ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

小物のの使い方にトライ!

2006-08-03 19:22:33 | 着物・古布

さて、なんの写真でしょう・・これは「帯揚げ」です。
私にとって着物にまつわることの大先生・・と思っている方が、
以前、お誕生日に・・と、ご自身の着なくなったネコ柄の紬とこの帯揚げを
プレゼントしてくださいました。とんぼ、狂喜乱舞・・!!
黒に近いような紫に薄茶のネコ、足跡は白です。
まだもったいなくて、しまってあります。

昨日は「着物と帯」の組合せをやってみました。
着物一枚帯三本・・で着物にさまざまな表情が生まれる・・
その楽しさを味わっていただきたいと思います。
さて、それにともなってもうひとつ「帯揚げ・帯締め」という小物があります。
ほんのわずかにのぞくだけ、ほんの一箇所見えるだけ・・なんですが、
実はこれもとても重要なポイントなんですね。
着物を着た人が前から歩いてきたとき、まず全体の着物の色柄と帯、
次に帯締めが目に入ります。これにプラスして「半衿・八掛」の色。
それでトータルな印象になるわけですが、
それだけに、ほんの小さなものなのに、全体の印象に関わってきます。

昨日「ジミな着物に明るい目、かわいらしい系の帯」で、
若くても、シブい紬などが着られる・・とお話しました。
今度は帯についての小物でも、同じことが可能だということを
ちょっとやってみましょう。写真は昨日の「ヨレ紬」と「ネコ柄帯」です。
あっ、とんぼは動物柄好きですがネコだけが特別・・というわけではありません。
最初は若向きの「朱系」の組合せ。その下が中年向き?「からし系」です。
更に下は少しふけてもOKのグリーン系、こちら「手ぐみひも陽花」様の作品!








どうですか?ずいぶん印象が違いますね。それでは「朱系」は
若い人しか使えないか・・やってみましょう。
昨日の着物に、それぞれセットしてみました。
ちょっとらんぼうな写真になってますがお許しを・・。
まずは朱。そしてからし、グリーンです。




             

                     


いかがですか?ずいぶんまた変わりますね。
こうしてみると、朱系の組み合わせで私が締めてもおかしくありません。
それは帯がジミだから・・。気心知れた、同年の友人たちとお茶するなら
これでも十分いけます。華やいで若やいで、楽しくすごせそう?!
もう少し大人っぽい感じにしたければ、からし系、
年上の友人知人と・・なんてときはグリーン系にすればより落ち着く・・
とまぁ、こんな具合に使い分ければいいわけです。
こうしてみると、小物はなかなかばかにならない「ポイント」だということを、
お分かりいただけたらと思います。

小物の組合せで色を選ぶのが難しい・・と思ったら、
まずは「帯」の中の一色を選び、それで帯揚げ・帯締めを同色にする、
というところからはじめるといいと思います。
このネコ柄のように、あまり色のないものは、帯の中に沈む色を避けます。
上の帯でいうなら、紺系の色ですね。
まためだつなら、とこれで「白系」にしたら面白みがなく、ふけます。
若い方なら「桜色系」をもってくれば、実はこの着物と帯でも着られます。
そのときは、半衿もかわいらしいピンク系にして、
八掛もローズ系とか朱系にすればいいのです。

あれこれ全部というのは難しいですから、まずはお手持ちの着物をひとつ選び、
帯がなければ風呂敷でもカラー画用紙でもいいですから置いてみてください。
それから「この色目の帯にしたら帯揚げは・・」と置いてみる。
こうやって小物使いによるバリエーションを増やせば、
一枚の着物を何通りにも、また長い年月も着られるというわけです。

着物がほしい!!そりゃぁもう、いつだって思いますが、
そうそうホイホイとは買えません。それでも着物は楽しめる・・
それが実益も兼ねた「小物使い」のテクニックなのです。

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8 コメント

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ほしいっ!! (雪花)
2006-08-03 20:17:05
猫マニアの私としては、この帯揚げ、すんごく欲しい

帯、半襟、足袋、羽織、帯留め、髪留めに猫を持ってるけど、帯揚げはないの・・・

実際にしちゃうと、猫って分からないけれど、自分が「うふふ」って思えるからいいんですよね、とんぼさん!



芸事のおっしょさんが、

「濃い目の着物には淡い帯、白目の着物には濃い色の帯、というのがカッコいいし、反対色を取り入れるのはお洒落だと思うんだけど、近頃は洋服の影響なのか同系色の組み合わせばかりねえ。胴長に見えるのに」とおっしゃってました。

確かに、柄on柄、補色をあわせる、みたいな着物ならではのコーデって始めは難しいのでしょうけれど、

決まるとほんとに素敵ですよね



帯揚げと帯締めを同系色にしないと、またまた組み合わせが広がって・・・ううん、楽しい~
返信する
Unknown (百福)
2006-08-03 22:32:18
帯・小物合わせしてるとあっという間に時間がたってしまいますね。日がな一日やってられたらって思います。ほんと楽しいですっ!



この可愛い三毛?さん、しぼりに加工してあるのですね。耳や背中がふんわりしてて、おっぽも、すごく可愛い~!



この紬は昔の久米島ですか?いい色ですね。こういう大きい絣の柄って、おおらかで美しくて、大好きです
返信する
Unknown (陽花)
2006-08-03 22:54:45
とんぼ様



ねこちゃんの帯揚げすてき!

もったいなくて使えない気持ち

わかります。持っているというだけで

気持ちが豊かになりますよね。

小物の色合わせ、私はいつも悩むのですが

色あわせの苦手な私は本当に参考になります。
返信する
Unknown (さくらこ)
2006-08-04 11:26:30
この猫、うちの店にも住んでおります~~

辛子系、紫系、臙脂系・・・と。

実物大より大きいので

お前はオセロットか?と突っ込まれてますが。

犬のも作っておくれ、とお願いしたら

ラブラドールのほぼ、実物大を

絞ってくれまして^^;;

スカーフにする方もいらっしゃいますよ。

返信する
Unknown (とんぼ)
2006-08-04 12:09:50
雪花様

帯揚げ帯締めの色を揃えるところからはじまって、だんだん「欲」が出てくるんですよね。こういうのでいってみよう・・とか。それがまた楽しい!!

下のほうの「さくらこ様」のお店です。帯揚げ「滞在中」だそうですよ。ほかにもネコちゃんたくさんいますよぉ。



http://homepage1.nifty.com/jizaiya/



百福様

このネコちゃん、ところどころ絞りです。ふわふわ毛の感じがよくでています。紬のほうは、ほんとに「名もない紬」で、おそらく「何々風紬」と言うものだと思います。紬独特のハリにかけますが、その分やわらかくて軽いです。



陽花様

ほんと、もったいなくて・・!いただいた紬を着たときに締めようと思っているのですが、これまたもったいなくて・・。グレーの紬なので「先は長い」・・。それまで帯をどうするか、悩むことにします。



さくらこ様

あいも変わらず、顔を上げることができません・・。ほんとにすみません!ごっごめんなさいっ!

「ワンちゃん」のも、いいですねぇ。スカーフといあテがありましたか、なるほど。見せるオシャレにも使えるわけですね。動物好きにはたまりませんね。
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あわあわあわ (雪花)
2006-08-04 12:20:31
なんという罪なお店を紹介していただいたのでしょう!

猫間のページから動けませんっ!



ああ~、先立つものが~

これでまたお女郎さんのように、働くんだわ私・・・



それにしても「実物大のラブラドール」って(笑)。

着物にしてもすごいことになりそうですね
返信する
Unknown (とんぼ)
2006-08-04 15:53:29
雪花様

でしょ、でしょ!!

ネコちゃんの海でおぼれてくださーい。

どっぷ~ん、だっぱ~ん!!
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前借? (蜆子)
2006-08-05 09:40:54
>雪花さん



 罪作りのページ、

 雪花太夫になって着物のお金を稼がねば~

なにかしらで太夫になるんですね~。

 私、着物でなっててはいけません。道具なの、茶道具、しかも古道具屋に~

なにかで太夫になるっていう話、みょうに親近感、お互い前借あると思ってがんばりましょうね。
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