なんてことはありませんか?やわらかモノは割りとめくれそうになっても、するんと落ちてくれるのですが。
トップ写真は、無関係画像ですみません。お話しは後半で…。
先日、京都で恒例の「きもの園遊会」がありまして、あちこちのサイトで、スナップ写真を拝見しました。
その中で、この後ろ裾の折り返り…の方がおられました。
表地と張り合いのいい色を使うと、余計目立つのですよね。
後ろの裾ですから自分では見えないのですが、感覚的にわかったりします。
これは、今風の、あの「ズドーン」としたまっすぐ型の着方をすると、まず起こりません。
裾つぼまりできる場合の方が多く起こります。
やわらかものは、そうなりかけても元々の素材のドレープ性で、するりと戻ってくれたりするのですが、
ハリのある紬系だと、しっかり折りかえったりします。
着付けの時の、右前の巻き込み具合によるところがおおいのですが、
もうひとつは、お太鼓の下あたりになるところの着物が緩んでいる場合。これはなんとかなりますが…。
私などもどうしても裾つぼまりに着たいですから、なかなかむずかしいところなのですが…。
まず、着物を着て一歩右足を踏み出した…の状態。(左の前ははねあげてあります。)
すると右前があがっているためにこんな感じに引っ張れて…
やがてこんな感じにめくれ始める…
そしてそのめくれが前から横、横から後ろ…と伝わっていってしまうわけです。
後ろはこんな感じに…
裾つぼまりに着るために、右の前を左上に上げながら引っ張り込む結果です。
でも、これをやめると、あの下がまっすぐなずどーんとした着方になってしまいます。
特に最近、自分がそうなので余計に思うのですが、年とともに肉がついてくる体質の場合、
モモの外側やお尻の上の両脇などに、お肉がつきます。これで、よけいに着物が引っ張られます。
どうすればいいか…。
一つは「やせた人の着方」を使う…
右前身ごろを巻きこむとき、折り返して着る方法です。
こうすると、右足を前に出したとき、捌きがよくなって折り返りにくくなります。
もうひとつは…大股で歩かないことです。正確に言いますと「洋服を着たときの歩幅で歩かない」です。
毎年、成人式などの写真やニュース映像を見ると、振袖姿のお嬢さんが、
それはそれは元気よく「カッポ」しているのを見かけます。
裾がバッバッと、時代劇の侍役のひとのようにひるがえったりして。
立つときも、モデル立ち…ですか、足が外を向いてる…。
歩きながらひじまで出してハンバーガーかなんかを食べているのを見たときには…世も末だと思いました。
あららまた脱線…。
とにかく、急いで歩かないこと、歩幅を小さくすること…ですね。
もし、「しまった、おりかえっちゃう」…というときは、帯の下、おなかのところに手を入れて、
下前を少し右下側にひっぱってみます。あんまりやると、着崩れたり右の褄下がさがったりしますから気をつけてください。
昔の着物には、いまのものより「ふき綿」が多めに入っています。
とくに染めの着物で裕福な家の娘さんの振袖などは、しっかりつかめるほど入っています。
もちろん、着物の豪華さを増すためのものではありますが、ふき綿の重さと厚みで、
お召しなどのハリのある着物でも、後ろがあがりにくかったろうなぁとは思います。
トップ写真の説明…
後ろがめくれ上がる写真、ってのがなかったので、ちょっとイタズラ「帯結び」。
芸者さんの「柳」と呼ばれる結び方です。着物も帯も、全く「その風情」がないもので、
あまりかっこよくはありませんが、こんな結びだよ…というお話で。
芸者さんの柳は、以前アップした江戸時代庶民のよく結んだ「ひっかけ」と基本同じです。
もう一度アップ…ちと、下になっているほうが長すぎたです。普通のお太鼓のタレくらいの長さがベスト。
前側はこんな感じ。実際には「お引き」を着ますから、本来おはしょりは無し、
帯も本来は丸帯ですから、全通柄、これは長さはあるのですが普通の六通の帯なので、
交差して締めると、下の帯が無地です。交差の具合は、この方がよくわかりますけどね。
もう少し帯幅を広くしますし、下に真っ赤なしごきを巻きますから、
交差したところの下部分に赤いのがチラリとみえるように締めます。
帯揚げは同じ赤のちりめんが定番。帯締めは引き抜き結びなので使いません。
横はどうなっているかと言いますと…ここが「ひっかけ」と違うところで、
ひっかけは最初の「手」を三つ折にしますが、こちらは「二つ折り」、
また引っ掛けはもっと手を短くして結んで引っ張ったままですが、こちらは長く残しておいて、
おしまいのところを内側に織り込んで長さを調節し、胴に巻いている帯の1巻き目と2巻き目の間に、
挟み込んでおさえます。(六通なので、柄が途中で切れていますが、本来は全部が柄です)
こんな風にして締めて歩くことはなでしょうけれど、ゆらゆらと帯が揺れるのをたのしんでみたいものです。
今日は雨になって、ほんとに肌寒かったです。
父は「免許更新」の「高齢者講習」を受けに行き、合格したそうです。
やれやれだーと言ってました。認知症テストのお話などまたいずれ…。
お太鼓の下あたりの着物が緩んでいる場合もあるのですね
そして 肉の付き方の変化でも
・・・
着物を仕立てる時に最初から裾に向かって幾らか細く仕立てたらどうでしょうか?
邪道?
引き抜き帯が1本あるのですが この「ひっかけ」で結ぶと良さそうですね。
今度挑戦してみます。 但し羽織付きで。
裾つぼまりに縫うのって、アリです。
おくみの裾線を斜めにあげて、
まっすぐ着ても褄があがるって着物もありますよ。
逆に、普通より真ん中を膨らませて縫うのが
「妊婦用」…。
私こっちで合いそうな体型ですわ。
引き抜きは柔らかい帯なら、ささっと締められますし、
羽織つきなどとおっしゃらず、ゆらゆらとお歩き下さいまし。
すぐにググってみましたが、何処にも無いっ!
再度確認して(ふき綿)だって読めて、ググッてみました。
あーあれですか。
いま普通にはそんなふうに仕立てては着ないんですね。
フォーマルな着物ほど裾つぼまりに着るとか聞きますから、そちらは心配ないとして、はぁ、言われてみれば物理的にそんな苦労もあるんだ....って、紬は一枚も持ってない私ですけど勉強になります。
去年、二度目に着物で外出した折に、洋服のシミチョロならぬ襦袢チョロで大汗かいた私。
このメクレ上がりといい勝負ですわ、はい。
徐々に着物姿が増えはじめ、最終的には1000人以上に。凄かったです。
それだけ揃うと、着物を着慣れているか、いないかが一目瞭然(>_<)
振袖姿で豪快に歩いていらっしゃるお嬢様が…orz太股の内側をくっつけて楚々と歩いてくださいませ(T_T)
神前結婚をなさったカップルが二組いらして、白無垢の花嫁さんも見れました。
七五三の時期なので、着物姿の女の子もちらほら。やっぱり京都ですね。今風の七五三着物を着てる子はいなかったです。
大人の着物を仕立て直した感じの古典柄の着物が多かったようです。黒地の着物の子もいました。
様々な着物を見れて楽しかったです。外国人観光客が着物の後ろ姿を撮影してました。帯が面白かったようです。
おまけーー四条通りで、裾にフリルのついた着物を短めに着てブーツを履いたお嬢様を見ました。
ミニ浴衣のヤマンバギャルを見た時の衝撃ほどではありませんが、少しショックでした…(-_-)
うわ~い、実際にブツ撮りしてもらうとわかりやすいです。こうやって結ぶんですね~、こういう帶姿なんですね~。
今、この結び方で外に出たら、おせっかいなおばさんに、「お太鼓が壊れてますよ~」って追いかけられそうですよ~(ーー;)
着物と帶を選べば大丈夫?振袖だと、雑誌で時々見かけますね。
和服を着たから、動作が切り替わるわけではないし
加齢とともに…残念ながら着付けも自らか、手伝ってもらったか
わかりますね。
ふだん単衣のときに車の運転で楽だからと片ばさみしていたら
お直しおばさまにお会いしたことがあります。
説明したら、風のようにわびひとつなしで立ち去られました。
そ~ゆ~時代なんですね。
その頃は気がつかなかったけれど、色々な
原因があったんですね。
今迄、下前を折り返していたのですが、最近は
折り返す余裕がありません。
今、吹き綿をたっぷり入れるのは、
花嫁衣裳くらいです。
あんまり多くても…ですが、
ふっくらしているのはいいものですよ。
ちなみに今の着物も入ってないわけではありません。
薄ーいのが入ってます。
着物は、わずかな長さの違いで、
じゅばんが袂から飛び出したり、
袖口からチョロ見えしたりします。
目立ちますので、寸法はキッチリと…、と、
年中「しまったこれながかったんだ」…と
やっている私が行っても、説得力ゼロですが。
お出かけになられたのですね。
あれだけの人数の「着物姿」というのは、
やはり壮観でしょうねぇ。
私がもしいけたら、きっとあちこち「点数」なんか
つけちゃったりすると思います。
自分のことは思いっきり上の方の棚に上げて!!
これは芸者さんの結びですから、お振袖の時は
たぶんだらり文庫かと。
引っ掛けの方は、ぜったいいわれますね、
「お太鼓はずれてますよ」って…。
母ならきっと「はずしたんねん、ほっといて」です。