昨日はすみませんでした。おかげさまで「復活」です。
写真は、バタバタと銀行振り込みだけ行った帰りに買ってきた「ミニ花束」、
曲がっていたり小さかったりで、お店に出せないものを集めた花束なので、
とぉっても格安。そのかわりあっち向いたりこっち向いたりです。
でも、部屋にお花があるっていいですね。
春ですー、といいたいところがなんなのこの寒さ、おまけに雨が…。
全くおちつきませんね。とりあえず、部屋の中だけでもお花畑気分で…。
さて、いよいよ縫い始め…の前に…(ハイ、ズッコケたかたすみません!)
縫うことについて、先日「針の進め方」とか、
「みみぐけ」なんてくけ方がある、そんなお話を致しました。
今日はもう少し進んで、実際使われる縫い方などについてお話いたします。
「肌じゅばん」だけなら、そんなに全部の縫い方が必要なわけではありませんが、
この際ですから、知識として覚えておいたらいいと思います。
まず「縫う」ということの目的は、大きく分けて「三つ」に分かれます。
1 布と布をつなぎ合わせるための縫い方。
2 布端や縫い代の始末をするための縫い方。
3 そのほかのさまざまな目的のための縫い方。
実際にはひとつの縫い方でつなぎ合わせつつ、端の始末も…というように、
いろいろな役目を持つ縫い方がありますが「原則」と考えてください。
1の「つなぎ合わせる縫い方」は、つまり「ぐし縫い」が一番の基本です。
(「ぐし縫い」「本縫い」「なみ縫い」などの呼び方がありますが、
ここでは「ぐし縫い」の呼称を使います)
そのほかに「布をつなぎ合わせる」という目的では、
よりしっかりと縫い合わせるための「返し縫い」、
厚手のものを縫う場合の「すくい縫い」などがあります。
わかりやすくまずは名前だけ書き出してみましょう。
<ぐし縫い> いわゆる「運針」の縫い方。
<すくい縫い> 厚手の生地や何枚も重ねるなどで、ぐし縫いができないとき、
「くけ台」のかけはりを使って、布を張りながら3~4針縫っては一度針を
抜いて締める…とこれを繰り返す。
<一針抜き縫い> 上と同じような場合で、さらに縫いにくいとき一針ずつ、
刺しては抜きを繰り返す。針目の方向が流れやすいので注意しながら縫う。
「さし縫い」ともいいます。
<返し縫い> 一針すくって針を出したら元の針目に戻り、次の目は
一目先の位置に出し、また元の目まで戻って…を繰り返す。
表はミシン目のように目がすきまなく続きます。
しっかり縫い合わせたいとき、また力のかかるところなどに使います。
ちなみに、和小物を作っていたころ、コインパースなどのファスナー付けは、
これで縫っていました。ミシンで縫ったように、しっかり付きます。
返し縫いは文字で読んでいるだけではわかりにくいので、写真をとってみました。
わかりやすいように糸は赤で、針目は5ミリくらいで縫っています。
手前の逆Uの字に伸びている糸が縫い目一目です。
わかりやすいように、わざと浮かせています。
一目裏へ縫って、出した針で元の目に戻り、
引き抜くと裏側はこんなふうに糸が重なります。
縫い目をよく見せるため、針で糸をひっぱっています。
表は目がつながって、ミシン目のように並びます。
妙な言い方ですが、大きな目で縫うのもなかなかむずかしいものですね。
ちょっと縫い目ガタガタじゃありませんかー。
次は同じ返し縫いですが「半返し縫い」です。
上と縫い方は同じですが、一目丸々戻らずに半分だけ戻ります。
裏は半分しか戻らないので「アウトライン・ステッチ」のように、
半分ずつ糸が重なります。
表はふつうのぐし縫いのようになります。
この返し縫いは、たとえば「浴衣」などを縫った場合に、
衿つけのときの縫い始め、つまりおくみと縫い合わせるところなどで使います。
このほか、衿縫いの途中で一針だけ返したりもします。
いずれもしっかり縫い付けて緩んだりずれたりするのを防ぐためです。
あちこちでやたらと使う縫い方ではないのですが、使うところは、
いわば補強の意味もありますから、しっかり針目を揃えて縫いたいところです。
針目の大きさ、なのですが、本を見ると「絹物は2ミリ、綿は4ミリ」とか、
「0.2~0.5」とか、いろいろです。
これって言われてもピンときませんね。それでは…、
まず着物を出してきてください。ぐし縫いをしてあるところ、
袖の下のところとか、脇とか、背縫いとか、どこでもいいです、
ちょっと布を引っ張ってみると「縫い目」が見えますね。
そこはそれくらい…なわけです。
実際2ミリ、4ミリといわれても、計りながら縫うわけではありませんから、
プロでないのにそんなに見事にきれいに揃わなくても、フシギはありません。
私が初めて針仕事らしきものをしたとき、母は「まずまっすぐ」といいました。
「針目なんてすぐにきれいに細かく揃うものではない、
まずは目もまっすぐ、縫ったラインもまっすぐ、それを心がけて」といいました。
つまりそうやって運針をするうちに、両手の指が針を押すタイミングとか、
布を上下するタイミングとかがわかってくるんですね。
そうこうするうちに、運針のスピードも増し、
最初は大きかった目が細かくなっていきます。
実は、毎度エラそうなことを書いているとんぼですが、
ほんとは運針はヘタです。最初にうるさいほどいわれたことを守らなかったので、
右手と左手の間を広く開けられません。だいたい15~20センチくらい、
といわれていますが、私はもう少し狭くて「チマチマ」しか縫えません。
木綿はまだいいのですが、絹物になるともう「チマチマコマコマ…」です。
あとになって直そうと思ってもなかなか…です。
最初から、しっかり覚えてください。
次回は、布端の始末などに使われる縫い方、をやってみましょう。
写真は、バタバタと銀行振り込みだけ行った帰りに買ってきた「ミニ花束」、
曲がっていたり小さかったりで、お店に出せないものを集めた花束なので、
とぉっても格安。そのかわりあっち向いたりこっち向いたりです。
でも、部屋にお花があるっていいですね。
春ですー、といいたいところがなんなのこの寒さ、おまけに雨が…。
全くおちつきませんね。とりあえず、部屋の中だけでもお花畑気分で…。
さて、いよいよ縫い始め…の前に…(ハイ、ズッコケたかたすみません!)
縫うことについて、先日「針の進め方」とか、
「みみぐけ」なんてくけ方がある、そんなお話を致しました。
今日はもう少し進んで、実際使われる縫い方などについてお話いたします。
「肌じゅばん」だけなら、そんなに全部の縫い方が必要なわけではありませんが、
この際ですから、知識として覚えておいたらいいと思います。
まず「縫う」ということの目的は、大きく分けて「三つ」に分かれます。
1 布と布をつなぎ合わせるための縫い方。
2 布端や縫い代の始末をするための縫い方。
3 そのほかのさまざまな目的のための縫い方。
実際にはひとつの縫い方でつなぎ合わせつつ、端の始末も…というように、
いろいろな役目を持つ縫い方がありますが「原則」と考えてください。
1の「つなぎ合わせる縫い方」は、つまり「ぐし縫い」が一番の基本です。
(「ぐし縫い」「本縫い」「なみ縫い」などの呼び方がありますが、
ここでは「ぐし縫い」の呼称を使います)
そのほかに「布をつなぎ合わせる」という目的では、
よりしっかりと縫い合わせるための「返し縫い」、
厚手のものを縫う場合の「すくい縫い」などがあります。
わかりやすくまずは名前だけ書き出してみましょう。
<ぐし縫い> いわゆる「運針」の縫い方。
<すくい縫い> 厚手の生地や何枚も重ねるなどで、ぐし縫いができないとき、
「くけ台」のかけはりを使って、布を張りながら3~4針縫っては一度針を
抜いて締める…とこれを繰り返す。
<一針抜き縫い> 上と同じような場合で、さらに縫いにくいとき一針ずつ、
刺しては抜きを繰り返す。針目の方向が流れやすいので注意しながら縫う。
「さし縫い」ともいいます。
<返し縫い> 一針すくって針を出したら元の針目に戻り、次の目は
一目先の位置に出し、また元の目まで戻って…を繰り返す。
表はミシン目のように目がすきまなく続きます。
しっかり縫い合わせたいとき、また力のかかるところなどに使います。
ちなみに、和小物を作っていたころ、コインパースなどのファスナー付けは、
これで縫っていました。ミシンで縫ったように、しっかり付きます。
返し縫いは文字で読んでいるだけではわかりにくいので、写真をとってみました。
わかりやすいように糸は赤で、針目は5ミリくらいで縫っています。
手前の逆Uの字に伸びている糸が縫い目一目です。
わかりやすいように、わざと浮かせています。
一目裏へ縫って、出した針で元の目に戻り、
引き抜くと裏側はこんなふうに糸が重なります。
縫い目をよく見せるため、針で糸をひっぱっています。
表は目がつながって、ミシン目のように並びます。
妙な言い方ですが、大きな目で縫うのもなかなかむずかしいものですね。
ちょっと縫い目ガタガタじゃありませんかー。
次は同じ返し縫いですが「半返し縫い」です。
上と縫い方は同じですが、一目丸々戻らずに半分だけ戻ります。
裏は半分しか戻らないので「アウトライン・ステッチ」のように、
半分ずつ糸が重なります。
表はふつうのぐし縫いのようになります。
この返し縫いは、たとえば「浴衣」などを縫った場合に、
衿つけのときの縫い始め、つまりおくみと縫い合わせるところなどで使います。
このほか、衿縫いの途中で一針だけ返したりもします。
いずれもしっかり縫い付けて緩んだりずれたりするのを防ぐためです。
あちこちでやたらと使う縫い方ではないのですが、使うところは、
いわば補強の意味もありますから、しっかり針目を揃えて縫いたいところです。
針目の大きさ、なのですが、本を見ると「絹物は2ミリ、綿は4ミリ」とか、
「0.2~0.5」とか、いろいろです。
これって言われてもピンときませんね。それでは…、
まず着物を出してきてください。ぐし縫いをしてあるところ、
袖の下のところとか、脇とか、背縫いとか、どこでもいいです、
ちょっと布を引っ張ってみると「縫い目」が見えますね。
そこはそれくらい…なわけです。
実際2ミリ、4ミリといわれても、計りながら縫うわけではありませんから、
プロでないのにそんなに見事にきれいに揃わなくても、フシギはありません。
私が初めて針仕事らしきものをしたとき、母は「まずまっすぐ」といいました。
「針目なんてすぐにきれいに細かく揃うものではない、
まずは目もまっすぐ、縫ったラインもまっすぐ、それを心がけて」といいました。
つまりそうやって運針をするうちに、両手の指が針を押すタイミングとか、
布を上下するタイミングとかがわかってくるんですね。
そうこうするうちに、運針のスピードも増し、
最初は大きかった目が細かくなっていきます。
実は、毎度エラそうなことを書いているとんぼですが、
ほんとは運針はヘタです。最初にうるさいほどいわれたことを守らなかったので、
右手と左手の間を広く開けられません。だいたい15~20センチくらい、
といわれていますが、私はもう少し狭くて「チマチマ」しか縫えません。
木綿はまだいいのですが、絹物になるともう「チマチマコマコマ…」です。
あとになって直そうと思ってもなかなか…です。
最初から、しっかり覚えてください。
次回は、布端の始末などに使われる縫い方、をやってみましょう。
わたし、意識したことがなかったのでメジャーで
見てみました。大体待針を打つ間隔なので、15センチ
ぐらいで持っていることが分かりました。
持つ幅まで気にした事がなかったので新しい発見です。
母が「もっと離して持たな、きれいに縫えへんで」と
うるさくいったんですがねぇ、
「手がちいさいんだってば」なんて屁理屈こねて、
やりいいようにやっちゃって、今のアリサマです。
ちゃんと縫える人は、はからなくったって
ちゃんとしてるもんなんですね。