トップ写真は、いい写真を思いつきませんで、過去に撮った「テレイド・スコープ」の画像。
茶色っぽいのを選んでみました。
昨日の「茶色」のお話しから、ちょっと思いつきまして・・・引きずります…。
茶色で有名?なのは、江戸時代の「四十八茶に百鼠」。
庶民は「麻か木綿」色は「茶、鼠、藍」なんぞと規制がかかりまして、江戸の町は暗く沈んだか…。
トンでもございません。それならそれで…と、まずはその色をまぁいろいろ作り出しました。
それが「四十八」といわれる所以、実際にはもっとあったでしょうね。
次はそれを使って縞だ格子だと柄を考え、それでもバリエーションが限られるとなれば、
裏や中身についての規制はないよねぇ…とばかりに、
裏や下に着るものに派手な色や、ひねった柄、凝った装飾を持ってきました。
裏勝り…と呼ばれるようになった「文化」です。
柄のお話しもしたいところですが、今日は色のお話、
茶色だけでも四十八、という江戸の茶色ですが、たとえば…人の名前のついたもの、
芝翫茶、路考茶、団十郎茶、などは芝居役者、利休茶は、ご本人はとっくに亡くなってからの色名ですが、
緑味を帯びていたので「お茶」から連想されたのでしょう。
鶯茶、とか樺茶、海松色…などは、自然の中の動物や植物からですね。
こちらの「色辞典」は、私がよくお世話になるところなんですが、名前がほんとに「いろいろ」です。
黒でさえ、ただの「黒」はなくて「漆黒」とか「鉄黒」とか。
これは「漢字」の世界のことで「こういう色が赤」とつけたので、赤といわれると、あの色を思い出す。
和名は直接の「何々の色」が多いわけです。
その名前の元になるものは、当然身の回りのもの…だったわけですが、
残念ながら、今そういうものがなくなってしまった、或いは、しょっちゅうそんなものを目にしなくなった…で、
いわれてもどんな色だかわからない…というのが、現実ですねぇ。
例えば「鶸(ひわ)色」…「ひわ」はカワラヒワが一般的ですが、だいたいイマドキ「鶸」なんて…見ます?
私は呉服屋さんや母との会話の中で「上品な鶸色」とか「鶸の着物なら帯は…」とか、
現物を前にして聞きましたから、鶸とは黄緑色系の色…と知りましたが、
実際に「鶸」を見たことがありませんので、後年写真を見て「あぁこの羽のいろかぁ」でした。
お納戸、甕覗き、秘色…なんのこっちゃ…ですよね。
でも、ひとつひとつ、その名前ができた理由があるわけです。
単純に「鳥の羽の色」だったり、ひねった上での命名だったり…ちなみに「秘色」は「ひそく」と読みますが、
「秘色色(ひそくいろ)」というのは、天子様に献上するものに使う色であるため、庶民に使用を禁じた色。
「秘めたる色」、要はお留め色ですね、で…その色ってどんな色よ…ですよね。
えーと、ちょっとくすんだ水色…です。
花や樹木の名前、紫とか紺とかついている…だとなんとなーく「こんな色かな?」と想像できるけれど、
「今はあまりみないもの」だと…見当がつきません。
それでも、和名の字を見ると、なんかとってもいい色のように思えてしまう。
何かの色の話をするときに「この柿茶がいいわぁ」とか「もう少し…滅紫(けしむらさき)に近いのがいいわ」とか
言ってみたーい…です。
こんなにたくさんのいろんな色の名前を考えたっていう先達の美的感覚、感性を、
私は尊敬するし、できることなら受け継いでいきたいものだ…とは思っているのですけれど…。
この色辞典見てると…あんまりにも微妙に違って多すぎるっ!
今日は時間がなくなってしまいました。
手持ちの和服や小物の色を、ピンクとかオレンジではなく「何々紅」とか「何々朱」と、
調べてみるのもいいんじゃないかと…。
さたまさしの「精霊流し」の中に「今夜の着物は浅葱色」という歌詞がありましたが、
「どんな色」って当時友人に聞かれて、あぁもうそれもわからないのかと
ちょっと残念に思いました。
薄浅葱とか桜鼠とか、字面も美しいですよね。
帯揚げを見ていたら店員さんが「ベージュ系をお探しかしら」…さがしてまへん。
浅葱色 でした。
実はこの色見本、私も利用しています。
某女流作家の著書の中に、さる老舗の呉服屋で和装の小物を見ていて「浅黄色のを見せて」と言ったら、緑色系ばかりを出されたという箇所がありました。
ことほどさように和色名は廃れてしまっているんでしょうね。
惜しいですよね、こんな美しい色と名前があるのにぃ。
あはは、かわいい絵文字をよく使ってくださるので、予想しました。
それにしても「しらんぷり」の絵、かわいいですねぇ。
自分のところのブログなのに知りませんでした。
順番が違ってすみません。
子供のころは、何でも12、多くても24でしたが、
いろいろ出ましたね。
私は和名の色鉛筆は揃いで持っています。
あるだけでシアワセー、ですね。
漢字というのは、素晴しい文化だと思います。
成り立ちも様々ですが、それを読めると、
一文字からいろんなものが匂い立つようで…。
少しでも珍しい名前を覚えたいと思いつつ、
記憶力の減退に阻まれています。
先日来より 名前を一番先に書き込む事にしているのに
とんぼさんのお返事コメントを読んでも 気がつかず
(でありましょう…。たぶん…。)
ってなんだぁ??? と思いつつ
皆様のコメントを読み終え 左端の最新コメント部分を見て
ドジを見つけてしまった
我が家は わたし色に染められませんでしたが
私も あなた色に染まりませんでした
少々本好きの私は使われている漢字から、
色、心模様、雰囲気を想像しています。
着物の色を表す漢字は微妙な雰囲気をも
感じさせてくれるので、特に興味は
つきません。 が、想像と染めた色を
つき合わせてみたことはありませんが、
それがまた、布のもつ幽玄な色彩の
世界なのかとも思っています。
裄、丈 ともに着物に相応しくない
私ですが、この頃は引き込まれてきています。
最近はやたら横文字ばかりです。
たしかに「プルシアン・ブルー」だの「アクアマリン」だの言われると
なんかカッコいいなぁと思っちゃったりするんですけどね。
昔はそうそう「桃色・橙色」でした。
12色のクレヨンの中には必ず「肌色」もありましたね。
子供のころのクレヨンなどは「水色」で一緒でしたね。
大きなわけ方ですから、群青、青、水色。
でもほんとは細かく分かれてる…。
少し大きくなって36色だかの色鉛筆を買ってもらったとき
たしか違っていたと思います。
100色の色鉛筆がほしい私です。
でありましょう…。たぶん…。
名前と色が一致しなかったりして、いまだにちゃんとわかりません。
いいなぁと思いつつ、わからないんじゃねぇ…。
「アナタ色」ではなく「あたし色」に、時間をかけて染めまして
扱いやすくなっております??
ちなみに「染め替え」はきかないことにしております。
子供の頃、ピンクとかオレンジとかいう言葉はまだ使っていませんでしたね。桃色、橙(だいだい)色です。
あ、この年にして今大発見。水色と空色は別の色だったんですね。きっとクレヨン会社によって水色だったり空色だったりして少しずつ色が違っていたのに、私は同じ色だと思っていたのでしょう。
えーーーっと 茶色と灰色は沢山の種類の色があるって
なんて言ったっけ???なんて考えていて
コメントを書きそびれていましたが
「四十八茶に百鼠」
和の色名
名前から色を想像するのが好きで
一時期懲って 本などを買い求めましたが
今ではすっかり忘れました
私も○○色に染めて欲しい なんて言ってみたいです。
(今更ながら言うまでも無く 貴方色ではありません)