1年ほど前、このちりめんの伸子張りをしたという記事を書きました。
帯なら作り帯ですねぇと書いた直後に、ご注文を頂きまして、
その後いろいろご相談の結果、私の知り合いのほうで、作り帯にすることになりました。
このたび大変身完了。今月中に、また持ち主様のところに帰ります。
お太鼓部分に一番いい柄が来るようにと、縫子さんもまたしても「パズル」をしてくださったそうで。
ちょうどいい具合に、鐘の「撞座」がきて、うろこ模様の幔幕に鹿背杖と、おさまりましたね。
写真OKといっていただきましたので、アップさせていただきました。
締めるとシワができてしまうので、置いた状態で…。
裏は黒繻子、たれの表側一番下の黒地部分は、依頼した呉服屋さんのこだわりで、
つやのない一越ちりめんの残布からとってあわせてもらいました。
ありあわせのウールですみませんが、こんな感じ…とのせてみました。
お太鼓部分の裏側です。黒繻子のいいのが見つかってよかったと思っています。
ヘラは袴に使うの同じものですね。
ちりめんなのであまりひっぱったり曲げたりしなくてすむように、
手もお太鼓に縫いつけたカタチにしました。なにしろ古布ですから、優しく使っていただきたいので…。
ハギレで見ていたときとまた違う感じですね。
これは元々襦袢で着られて、そのあと端縫いの襦袢に仕立て直されて、今度は作り帯。
何度もお役目がもらえるのも、着物の特徴ですねぇ。嬉しいことです。
どんな着物に締められるのでしょう、楽しみですね。
そしてこちらのみかん、ツヤッツヤでーす。甘いんですよ。イマドキには珍しく種アリです。
この帯のお礼に…と届きました。S様ありがとうございます。
実は母がみかん大好きでした。毎年季節になると八百屋さんから「入りましたよー」と電話が…。
箱買いするのですが、私が1個、父が2個食べる間に、母は5個くらいのハイペース。
みるみるうちに皮が山積みになりました。1日に父と私でせいぜい5~6個、あとは全部母が食べて、
15~20個くらい食べるので、毎日ザルで天日干し、次の日のお風呂には手ぬぐいで作った袋に皮が入ってました。
真冬の思い出は、母の黄色い指先と「毎晩のみかんの皮のおふろ」です。さっそく母に届けましょう。
さて、ひとつご報告ですが、昨日の「きんたろさん・のしめ」、
今日呉服屋さんがきましたので見ていただきましたら、羽二重の状態を見て、
帯にするにはたとえ裏を貼っても地が薄すぎる…といわれました。私もちょっと気にはなってたんです。
真ん中はともかく、よくすれる結び目とか角部分とかは、あっというまに擦り切れるのではないかと。
呉服屋さんは最後に「こういう柄は、もうこれからは作られないもの、作ろうとしてもできないものだから、
こうしてとっておくのが一番いいと思う」と、そういいました。
こういうものを注文する人がいない、例えいても、これだけの絵を描く人がいない、
またまた例え描く人がいたとしても、これだけで何十万もかかる…のですよね。
着物の現場の人の言葉ですからリアルです。
壊すのはいつでもできますから、このままとっておこうと決めました。
たれの部分が黒でなお引き立って、
いい帯になりましたね。
おみかんつやつやで美味しそう。
私もお母様と一緒で食べかけたら
とまらないほうです。
いいないいなー。
道明寺柄なのよって言われて初めてああここが鐘で、鱗で、桜、、、と初めて判った私です^^;
みかんは私も大好きです。
今年は食べて無いなあ。。。そういえば。
なかなかの仕上がりになりました。
ハギレでもこんなふうになるんですよね。
みかん、とても甘くておいしいです。
種のあるのも懐かしいですねぇ。
皮、取ってあります。干さなくちゃ。
昔のものって物語のある柄があって
楽しいですね。今はなかなかありません。
みかんは風邪の予防にもいいそうですから、
せっせと食べることにしました。
おこたでみかん…日本人やなぁ…。
あっこたつありまへん。