なんとか完成しましたが…これはもう手間賃、いただけません。
この依頼主(高校時代の友人)のお姉さまが、以前は「季節ごと」に、作ってぇと注文という形で、
何個か作らせていただきました。でもそのお姉さまが、なんとわずかな風邪のこじらせから、
早世されてしまったのです。ほんとにびっくりしました。
亡くなる少し前に納めさせていただいた「柿のタペストリ」
デジカメが古くて、粗いですが、柿は全部綿入りで立体的にしてあります。
あれからもう何年も経つのですが、友人がやってきて突然「まだ作れるよね」…。
いやもう何年も作っていない…といったのですが、彼女いつも「だいじょぶよ、ね。とんぽならさっ」…。
そういわれると、「…じゃまぁ」と…ウマイんだ彼女、のせるのが…。私がまたすぐ「のる」し…。
というわけで作ったのですが、今回は、ぱっとインスピレーションが働かなかったのです。
別にそれほどたいそうなものではないのですが、
たとえば「こんな感じで、秋のタペストリみたいな…」とか、
「ちょっとメルヘンっぽく、季節感関係なしで…」とか言われると、
なんとなくイメージがわいて、いくつかデザインが浮かび、使う生地のイメージとか…
それで少しずつ絞れていって、おし、これでいこぅ…になるのです。
それが今回は、まぁやっぱり「長くお休みしちゃったアタマ」が動きませんでねぇ…。
口のまるい部分をどうするかとか、兜は何を使うかとか…迷うばかりでまとまらない…。
できあがってみりゃ、別に目新しい工夫もない、ありきたりのものになってしまって。
とまぁ言い訳はこれくらいで…。
それと、作り方載せると言いながら、写真を撮り忘れ…すみません。
いっしょけんめ書きますのでご勘弁ください。
まず、材料は、柄のある地が40センチ四方あれば・・・です。
鯉のカオ部分の黒地がはがき2枚分くらい。残りで目の小さい円を取ります。
口の中、フタになります。カオと同じ黒でもいいのですが、今回はピンクにしました。
これが直径5センチくらいで縫い代プラス1センチ分。
子供のボディとカオの白地、これもはがき2枚分程度。今回は少し厚手の胴裏とカオは羽二重。
後は腹掛けに柄の生地少々。兜用に折り紙(和紙)、鯉のぼりの目のために白地と金色折り紙少々。
腹掛け用の紐、30センチもあれば・・・。鯉のぼりの紐は刺繍糸です。
あとは薄手接着芯、手芸用ボンドなど。
えーと、まず鯉のぼりの胴体の形は、先日のをもう一度。
上のクチ部分が7.5センチです。いつも「テキトウ」ですのですみません。
子供の着物、胴にいい柄を入れたかったのに、
実はよく見たら茶色のしみが…で、あれこれ捻り回しましたが、前側がジミになってしまいました。
生地は今回、ほとんど全部裏に薄い芯を貼りました。ミシン縫いのためです。
とりあえず鯉のぼりの身頃を左右二枚とります。
口部分になる黒地をカット、これは胴体にかぶさる部分は裁ち切りです。
できれば身頃と黒い部分は、さらに接着芯でくっつけるといいと思います。
先日の写真の再出ですので柄が違いますが、最初の黒地が大きかったので、
線のように小さくしました。
これを縫い合わせますが、口の部分はあけたまま、おなか部分には「綿入れ口」を残しておきます。
口の部分の拡大写真です。
口で折り返しのところに、毛糸を一本のせます。
動きますので、両面テープを細く切ってところどころ貼りました。ボンドでもOK。
縫い線の上にのってなくてすみません。貼り付ける前で、写真撮る前に動いてしまいました。
見づらいので明るくしました。折り返して、毛糸のすぐ下で表側にごく小さく縫い目が出る程度に止めます。
これで毛糸が動きません。鯉のぼり口に厚みが出るのと、これであとから入れるフタが動きません。
「目」は最初につけてしまうと、あれこれいじっているまに取れてしまう恐れがあるので、
私は胴体が全部出来上がってから貼り付けました。
接着芯を貼った裏地(白)で直径2センチの円を2枚、これは裁ち切りで。これが目の土台です。
同じく接着芯を貼った黒地(紋付を使いました)直径7ミリくらいの円を2枚、これも裁ち切り。
白地の方で、2ミリくらい控えた円を金色の折り紙で月形にカット。
写真のようにボンドで貼って、目を作ります。
中から入れる口の中側、フタの役目と口を丸く形づけるものになります。
写真がこれだけですみません。
まず、縫いあがった胴体の口の広さ、7.5の2倍ですから15センチ、これが口の内周です。
これを3.14で割る…ややこしいですけど、このへんいつもだいたいです。
厚紙を切ってはめ込んでみて、おおきければ切る…という地道でいいかげん?な作業です。
縮緬の裏に接着芯を貼り、厚紙のサイズ周りに縫い代分を少し大きめ1センチくらいとって丸くカット、
厚紙を入れて回りをぐし縫いして縫い縮めます。
ちと厄介ですが、おなかの穴から、丸いフタを入れて、口にきっちりはめ込みます。
毛糸分が「止め」になります。あまり押し込むと出てしまいますので…。
ここからめんどくさいですが、爪楊枝にボンドを付けて、フタと口の中側にそーっと付けます。
表にボンドがあふれないように。
全部つけなくても、要するに、ポンと出てしまわないようにの「止め」です。
乾いたら「綿つめ」です。尻尾の先は特にきっちりと。全体にきつめに詰めます。
形を整えて、おなかを綴じます。綴じたらへこむ…ということがあるので、
綿を多めにして押し込みながら綴じます。
実は、鯉のぼりの糸は、後からの思いつきで、苦労してフタと口の中にピンセットで押し込みました。
つけるなら、フタを押し込むときに、先に縫いとめておくといいと思います。
刺繍糸が張っているのは、糸にボンドを付けたためです。
糸にボンドをしみこませたら、少しの間ピンと張って、乾くのを待ちます。これで形ができます。
「男の子」は、さるぼぼの作り方と同じです。裏地に接着芯を貼り、ミシンで縫いました。
大きさは9×10センチ。縫い代5ミリです。
頭部分は、1.5センチ径の「素ボール(発泡スチロールの玉)」を羽二重で包んで絞りました。
丸く切った布で綿を包んでもできますが、小さいので形よく作るのが結構手間です。
縫い縮めた頭を胴体に縫いつけます。
兜をかぶせるので、髪は前だけ、太めのこれはパッチワーク用糸の黒を何回か輪に巻き、
一か所糸で結んで止めて反対側をカット、これをボンドで貼り付けます。
全部貼るのではなく、てっぺんとほほから耳につくあたりだけつけて、乾いたら長さを整えてカットします。
兜は和紙の折り紙で普通に折りました。外れないように、ところどころ爪楊枝ボンドで止めます。
大きさは頭の大きさに合わせる感じで、7から8センチ角。和紙のほうがイメージが合います。
腹掛けはもうテキトウの見本みたいなもの。おなかの縫い目を隠す目的もあるので、
少し縦長(ひし形っぽく)でこれは柄の表地と胴裏地の二枚合わせです。
首に当たる部分のみ縫い残して、そこからひっくり返し、アイロンで形を抑えます。
紐はアジアンノット用の太いものか江戸打ちひもの細いもの。
首の部分は、折り返して縫いとめ、胴に回る部分は、1本を横に渡して、端のみ縫いとめ。
これを着せます。
最後に兜の内側にボンドを付けて、頭にかぶせます。しばらくおさえておいた方がいいです。
今回、グルーガンが壊れまして…しかたなくすべてボンドか両面テープ(強力タイプ)です。
ちと不本意なのですが…飾るものなので。置いておくだけですから、ポロリと取れないとは思います。
もう一度表側と、裏も。まだボンドが乾いてないので、色がおかしいところがあります。
こんな有様ですので、メールで「受け取りに行くよー、今回はいくらぁ」と聞いてきたので、
「シュークリーム3個」と答えておきました。よくジャムでもクッキーでも作る人ですから、
もしかしたら手作りの、ひょっとしたらカボチャくらいありそうなのを…まさかぁ…。
おまけ画像、今朝はすごい霧の朝になりました。この辺りでは珍しいです。
ここへきてまだ3回目くらい?真夏の朝だとじめっとしますが、今日はそれほどでもありませんでした。
ヨコの急坂、一番下は見えません。
とてもかわいいですね~
私に作れるかなあ???
以前さるぼぼの作り方を検索していたらとんぼさんが解説している記事を見つけて、作ろうと思いつつそれもそのままになっているんですよ(トホホ)。
とんぼさんのアイディアと器用さには脱帽です。作品を待っていらっしゃる方が沢山いるんでしょうね~
糸にボンドをしみこませることなどとても参考になりました。
ぜひチャレンジしてみたいです。
考えて作られるってすごい事ですね~
5月の節句のお飾り素敵なのが出来上がりましたね。
ありがとうございます。
さるぼぼは、簡単です。
あれだけ小物をおつくりなのですから、大丈夫。
角をきれいに出すことなど、コツはかわりません。
今回は、どうもイマイチなのですが、時間切れ…。
まだお雛様を頼まれていますので、
こちらはじっくり頑張ろうと思っています。
ありがとうございます。
さっさとやればいいものを、いつも頭の中だけで、
完成させてばかり。
今回もちとあわてました。
何事も、ちゃっちゃと少しずつ…が、
わかっていてもできない私です。
仕上がりましたね、素敵!です。
ご自分で考え創作していらっしゃるのに
眺めながら感心しきりです。
今日は<こどもの日>
喜ばれる方の笑顔がみえるようです。
ありがとうございます。
別のものも考えたのですが、
はがきより少し大きいくらいの台で…と
リクエストがありましたので、
シンプルになりました。
一昨日取りに来るはずが、ごめん用事が…で、
今夜来るらしい…一夜飾りよりひどいですー。