隅に「広重」という名前も書いてありますが、もちろんコピー、
しかもこの絵は、コピーの更に「もどき」です。
まぁ羽裏に使われている「浮世絵」には珍しくありませんが…。
これは「袋井」の図、江戸からみて掛川の少し先ですね。
こちらが本物の「袋井」の部分拡大です。
こうなっちゃうと「ぜーんぜん似てない」になっちゃいますね。
とりあえず構図と、部分的にお借りした…?
それで堂々と「広重」の名前まで書いちゃうところ、好きだなぁ!?
本物の広重の「袋井」は、上の「部分」がポイントになった絵ですが、
実はこの「旅人、茶屋の女、駕籠かき二人」は、全体の左半分に偏っています。
これをそのまま羽裏に描かず、中心をずらして焚き火まわりを真ん中に、
その結果あいてしまう左右に旅人ひとりと高札と遠景を配したのでしょうね。
正直、そんなにうまい絵とはいえませんが、広重から離れて
「日本の昔風景」としてみれば、羽裏としておもしろいと思います。
この絵(原版)の袋井は「出茶屋」の図です。
出茶屋というのは、街道沿いにできている「休憩所」のようなもの。
東海道に限らず「街道」と呼ばれるところには、
宿場ごとや、その間に「茶店」はたくさんありました。
たとえば「鞠子の宿」近くなら「とろろ汁」とか、
「桑名」なら「焼き蛤」とか…その土地の名物を出すような
賑わいをみせる「茶店」があったわけですが、
それとは別に、これといって何もないけどお茶くらいなら、という
小さな「茶店」がありました。単なる「休憩所」ですね、これが「出茶屋」です。
ステンレス水筒だの自販機なんてない時代、竹筒に水をつめて持ち歩けても、
お茶や白湯は飲めませんでしたから、こんな茶店も必要だったのですね。
江戸時代は、モノは徹底的に使われました。
図の掘っ立ての店の上方に「わらじ」がつるしてあるのが見えます。
わらじは靴のように長持ちしませんから、長旅では替えのわらじを
腰につるして歩くのが当たり前、それでも足りなくなったときは、
こういう茶店でわらじを買ったわけです。
そして、こういうわらじを売っているところには、
必ずそのそばに「わらじ捨て場」がありました。
わらじは「わら」でできていますから、それを積み重ね、
雨風にさらしておけば「発酵」して、いい肥料になったのです。
もちろん、それは、その街道沿いにあるたんぼや畑を作っている
農家が使ったわけですね。そしてそれを肥料として、またお米や麦が育ち、
そのわらが「わらじ」になる…、無駄がありませんね。
「エコロジー」じゃなくて「江頃ジー」かな?
しかもこの絵は、コピーの更に「もどき」です。
まぁ羽裏に使われている「浮世絵」には珍しくありませんが…。
これは「袋井」の図、江戸からみて掛川の少し先ですね。
こちらが本物の「袋井」の部分拡大です。
こうなっちゃうと「ぜーんぜん似てない」になっちゃいますね。
とりあえず構図と、部分的にお借りした…?
それで堂々と「広重」の名前まで書いちゃうところ、好きだなぁ!?
本物の広重の「袋井」は、上の「部分」がポイントになった絵ですが、
実はこの「旅人、茶屋の女、駕籠かき二人」は、全体の左半分に偏っています。
これをそのまま羽裏に描かず、中心をずらして焚き火まわりを真ん中に、
その結果あいてしまう左右に旅人ひとりと高札と遠景を配したのでしょうね。
正直、そんなにうまい絵とはいえませんが、広重から離れて
「日本の昔風景」としてみれば、羽裏としておもしろいと思います。
この絵(原版)の袋井は「出茶屋」の図です。
出茶屋というのは、街道沿いにできている「休憩所」のようなもの。
東海道に限らず「街道」と呼ばれるところには、
宿場ごとや、その間に「茶店」はたくさんありました。
たとえば「鞠子の宿」近くなら「とろろ汁」とか、
「桑名」なら「焼き蛤」とか…その土地の名物を出すような
賑わいをみせる「茶店」があったわけですが、
それとは別に、これといって何もないけどお茶くらいなら、という
小さな「茶店」がありました。単なる「休憩所」ですね、これが「出茶屋」です。
ステンレス水筒だの自販機なんてない時代、竹筒に水をつめて持ち歩けても、
お茶や白湯は飲めませんでしたから、こんな茶店も必要だったのですね。
江戸時代は、モノは徹底的に使われました。
図の掘っ立ての店の上方に「わらじ」がつるしてあるのが見えます。
わらじは靴のように長持ちしませんから、長旅では替えのわらじを
腰につるして歩くのが当たり前、それでも足りなくなったときは、
こういう茶店でわらじを買ったわけです。
そして、こういうわらじを売っているところには、
必ずそのそばに「わらじ捨て場」がありました。
わらじは「わら」でできていますから、それを積み重ね、
雨風にさらしておけば「発酵」して、いい肥料になったのです。
もちろん、それは、その街道沿いにあるたんぼや畑を作っている
農家が使ったわけですね。そしてそれを肥料として、またお米や麦が育ち、
そのわらが「わらじ」になる…、無駄がありませんね。
「エコロジー」じゃなくて「江頃ジー」かな?
自然の恵みを最大限考えて生活していた
のですね。本当に無駄がありませんね。
ほんに柄を楽しめますね。
それはそうと、とんぼさんの博識はいずこから?
着物の作り手たる私にも知らない事だらけ。
参考にさせて頂いています。
科学でなんでもできるようになってから、
自然に対する感謝の気持ちが
薄れたのかもしれませんね。
自分だって自然の一部なのにねぇ。
otyukun様
羽裏はいろいろございますー。
HPのほうでは、今「ライオン」「虎」
それに「人物」をギャラリーでだしていますが、
いずれ売る予定のモノもいくつかあります。
もっとも今は着物を着る男性が、少ないですから、
羽裏として使うより、別の使い方をする人も
おおいのですけれど…。
私の知識は「雑学の寄せ集め」です。
親から伝え聞いたことや、呉服屋さんに教わったこと
興味のあることを調べていったら…、
という程度なんです。
だから深く追求されると「ごめんなさい」なんです。
追求しないでくださいねー?!
いやぁご心配いただいて、ありがとうございます。
まだまだ儲けはでませんけどね、
ネット以外にもルートはありまして、
ちょっとずつですが売れておりますよ。
古い着物にもいろいろあって「着たい」と言う人、
柄がきれいだから手芸材料にしたいと言う人、
いろいろなんです。
目的別に、集めてるんですよ。
HPでは材料用のハギレ売ってますが、
それは仕入れた着物を解いたものもあります。
あとね、私は個人のコレクションで、
売らない着物も買っているんですよ。
長くなるので、メールしますねぇ。