カゼの症状そのものは、もう、セキも治まってきましたし、
たいしてうっとおしいということもないのですが、
体力的に疲れたようで今は「えーよー補給」の時期のようです。
無理せずボチボチと思っています。
とは言いながら…、今日ふと思い出して、タンスをごそごそ探しました。
上の写真の着物です。帯は思いつきで、上のタイトルに使った羽織地です。
母から譲り受けた大島です。もう30年近くになりますか…。
実はこの着物母も「譲り受けたもの」で、元はハテ、誰が着ていたのやら。
30年前に母が「長いこと、どなたはんかに着られとった着物やし…」とまぁ
要するに、自分も着たが、それ以前に何人かが長く着ているので、
布も弱っているし、次に洗い張りしたら繰り回しになると思う、
よって着物としてアンタに着てほしいから、八掛を赤くして「はよ着よし」
というわけ…。柄が花柄ではないけれど「かわいさのあるモダン柄」だから、と
例によって「バサマ基準・バサマ規格」に合ったわけです。
柄アップと八掛・・・なにもここまで赤くなくても…と思うほどの赤。
トランプの7並べの途中みたいな柄です。
それでまぁ当時はまだ20代峠越えてちょっとでしたので、
この赤をつけまして、何度か着ました。
最後に着たのはたしか「ポートピア」だったと思います。あれは何年だったか。
それっきり丸洗いしたまま、しまってありました。
今回「繰り回し」ということで思い出したのです。
状態よく見えるのですが、実は脇がこんなです。
シミをはっきりするのにちょっと調整しましたので、
実際にはもう少し分かりにくいのですが、両脇ともこれです。
そのほかにも、色柄のせいでわかりにくくはありますが、
何箇所か同じようなちいさいシミがあります。
色柄的には、八掛を変えれば十分着物として着られるのですが、
着物はもう無理かな…と思っています。
なんとか大きく残して、着物ではなくても「羽織れるもの」にしたいなーと
ぼーんやり考えているところです。
さて、この着物を探すのに見当違いのところをゴソゴソやってまして、
見つけたのがこちら…これはたぶん23歳くらいで買ったと思います。
さてなんでしょう。
答えはこちら、蛇の目傘です。
ところがねぇ、2回くらいしか使ってないと思うのですが、
乾かそうとしたときにぶつけて、破ってしまったのです。
しかもこの絵の真下です。こんな風におもいっきり・・・。
しかも長いことそのままにしておいたら、上の写真で見えるように
あちこちに「破れ目」が…。
「破れ傘刀舟」じゃないんだから…(これわかるヒト、時代劇好き!)
全体を写すのがちと面倒なので部分ですが、こんな風に柄が入っていました。
(すみません、フラッシュ忘れました)
今日出してみたら、絵もさすがに色が変わっていまして、
顔がなぜか「ガングロ」になってまして…。
題が入ってまして「舞扇」、これは友人と行った京都で買ったのですが、
場所はなんと「三千院の手前」、露天商だったと記憶します。
当時はいいものも悪いものも、適正価格?もわかりません。
だだもう「源氏物語のような美女の絵がはめ込んである!」という
それが珍しくて迷いに迷ったのですが、友人と一本ずつ買ったのです。
友人は、白いカツギをかぶった女性の絵を選びました。
値段もしっかり覚えています。6000円。おみやげとしては高価でした。
今から30と何年か前のこの6000円が「蛇の目」として高いのか安いのか、
いまだに分からないのですが、とにかく買ってしまったわけです。
このころはまだ「宅配便」なんてのはありませんでしたから、
この傘二人とも、わっせわっせと横浜までかついで帰ってきたのです。
たった2回しか使われず、破られて、ほったらかされ、
あげく「ガングロ」になっちまって…ほんっとにゴメンナサイです。
最初に破れたときに手当てしていたら、まだなんとかなったかもしれませんが、
ここまできちゃうとねぇ…。さてどうするか…。
とりあえず、知り合いの扇子やさん、番傘も作っているので、
何かいいアイデアはないか、お伺いしてみましょう。
というわけで、りょーよー中の身でごそごそやって
結局、用事を増やしたとんぼでした。
証しよう和裁の基本から外れても、
なんとかいいとこ取りで、上に羽織るものが
できたらなぁと思案中です。
傘はこの「絵」がよかったのに「ガングロ」じゃ
どうにもなりません。
京都か岐阜なら、まだ張替えてくれるところ
あるかもしれません。紫、いーですね!(めもめも)