時々、アクセス解析の「検索ワード」を見ます。
先月はとにかく「七夕折り紙」…が常時トップでした。
毎年、少しはお役に立っているのだろうかと、気にしつつ見ています。
なにかイベント的なことが終わると、普段は「もんぺ」「さるぼぼ」「帯の締め方」…などのワードが多いです。
なかでも、とりあえずいつも途切れそうで途切れないのが「背守り」。
最近は、着物に限らず、子供さんの洋服とか、手に持つようなこものとかに、ちょっと刺繍したりするようで…。
いいですねぇ、Tシャツの背中に背守りがあったらかわいいです。
で、先日も背守りで検索してきてくださった方が「母の裁ち台に柄があった…」とコメントをくださいました。
言われて私も「そーだわ!そーだった」と思い出しました。
私の裁ち台は、嫁入りのときのものですから、当然30年前のもの。
母の裁ち台は柄は覚えていないのですが、たしかに裏側に背守りの図案見本がありました。
「そこにはそれがある」のが当たり前のもの、というのは、意外とちゃんと見ないものです。
私のはどうだったか…図案は絶対あると思うのですが…ただいま裁ち台は納戸の奥深く…。
なにしろあんな長くて大きいものを、ゆったり広げるスペースがありませんので…。
いえ、実はあれを広げて縫うようなことが…ナイ…から。
ま、言い訳はともかく、どうしても正確に思い出せません。
それなのに…なんかしょっちゅう見ている気がする…と、ここでハタと思い出しました。アイロン台です。
ありました…こんなところに隠れててもぉ、お茶目さんなんだからぁ…(あんたがボケとるだけやて)。
トップ写真が現物、裏の図案はこちらです。
ぱっと見ると「紋」のようなのですが、紋でもそれを刺繍したら…の図案。
古いですよ「おてふ」、なんて今の方は読めないでしょうか「おちょう」、つまり「蝶」です。
母の時代は「てふてふ」と書いて「ちょうちょう」と読むことがまだ残っていた時代です。
こちらは「あふぎちかい」、扇違い、違い扇…。
そのほかいろいろ。
さて、このアイロン台、私が結婚するとき友人がプレゼントしてくれたものです。
足がついているのがいい、といったのでそれにしてくれました。昭和53年のことです。西暦だと1978年。
最初はたしかピンクの細かい花柄の布がはってあったと思います。
毎日オットのワイシャツに、せっせとアイロンをかけていました。
数年たって表地が少し汚くなったので、古いシーツでも張り替えるかなぁと思っていたところ、
たまたま今は当たり前の「テフロン系?」、銀色の「焦げ付きません」というものが出ました。
張り替えてください…のものなので裏が接着できるタイプ。さて、これもどこで買ったのか…。
とりあえず、それを買ってペタリとはりました。いつのこと?書いてあります「56.8.19」。
3年目のことだったんですね。その後、これが汚れ、角が擦り切れ…で、次に張り替えたのは、たぶんこちらにきてすぐ。
これは生協で「これを敷くと、座布団やたたんだ毛布がアイロン台になる」という触れ込みで出たもの。
前に貼ったものがはがせなくて、そのまま上からかぶせました。
今度のは接着できなかったので、はしっこを強力両面テープでべったり。
たぶん2000年ころですから…前の「銀色」は約20年使ったことになります。
しかし、さすがに中の土台板が割れまして、アイロンかけると古い床板みたいに、一部がしなって段がついてしまう。
また足も、ねじ穴が大きくなって、ぐらぐらするようになって取ってしまいました。
それでようやく新しいのを買いました。それでも古いほうも、足をはずしてまだ使っています。
汚れてもよくなったので、手芸のとき接着芯がくっついたりしてもそのまんま。
新しいのは裏を見たらこんなでした。あいろん・ぼーど…英語ですか…。
私の古いほう「梅印」という会社名?
検索してみたら「昭和のレトロ道具」を販売しているお店に、現物がひとつ出ていました。
何年製かわかりませんが、裏側の写真はすでに「背守り図案」ではなく、
「繊維による温度のナンタラ一覧表」になっていました。たぶん「図案」のものは私が頂いたころで
終わりになったのではないかと思います。
アイロン台は、シャツの形になったものとか、蒸気がよく抜けるものとか、いろいろ頂いたりしたのですが、
縫い物をする特別な部屋でもあればのこと、普段の狭苦しいところで、ちょこっと手芸などするのにも、
小さくてさっと使えて、用がすんだらぱっと立てかけられる…結局いつもこれです。
さらにほんとにちょこっとのときは、このパッチワーク用を使います。
パッチワークをなさる方にはおなじみのアイテムですね。お恥ずかしいことにだいぶ汚れてきてます。
これは裏に滑り止めがついているので、滑ってズレやすい生地を使うときなど便利です。
パッチワークだけでなく、ひとつあるといろいろ便利です。ボールペンは大きさ比較。
右側の1枚は、ざらざら面のカバーのためについてます。
思わぬところで「背守り」のデザインをみつけた(というより、気がつかんかったんか…ですが)ことが、
ちょっとうれしい私です。
いまどき、まだこんなアイロン台つかってんだぁと、笑われるかしらん。
物持ちがいい…と言われるはずですねぇ。いえいえ、まだまだ使いまっせぇ。
実家なのかお友達の所なのか思い出せません。
アイロン台、そんなに高い物では無いのに
私も買い替えず、真ん中そっています。
とんぼ様ほど物持ちがいい訳ではないのですが、何度か上だけ取り替えています。
私も図案・・見た・・・どっかで・・・
と思っていましたが 昔使っていたアイロン台の裏
麻の葉模様もあった様な・・・
結婚する時に新しいものを買い求めたので
実家に・・・あるわけないわ 捨て魔の母ですもの
今使用のアイロン台は舟形で蒸気が下に抜ける様になったものですが
娘の夜なべのお仕事の接着芯が付き 洗っても落ちず
外皮を捨て 今は丸裸です
レトロ…なんていわれると「現役だいっ」と言いたくなっちゃいます。
私もいつも見ていたのに、無意識だったんですね。
自分で笑っちゃいました。
壊れても使いたい…ものってありますよね。
さすがに板がフワフワしなって、小物使い用にしました。
張り替えられるから、長く使えますよね。
近代的なカッコのものって、なんか大仰で…。
昔の道具って、ちょっとした工夫とか知恵が書いてあったり、
生活にほんとに密着してましたね。
接着芯は貼り付くとほんとに大変です。
丸裸状態のアイロン台さまに、お見舞い申し上げますー。
「捨て魔」…今の私には、とぉっても魅力的な言葉です。取り付かれたい???