goo blog サービス終了のお知らせ 

ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ゆかた実践ヘン

2009-06-18 02:29:19 | 着物・古布
トップ写真は「知らない人が見たら、もしかしたら美人だと
そーぞーしてくれるかもしれない」の写真、でへへ。

下の写真、これまたまだしつけ糸ついたまんまのです。
これは母から反物でもらったものをずーっとそのままにしていたのですが、
そろそろ年齢的にいいかなー…と思って、去年でしたかカタチにしたのですが…
やっぱバーサン柄だわぁ。ちとおはしょりが長いですな。
帯は博多の単、文庫ではかわいいので、かわり一文字です。





これはもちろん「ゆかた地」として売られていたものですが、
こんな感じに縦縞があります。
色はまぁでていますかねぇブルーグレーです。


  


染の縞ではなく、経糸に白糸が使われた織りの縞で、
そのところどころに節があります。つまり綿紬ですね。
それでも手触りは薄くて普通の着尺の綿紬よりは薄手で
やっぱりゆかた、です。
さてこのゆかた、柄的には小紋っぽいですし、
これなら単着物として着られるんじゃないか…?
やってみましょう。
え~先に言い訳です、ははは。
ちょうど手元に白っぽい作り帯があったので、それを使いました。
ヒトサマの作られたもので、まんまいただいてまして、
これには最初から帯締めが縫い付けてあるもんですから、そのまんま締めてます。
あと、ひざ下まで入れたかったのですが、
ハンパなところにカメラをおいたものですから、上半身しか写ってません。
とりあえず「衿元」と帯揚げあたりで、単の着物として着ている雰囲気だけ。
前のゆかたとしてきているのと並べてみましょう。





そこそこなんとかなってるかと思います。いかがでしょうか。
私の思い過ごしかもしれませんけれど、ゆかたとして衿元何もなしで着ると
やっぱりババくさい色柄なんですが、半衿が見えて、名古屋帯しめただけで、
なんか「相応の小紋」って感じしませんか?
ちなみに半衿は、ほとんど白に見えていますが、白地に薄茶の細かい絣柄です。
つまり「ゆかた」というものは、普通の着物に比べて、
色柄ハデなほうが、らしいというか、
ゆかたの風情ってものはそういうものなのですよね。
「着物」か「ゆかた」の境目って、こんな感じ…。
あまりにもアバウトで申し訳ないんですが、
要するに「小紋の着物」の感覚のあるもの、それとある程度の厚みですかねぇ。

昨日の「昔ウール」のハデェなのありましたね。
こちらの柄。


      


お若い方(に限りませんが)、こんな柄の着物、今着ますか?
もちろん、おウチ着物だったら明るくていいかもしれませんが、
たとえ絹物だったとしても、これで銀ブラとか、歌舞伎座とか行きます?
なんか子供っぽい感じがしたり、やたらポップすぎる気がしたり…。
ポップだからといって、あの銘仙のモダンさには欠けるんですよね。
でもねぇ、私これ見たとき、これって今の若い人向けのゆかたと、
同じ方向性、感じるなぁと思っちゃったんです。
これを「お出かけ用の着物として着るのはちょっと」というなら、
つまり、今のハデハデゆかたも同じだってことです。

木綿そのものについては、過去記事のこちらをご覧下さい。

なんでも「襦袢着れば単の着物…」とお勧めしている呉服屋さんは、
売れれば何でも、なのか、
それとも「今の時代、こんなのもアリでしょ」なのかわかりませんが、
まずは「元」を大切にした上での積み重ね、にしていただきたいものです。
昔からのことを大切にしなけりゃ、ただの「思いつき」でしかありません。
そして昔からのことを大切にすれば、ちゃんと新しい方向性が
見えてくるものだと思います。
チマチョゴリのミニがないように、「かまわぬ柄」のサリーはムリなように、
守るべき一線ってものは、絶対あると思うからです。
コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 懐かしのウール | トップ | あらら、また時間がないですー。 »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2009-06-18 09:28:55
このお着物は浴衣じゃなく夏着物として
着られた方がすてきですね。
確かに半衿が見えるだけで、素敵な小紋に
なっています。
やっぱり、浴衣を着物としても着ようと
思うなら色柄選びが大切ですね。
返信する
サイケ (茶ノ葉)
2009-06-18 10:02:15
ウールの反物、左のバラ柄(?)のはサイケな雰囲気があっていいですね!
銀ブラに・・・というのはどうか私には分かりませんが(銀座ってほとんど行かないので^^;行きたいとも思わないし)、中央線沿線あたりのサブカル地域だったら、十分お出かけ着物になると思います。寧ろ上品過ぎるものよりも、ずっと素敵なんじゃないかしら。

結局、「行き先と目的」に合った雰囲気のものが素敵に見える、ってことなのでしょうね。
返信する
センスとは積み重ねですね^^ (えみこ)
2009-06-18 10:21:57
おしきせではまず出ない雰囲気、素敵です。
失敗から学ぶ事は必要ですから、失敗と分かるためにも
基本は伝えてほしいものです。それを知りたいです。
返信する
ウール着物 (あひる)
2009-06-18 11:29:59
何か楽しいことでもあったような色柄ですね!
赤い色の反物は、襦袢にしたいような色柄です。

親戚からの頂き物のウール着物があり、紺地に絣模様なのですが、絣が色々な色の蛍光色なのです。
「蛍光色じゃなかったら・・・」「せめて1色か2色だったら・・・」と残念に思うのですが、惜しみなく着られるので家着物にしています。
少し恥ずかしいけど、近所への買い物くらいなら上っ張りを着て出かけてしまいます。

ところで写真の赤のウール反物、襦袢柄なんて言ってしまいましたが、子供が着たら可愛いでしょうね。

便乗して、子供の着物ということでご質問なのですが。。。
一つ身着用期間は0歳から3歳までとされていますが、ほんとにそんなに長い間着られるのでしょうか。
揚げをするので長さや裄の調節はできるとはいえ、そんなに長い間、成長著しい子供が着ていられるとは、着物って素晴らしい!です。
どうせすぐにサイズが合わなくなるし、汚れるし・・・で、安い洋服を買い替え買い替えが当たり前と思っていましたが、汚れてもよさそうな着物(木綿やウール)も多少は作っておいてもいいかな~と思いました。

話が飛んだ質問をしてしまって、申し訳ありません(汗
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-06-18 20:56:52
陽花様
それでなくても暑がりですから、
実際にはこうして着ることはないとは
思っていたのですが、
これならいけるかな、なんて、
ちょっと考えています。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-06-18 21:00:07
茶ノ葉様
今の感覚でいうとそうなのかもしれません。
着物には形の流行が顕著ではありませんから、
いろんなものにチャレンジは、
してほしいと思いますけれど、
まずはおっしゃるとおり、
「行き先と目的」に合った雰囲気…を
というのを考えられるように
経験値を高めてほしいものです。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-06-18 21:03:54
えみこ様
失敗していることがわからないってのが、
一番さみしいことですものねぇ。
ミニのゆかたを着たお嬢さんには、
涙が出ます、いろんな意味で…。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-06-18 21:41:14
あひる様
ありましたねぇ「蛍光色」…。

一つ身が0~3歳、というのは、
なんていいましょうか、だいたいの目安。
元々乳児・幼児と呼ばれる時代は、
大人にはない発育のしかたですから、
もとの体の大きさや、発育の状況でも違うし、
同じ1歳といってもなったばかりと、
もうすぐ2歳の差ってすごいでしょ。
かなり個体差があります。
それと、昔は「数え年」が多かったんです。
だから3歳と言っても実際は2歳…。
法律で、きまってから「満年齢」を
使うようになりましたが、
私が子供のころは、まだ年寄りが
「いくつ?…あぁ数えで○歳ね」なんて、
言い直されたりしたものです。
今でも、七五三を着物が着られるうちにと
二歳半でやるとか、作り直すからと
三歳半でするとか、着物の都合できめたりも
していますよ。
普段着なら、木綿やポリでもいいですね。
返信する
ひょうたんいいですね (sacco)
2009-06-18 23:02:09
涼しげな色に細かいひょうたん柄、ストライクです!いいなあ、欲しいなあ…

おっと失礼しました、先日は丹前地のアドバイスをいただきありがとうございます。
長さはやはり11.5mでしたが、同系色で2反あるので適当にやりくりできると思います。

でも、まずは浴衣を縫えるようにならないと(^_^;
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-06-19 09:01:28
sacco様
お褒めいただいて、嬉しいです。
ゆかたとしては、ばば柄です。
なんたって母が「じみだからやる」って、
なんなのよ…でしょう?

丹前、それならゆったりですね。
大丈夫、すぐ縫えるようになります。
単はひたすら「くける」のがめんどくさいです。
がんばってください!
返信する

コメントを投稿

着物・古布」カテゴリの最新記事