ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

クスリ

2010-09-26 21:13:41 | 介護・福祉
今日は写真もナシですみません。
何ヶ月ぶりかで、大阪の友人と電話で話したのですが…。
彼女のお父様は、お若いころに事故で片目を悪くされています。
それでもう30年から同じお医者様にかかって、その目からくる耳鳴りとか、
頭痛などの治療薬をいただいていたのだそうです。
ところがここ数年、認知症ではないけれど、ちょっとおかしいときがあり、
お世話になり始めたケアマネさんの勧めで、べつの病院を受診したのだそうです。
そしたら、その薬を30年も飲み続けたら「脳」に支障をきたすのは当然だ…
といわれたのだそうです。怖いですよね。

母のときは、カリウム不足になったとき、カリウムの錠剤は5日分くらいしか
処方されませんでした。素人の私が考えたって、
日常の飲食でカリウムがとれなくなっているから、不足症状が出るわけです。
五日くらい飲んだって、治るわけもない…とわかります。
だから父に、しばらく飲んでも変わらなかったらもう一度受診するようにと言いました。
結局それでほとんど改善しないので、再度受診したところ、
大きい病院で検査をうけるようにと、早い話が結果的にそれで縁を切られたわけです。
検査した病院で「心臓薬を飲んでいれば当然、お小水が多くなるから、
せっかくカリウム剤を飲んでも、ほとんど体外に排出されてしまう」といわれました。
それで、利尿剤を飲んでいてもちゃんと体内にカリウムが残る薬に替えてくれました。

心臓のために利尿剤をのんでいることは、前の医師も処方しているんですから
当然知っているわけです。
結局このカリウム不足からくる倦怠感や食欲不振、嘔吐感などから、
母は食事も水分もとれなくなり、状態が悪くなっていったんです。

医師を信頼することは大切なことではありますが、
こんなことがあると、なんだか不安になってしまいます。
友人のお父様は、すでに悪くなったものは治しようがなく、
目から来る様々な症状を抑える薬をかえてもらったそうです。

薬というのは、元来化学物質で、使い方を謝れば「毒」になるものです。
肝臓に負担をかけながら服用するわけですから、気をつけるべきもの。
母の薬は、以前からかわるたびにチェックはしていましたが、
この夏からはネットで調べて副作用とか、長期連用での弊害とか、
父にも知っておくようにと、話しました。

友人は、自身も脊椎間狭窄症の手術もして、完治は最初からないといわれている身です。
長時間の歩行も、逆に座っていることもできないので、
なかなか里帰りもできません。「心配することしかできなくて」と言っていました。
それでもいろいろ話したら、彼女の両親担当のケアマネさんはとても気が利く人で、
親切にあれこれしてくれる人だそうです。
私の方の、この夏の「母の入院騒動」のお話しをちょっとしまして、
「やっぱり『人』だよねぇ」とお互いに言い合いました。
薬や装具は「助け」のひとつではありますが、それを与えたり調べたりするのは
人間ですから…。体の具合の悪い人にとって、できる限りベストにちかいものを
一生懸命考えてくれる人、医師、ケアマネさんなどと出会うことも、
いい治療のポイントなのだなぁと、つくづく思いました。

母はおかげさまで、激しく好き嫌い言いながらも、食事の量が少し増えました。
恐ろしいほどの暑さの夏を越えましたので、11月の誕生日には、
特大の花束を贈る予定です。「えらいえらい」って?!





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6 コメント

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Unknown (陽花)
2010-09-26 22:21:49
お薬はこの部分には効くけど他の部分には
副作用が・・とよく聞きます。
医師を信じて長年飲んでいて、そんな事を
言われたらショックですね。

最近食べるものだけでは足りないから、
色んなサプリを飲んでいると聞きます。
年齢と共に補わなければならないのかと
悩みます。

お母様、お食事の量が増えてよかったですね。
返信する
自分でも学んで... (akkomam)
2010-09-27 10:51:49

  今回の右手首の骨折の際は総合病院の受付時間が
 終わっている頃でしたので、以前坐骨神経痛になった
 とき治していただいたペインクリニックに飛び込み
 事情を話して処置していただき、その後の身体の
 右手を庇うが故の痛みのことでも通っています。

 痛み止めと貼り薬が処方されていましたが、
 理学療法に切り替えてもらい、自分でも納得の
 緩和ができています。

 私の場合は本人ですので、症状を感じながら、
 先生に話していますが、 まわりで判断しなくては
 ならないときは難しいですね。
 ほんとうに出会いによって大きく変わってしまうことが
 あることは理解できます。

 今回のことで、大分いろいろを学びました。

 お母様のご様子が安定なさって、食欲も増して
 いらしたとか、暑さもおさまり、とんぼさんも
 ほっとなさっていらっしゃることでしょう。
 辛い夏でしたもの。

 私もおかげさまで、今週で手首のリハビリは
 卒業します。
 ご心配いただきましてありがとうございました。

 
返信する
なによりです。 (えみこ)
2010-09-27 11:15:37
この夏の暑さで、どんなさわりがあるかと心配していました。
食欲も増されたそうでよかったです。
薬のコントロールは…長くなればなるほどむずかしいですね。
こちらも、多剤性の頭痛にあたってしまいお薬を切りました。
反動とおりあっています(^▽^;)
とんぼさまもおだいじに。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-09-27 20:11:51
陽花様

ほんとにお気の毒です。
ちょっと物忘れがひどくて、病院で
付き添っている奥さんがトイレに行っている間に
行方不明になってしまったり、
ものすごく頑固になって、怒鳴り散らしたり。
友人は母親が心配だと言ってました。

何を食べても添加物は入ってるし、粗食で暮らしても
健康的とはいえなくなってきた時代なんですかね。
意識を持って暮らさないと…です。

母のこと、ありがとうございます。
全体量はまだまだ少なくても、
食べる気になってくれているのでありがたいです。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-09-27 20:16:02
akkomam様

リハビリ終了でよかったですねぇ。
お薬は、きちんと説明受けて…と、
息子のことで学びましたが、
専門家ではありませんから、
落とし穴があるものだと思います。

母も、今いろいろ薬を飲んではいますが、
持病があってはとかたのないこと、
本当に薬に助けてもらって暮らしています。
おかげさまで少し「おいしい」ということを
感じて喜ぶようになりましたので、
介護している父が、一番安心しています。

これから冷え始めますから、手首お大事になさってください。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-09-27 20:18:32
えみこ様

なんとか夏を越えてくれてほっとしています。

薬の副作用は怖いですね。
私は市販の頭痛薬や風邪薬でめまいを起こすので、
決まったものしか使えません。
できるだけ漢方を使うようにしています。
幸い体に合う漢方があるので、
まず予防、次に「早めに」ですね。
「おりあい」が速くつきますように。
お大事になさってください。
返信する

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