ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ウールの着物

2021-05-18 00:20:29 | 着物・古布

 

またしばらくオサボリ状態でした。すみません。

 

 

ウールの着物は普段着物、おうち着物として重宝でしたから、

母の時代にもご近所のおばちゃんおばぁちゃんも、みなさん着ていました。

私の「大人着物」の最初もウールでしたっけ。

 

最近、たて続けにたくさんの着物をお譲りいただきまして、中にウールの着物もたくさんありました。

ウールをいただいて、まず祈る気持ちで広げるのは「虫さんのごはんになっていませんように」です。

まぁ小さいポツリくらいだと、場所によっては目立たないから何とかなるかしら…なんですけど、

袖の真ん中だの身頃の胸アタリだのになると、涙にくれるとんぼです。(オーバーな…)

 

今回のウールでとくに惜しかったのはトップ写真の着物でした。子供用。7歳くらいかなぁ。

ピンクの矢絣のアンサンブル。たたんであったときは「わっ、かわいい!誰か着てくれるかしら」と、

ウキウキで広げたら…虫さんの穴のまえに「特大のシミの大群」…。

着物も羽織も両方、胸から衿のあたりに集中的にありました。食べ物ジミがほとんどかと思いますが、

なんでこんなところに…と思うような外れた場所にも。しかもシミが重なっとるし。

結局このまま洗ってもアンサンブルとしては使用不可、と判断しました。

それならカット売りしかありません。まずは糸の始末をして洗ってアイロンですね。

かわいい柄なので、今の時代ほかの生地と合わせて子供さんのミニバッグとか風呂敷

エコバッグにもいいかもしれません。最も水分多いのは入れられませんが…。

 

こちらも昔懐かしいウールのアンサンブル。こちらは大人サイズです。

 

        

 

ありましたねぇこういう柄。ティーンエイジャー向き、こういうアンサンブルを着て、

初詣に行く娘さんを、よく見かけたものです。紺に絣柄のアンサンブルも多かったですね。

こちらもおそるおそるで開きました、うれしいことに「虫さん穴」も「シミ」もナシ!

よっしゃと思ったとき、羽織の袖になにやらポツリンポツリン、

よくよく見れば手のひらより大きい…カビでした。あぁぁぁぁという叫び声は、

もしかしたら玄関の外を歩いていた人にきこえたかもしれません。

袖の一か所だけなのにぃ~。これはたぶんクリーニングで取れると思うのですが。

カビの跡がシミになっていたらアウトですー。

いずれも「しまいっぱなし」の悲劇ですね。

ずいぶん地味なもの、ずっしり厚手で重いもの、あっさり涼し気な柄のもの、

いろいろ積み上げてチェック中です。

 

ウールは洋服へのリフォームの素材としても使いやすいと思われますので、

とりあえずは着ることより和洋どちらもの「リフォーム素材」めざして、揃える予定です。

それにしても…今週はずっと曇りか雨。きっと梅雨が早いのでしょうね。

除湿剤を買い込まねば…。

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