袖ですよね。
島では、大島の振袖着るみたいです。
いえいえこのくらい、締めちゃいますよ。
水の流れを感じるような柄の着物だといいですね。
カッパ伝説は各地に残っていますね。
それだけ身近な妖怪なのですね。
成人式、去年は大雪でした。
毎年振袖のニュースを見るのが
楽しみと言えば楽しみですが、
最近の振袖はなぎやかなだけで、
印象に残らないものが多い気がします。
私も振袖でしたが、あの白いもこもこショールの
はやりはじめ…きらいなので私はしませんでした。
私も手持ちにカッパ柄の浴衣地があります。
ナカナカ見かけない柄なので奮発して手に入れましたが、うまく使うのが難しくて、いくつか小物を作りましたが、必ずしも成功とは言えないです(トホホ・・・)
こうした面白い柄は大好きなのですが、この面白さを活かしてリメイクというのは難しいですね。
まあ、それはともかく河童さん大好きです。
リメイクってなかなか難しいですよね。
決行行けたかと思っても、もしかしてもっとほかに…
なんて考えちゃったりして…。
カッパはいまだに「子供のころあった」なんていう
おじいちゃんたちがいる妖怪です。
一度おめにかかりたいものです。