ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

お辞儀したとき

2010-02-01 15:22:34 | 着物・古布
写真は、昨日、ちょっといらしたお客様がお土産にくださったガーベラ。
お花もらうってうれしいですねぇ。ここだけ春です。


さて、着物を着ての立ち居振る舞いというのは、自然と覚えていくことですし、
元々洋服より動きがちょっと小さい着物は、大またで歩こうと思っても歩けませんし、
(歩いちゃったりして…いえいえ…)イスに座るとか車に乗るとかね、
どうしたって自分で気になりますからね。自然と覚えていきます。

今年、成人の日のいろいろな振袖お嬢さんのスナップ写真を見せていただく機会がありました。
写真ですから切り取られたのは一瞬…それでも、歩き方などもけっこうわかるものですね。
歩いていて前のところの返りが男性並だったり、あきらかに外股だったり…おぉ…。
それと、一人帯締めがかなり解けているお嬢様がいらして、
思わず見せてくださった方と「この人、大丈夫だったかしらねぇ」…。
また、とてもかわいくはあったのですが…ファーストフードをもぐもぐとしながら
歩いていたお嬢様たち…ひじまでむき出し…これはちょっとねぇ…と思いました。
アナタはイブニングドレスやフォーマルドレスで、
歩きながらハンバーガー食べたりなさいますか?と聞きたかったですー。

さて、今日、お話したいのは意外と気がつかないこと、お辞儀したとき、です。
まぁ、ご挨拶程度なら、すぐに姿勢が戻りますからあまり目立たないのですが、
たとえば何かの受付で名前を書いたりとか…そういうときについ油断するのです。
実は、昨年の某着物大会の受付で、書いてるさいちゅうの女性の写真を見まして…。
ちょっと離れた位置からでしたので、年齢など細かいことはわかりませんが、
「受付」で、しっかりかがみこんでたぶん「お名前」など書いておられたのだと思います。
それをたまたま受付風景を撮った写真に、真横からの位置で写りこんでいまして…。
ちょうどこんなでした。(実はもう少しすごかった…)


      


まず、なんでこんなに後ろにテント張ったみたいになるのか…。
前はヘタすると床掃除してます。
一つには「イマドキ」のハヤリらしいですが、
着物を巻き込んで着ないで、裾のラインを平らにする…。それもあると思います。
上の写真も巻き込みを少なく、上前の床からのあげだけは普通、で着ました。

雑誌などの着姿は、「きれいに立ったり」「カタチよく座ったり」している一瞬ですから、
たとえばうしろが洗濯バサミだらけだったりするわけですし、
前にも書きましたが、前柄をまっすぐ全部見せるためには、
裾線がまっすぐで、帯の下が「長方形」に見えたほうがわかりやすいんです。
だから裾も平らなんですね。それがはやってる?
あれはきれいな着姿ではなく「きれいな柄をみせるための着姿」だと思います。
実際に着物で過ごしたら、しょっちゅう体の動きは変わります。
お辞儀って、知り合いがいたりすると、結構しますよね。
それと、結婚式やお葬式の時の受付では、最近は「毛筆ペン」だったりするので、
緊張して益々深々とアタマを下げて、書き込んでしまう…受付のテーブルも高いのです。
いつも思うのですが、モノを書く必要のある受付は
「ホテルのカウンターの高さ」が理想なのですけどね。

本題に戻ります。
そんなわけで、例えほんのわずかな時間であっても、あんなふうに
写真に写りこむのはカッコよくありませんし、そばで見られてもねぇ。
で、まずこちら、ちょっと極端に見えますが、この着物大きいんです(私でも!)。
ちょっと前にきすぎてますが、私はいつもこんな感じで、
うしろから八掛が三角形に見えるように裾つぼまりで着ます。


       


これで上と同じ角度でお辞儀をすると…それでもまだこれだけあがります。
ただ、巻き込んでいますから「そっち行くな」と、下前の身頃がひっぱりあげられて、
斜めにドレープが入ってますね。つまりこれだけひっぱられるから後ろに行くわけです。


          


まぁわずかな時間ですから、いいじゃないこのくらい…と思うんですけれど、
これ、ちょっとひざを折るだけで防げるんですよ。
ほんの少しです、両膝の内側をピタリとつけて、ほんのちょっと曲げる…。
そうするとこうなります。これ上は写っていませんが、
受付で何か書いてる感じに、ちゃんと前屈しています
すみません、息子のマットの上なので沈み込んじゃってるし、
草履を履いてないのでかかとがきれいに出ていないんですが…。


       


前は少し下がりますが、後ろがテントみたいに上がりませんでしょう。

歌舞伎の女形の役の方が、たとえば下町の女房だとかそういう役で、
挨拶したり返事をしてどこかへ動いたり、というとき、縞の着物を細身に着付けて
「あい、ほんなら、いてさんじますぅ」てなことを言いながら、
ちょいと斜めに小首をかしげてお辞儀をする…
そのとき必ず、ひざをちょっとまげてお尻も落とし、体ごとふっと沈めてます。
アタマだけ下げないんですね。あれがどうしてだか、本当のところは知りませんが、
あのちょっとひざを折る動作は、とてもしとやかだったり愛らしかったりしますし、
客席から横を見られたとき、着物がうしろでテント張らないだろうなぁと思ってます。
受付で名前を書くときは、ちと時間がいりますが、
ほんのちょっとだけひざをくっつけて、両方からつっかえ棒する感じで曲げていると、
うしろがテントみたいに張りませんよ…というつまんなーいお話でした。


さて、今夜はいよいよ「雪」ですと。
夕方から、と言っていた雨がすでに降りだしています。
雪をかぶるとかわいそうな鉢植えは、すでに避難完了です。
「♪雨は夜更けすぎに 雪へと変わるだろう」ですね。
そんなロマンチックなもんじゃありませんて。
明日の朝は電車が乱れたり、誰かが歩道橋を滑り落ちたり…
そんなことがありませんように…。


   

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6 コメント

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違いますよねぇ・・・・ (りら)
2010-02-01 16:10:48
無意識にやってますけど、ふとした瞬間に着物の時と洋服の時の動きの違いを実感します。
床のものを拾う時にもそのまま上体を折ってお尻を突き出す感じにしたら前が割れて、お尻の部分が出っ張って着崩れますし、階段を上る時も、必ず片側の裾を持ち上げ気味にしないと着物の裾が階段に触れますものねぇ。

自然と膝の屈伸運動が多くなりますよね。
返信する
おじぎ (うまこ)
2010-02-01 23:17:58
美しいお辞儀は
実は頭を下げるのではなく
おしりを後ろに突き出す!のだそうですね。
そして着物を着ている時は
お尻だけ出すと着物が突っ張るので
上に書かれているように
膝を曲げて、半歩片足をひき
後ろの膝を寄り深く曲げると
腰痛の予防策にもなりますよね。
頭を前に倒すのではなく、
おしりを後ろにひくのは
足が身体の真ん中になって重心の位置になるからでしょうね。

頭を下げるのは身分の低い者が
平身低頭するイメージが定着しているからでしょうか。
膝を曲げるだけのお辞儀では上から怒られそうな気がしたり、
偉そうな気がして気が引けるのかも・・・

お辞儀教育が正しく行われていないってことですかしら。
そう言えば、前にならえ、回れ右、駆け足
などは身体の動かし方を習いましたが
礼!はお辞儀というだけで習ってませんね。教えるべきかも♪~
礼!は女性には2種類あるといいですね。
返信する
そういえば (陽花)
2010-02-02 00:16:26
習いました、何年も前に。
作法の中で立礼、座礼、掛礼があって
お辞儀の仕方も真、行、草と角度まで
習ったのに実行は出来ていないですね。

お辞儀の仕方より裾を汚さない様にという
意識の方が強いのかも・・・
着物を着た時にもう一度確認しなくちゃです。
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Unknown (とんぼ)
2010-02-02 15:29:59
りら様
着慣れると、考えなくてもやってますが、
違いはいろいろありますよね。
むかーしは帯の幅が広くて、体折るより、
しゃがんだほうがラクだったでしょうね。
ちょっとしゃがんでモノを拾ったり、
階段でちょいと裾をもちあげたりって
着物の動作として、当たり前なんだけど、
「しぐさ」って感じがいいですねぇ。
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Unknown (とんぼ)
2010-02-02 15:38:15
うまこ様
たかがお辞儀されどお辞儀…ですね。
上から下までつながったものを
巻きつけているわけですから、
それなりに工夫ってのが必要ですよね。
ひざを折るのは、腰にもいい、ほんとです。
中途半端に前にまげるってのが、
一番腰が痛いんですわ。
今日は、雪かきで腰痛ですー。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-02-02 15:40:30
陽花様
「あら、こんにちは」くらいのお辞儀なら
いいんですが、「受付」の写真を見たときは
絶句しました。まるっきり裾広がりで。
礼法、私は高校のときやったんですが、
なぜか「座礼」しか覚えていないんです。
それとても「実践」してませんからねぇ、
今じゃ怪しいもんです。
「身につける」って難しいですね。
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