
私は、その場で「あっ」というのはなかったのですが、手持ちの服とおなじものを着ているヒトに
出会ったことはあります。同じ街の中でしたから、その服は二度と着ませんでした。
知らないヒトとおソロでもねぇ…。
で、着物の柄…ですが、たとえば江戸小紋とか、オーソドックスな柄、むじな菊とか役者模様とか、
そういうのは、みんなに知られているし、いわれや意味も知られていますので、驚きゃしません。
まぁ、まったく同じ色で同じ柄の江戸小紋だったら、ちっとヒクかもでしょうけれど。
さて、今までいろんな羽裏や男物じゅばんをご紹介してきましたが、
いつも「今はこんな柄がないねぇ」と、嘆いております。
昔も珍しかったんじゃないの?…かもしれません。
今より染とか製作過程、生産過程、市場の大きさなども違いますから、
今ほど大量に同じもの…ということはなかったかもしれませんが、同じ版を使うとか、
絵柄を共有するとかはあるわけで、珍しいからといっても、一品モノばかりが残っているわけではありません。
トップ写真は、ずいぶん前にご紹介した「男ものじゅばん」の再出。
後年、まったく同じものを入手しました。記事はこちらです。
そして今回は、こんなものが、今出ています。画像借り物です。羽裏メインで出ています。
これは、繰り回したのでしょう、羽裏としては下が切られていて、全柄出ていません。
全柄はこちらです。日常の風景を切り取った自然さと、左の女性の立ち姿がよくて購入しました。
けっこうお気に入りの柄です。
こんな形での「同じ」も見つけましたっけね。記事はこちらです。細かくあちこち比べたりしています。
専門家に教えていただいたところ、元図案が同じで、それを版におこした工房が違うのであろうということでした。
それぞれの工房の力量とかセンスとか、価格的なレベル…などで「差」が出るのだと思います。
古着のオークションやショップを見ていると、本当にごくたまにですが、
「あっこれ持ってる」と思うものに出会います。
つまり、一度に何枚も作られたり、染められたりしたものですね。
それだけこういうような「今はない柄」が、たくさんあったということ、当たり前のことですが…。
なんでこういうものが、なくなってしまったのかと、本当に残念に思います。
色柄やデザインに流行があるのは、服飾の世界では仕方のないことですが、
こういうジャンルごと激減してしまったのは、もったいないの一言です。
たとえば「復刻版」という形で、昔の柄を出しているところもあるのですが、
どこか違う、今のテイスト優先といいますか、完全復刻ではなく「今風に味付けされたもの」。
また「昔の『当店、あるいは当主』のコレクション」と、なっていても、色が違う…。
まぁ染料そのものも違いますから、まったく同じというわけにはいきませんが、
それにしても、何でこの色…というような、すっかり下品な色になってしまっていたり…。
また、かの時代のものを、今の時代の着物につけても合わない…という部分もあります。
「今」と「昔」の融合のさせ方…というのが、実は一番難しくて、なおかつ大事なことじゃないかなぁなどと、
ドシロートの頭で考えている次第です。
私が後にだったので気が付いてすぐに寒くもないのに買ったばかりのストールを肩にかけて隠しました。
あっ値札は付いたままでした…
古典柄の訪問着や江戸小紋などは同じ感じになるがあるかもしれないですね。
友人は皆着物らしい?色柄を好むので、その点では同じになることは無いので助かります。
色違いの同じ柄の帯を持っています。
呉服屋さんで帯を買い求め 仕立てて頂いている最中に
別のお店で 前回は黒だったから 次は違う色の帯を・・・と
気にいった柄の帯の仕立てをお願いし
手元に届いたら 柄が同じで色が違うだけ
特に考えもせず 気にいったものを買い込んでいた
この2本の帯 どちらもまだ締めていません
見るとドキッとしますよね。
私なんて、直接みなかったものの、お気に入りの更紗柄のワンピース、
両親が縁日に出かけて「屋台のにーちゃんが
きてたダボシャツが、
それと同じがらだった」といいまして、以来着ませんでした。
又聞きのお話ですが、成人式当日、同柄色違いものを着ていたのを見たと。
たぶん通販のセットものだね、という話でしたが、
ちょっとさびしいですね。
いやぁ色違いってとこで救われますね。
ポイント柄などだとわりと覚えていますが、
更紗とか小紋とかだと、色が違ったらわからなかったりします。
私も気をつけなきゃ…。
とんぼさんはいつも珍しい柄を手に入れてらっしゃいますのに、同じものに出会われることがあるんですねぇ。
男物の羽裏ではツェッペリンの模様の同じものを見た記憶があるのですが・・・
もしかして商品の回しだったのかな?などと思ったりしていました。
あるんですねぇぇぇ、こんなことって!
羽裏って羽織の裏地ですよね。
それがこんなに凝ったデザインの物を使ってあるのって、奢侈禁止令の為だったんですか??
お洒落って文化なんですねっ♪
珍しいと思ったのに…なんて思います。
昔はざらにあったのでしょうね。
というより、いろんなものがあったのだと思います。
選べなくなったんですねぇ。
ツェッペリン、探してるんですけど、ありまへん。
似たようなのはあるんですけれど。
「商品のまわし」たまに見かけますね。
えらい高くなってたり…。ははは。
一点もの、はなかなかなくて当たり前。
同じものはこの世にたくさんある…とはわかっていても、
実際出会うと「えっ」と思います。
江戸時代は、奢侈禁止令が何度も出て、縞と格子しかいけないとか、木綿だけとか、
寸法がどうだとか、いろいろありました。
庶民の力が強くなって、表がダメなら裏で、とか、
襦袢までは制限ナシ、とか、アタマ使って裏をかいたのですね。
これが「裏勝り」といわれるようになったわけです。
元々日本人は、隠れたところに…というのも得意でしたから、
こんな文化も育ったのでしょう。
今は表が自由になった分、こういうものが少なくなりました。
同じ柄…私もありました。
とんぼ様のように、素敵なものではありませんが…。
10年程前に購入した古着の絹の羽織と同じ色・柄のウールの長着を、昨年チェーンの古着屋さんで見つけました。長着の方は購入してません。どちらも小紋柄です。
ただ、長着の方が柄が少し大きくて、全く同じではなかったんですけど。
人気の柄だったんでしょうか…。次に行った時にはなかったので、どなたかのお手元にあるのでしょうね。
ばったりお会いしてみたいような、みたくないような…。
はじめまして。コメントありがとうございます。
洋服の場合は、同じだと「えっ」と思いますが、
着物だと、ほんとになんとなく「お会いしてみたい」気がしますね。
お友達になれちゃったりして?