友人のお孫さんが、今年3歳のお祝いです。
それで以前からいろいろお話してきたのですが、あららそれでは…というようなことが
あれこれありました。
元々、お宮参りの着物を作り直して…と、言っていたし、私もそのつもりだったのですが、
実際近づいてきたら、まず体の大きさ…ですね。
まだ3歳くらいだと、お誕生日がいつか…で、結構体の大きさが違います。個人差もありますしね。
今回は、ちと小さ目で、華奢な女の子です。
仕立て直しをするのに「こうやって、こことここの寸法を測ってください」と手紙でお願いしたら、
寸法はいいんだけど、着物の重さにヨレっとしてた…そりゃ正絹ちりめんでしたから…。
友人とあれこれ…どうしたものかというお話になって、まず考えるのは子供の体への負担です。
写真は前撮りなので、来月中に写真館へ行って、向こうで着替えて終わったら脱ぐ…なのですが、
本番当日は、家から着て出て、車は混むところなので電車で神社まで行き、
お参りが終わった後、その近くでご家族で食事会…というコースです。
元気のいいお子さんで、女の子だけどお転婆さんタイプ…というのです。
お母さんもおばぁちゃんも、神社につくまでに嫌がって脱いじゃうんじゃないか…なんてお話で。
それで、3歳一回だけだから、軽くて汚れてもいいように化繊にしておくか…ということになりました。
私もそのほうがいいと思います。女の子は7歳もあるし、そのころには体も少し大きくなりますし。
そこで、方向転換…そのとき、化繊の着物と言っても「出来合いのセットはいや」とのこと。
これは難しい…今はみんなセットものですからね。
子供の着尺用の反物はなかなかありません。そこで色無地で地模様のあるの大人着尺反で…
そうなると色です。ところが…大人の着尺となると、さすがに真っ赤や濃いピンクがありません。
やっと薄いピンクを見つけました。地模様が花柄なので、なんとかいけるかと思いましたが
どうもちとジミっぽい…やっぱり赤だよね、で、猛然と探しました。
やーっと見つけましたが、小さい柄が入った小紋。
化繊にもいろいろありますが、やはり安いものは手触りだけでなく、見た目もいかにも…があります。
今回東レシルックを狙いましたが、小紋はいいのがなくて…やっとみつけた1本でした。
子供用の着物は少しですみますから、あとあとお母さんの長じゅばんにもなるし、
化繊ですから「うそつき」でもいいですね。普段用に重宝すると思います。
小さい子には、実は絵羽柄より小紋か無地の方が似合います。
なにしろ体が小さいと、せっかくの絵羽柄の掛け着も、着物に仕立てて揚げをして、
被布を着たら、柄なんかほとんど見えませんから。
そこでおばぁちゃんも「おぉこっちがいいわ」ということでそれに決定。
着物が赤なので、被布は白、これは正絹にしました。
これから急いで仕立ててもらいますが、呉服屋の奥さんが「3歳でも本来はちゃんと肌じゅばん、裾除け、
長じゅばん、着物…と着せるのだけれど、重くなったり動きが悪くていやがったりするもの」と。
そもそも、今の子供たちは「着物」そのものになれていませんからね。
それと、今はどこでもエアコンがあります。昔のように寒くはないと、逆に暑くてカゼ引いたりするし。
というわけで「簡易仕立て」…いやほんとを言えば「ゴマカシ仕立て?」、
長じゅばんを着ているように見せる…ですね。大ウソツキのベビー版です。
下は普段の下着を着せて、長じゅばんは袖だけ着物に縫い付け、下は裾除けを腰で巻く。
半衿は衿芯を入れて…ほら、あの「縫い付けなくてもいい半衿」、あれですね。
3歳児の半衿なんて、ほとんど見えませんし、大人のように衿を抜きませんから、
着物の衿に後ろだけ縫い付けて、前で半衿だけ交差させて、着物を着せてしまう…
腰揚げしますから、対丈のようにそのまま着られます。
できるだけ着付けも簡単にできるように、体への負担が軽くてすむように…です。
そんなふうにしてみよう…になりました。
呉服屋さんのお話では、掛け着の時の襲の「白」、あれを襦袢にするのだそうです。
帯はへこ帯ですが、どうせ被布で見えないから、わざわざ買わなくてもお母さんの赤い帯揚でいい…
と、言ってあったのですが、ちょっとっとで見たらなんともかわいいのがあるんですよね。
シフォンのようなふわふわとか…浴衣にも使えるので、それにしました。
草履、本当はエナメルではなく、布張りのものが滑らなくていいのですが、
3歳だとどうしても、草履ばかりが豪華に見えてしまいます。
それで一応エナメルにしましたが、うまく考えてあります。
子供用のストレッチ旅には、裏に滑り止めが付いていました。
今の子供たちは、草履どころかゲタも履きなれていませんから、靴やサンダルのように、
足をしっかれ包んでくれない履物は、たぶん着物よりやっかいなもの…と思います。
当然後ろのゴムバンドも買いました。わらじみたいに長い紐つけてあげたいくらいです。
バッグは鼻緒と共布のもの、巾着だけど持ち手のついてるもの。
さて…問題は「かんざし」、実はアタマに何かつけたりのせたりするのがイヤなお孫さんだとか。
それでもかわいいのを付けてあげたいのが「親心」「おばぁちゃん心」というもの。
それでクリップスタイルのつまみかんざしにしました。
私たちが子供のころは、七五三といえば、幅の広いリボンを、プレゼントにつけるリボンみたいに
豪華に結んで、真ん中に花とか鶴、蝶…なんて水引細工がついていたもんでした。
それをおかっぱ頭のてっぺんにくっつけてもらって…。
小物の腰ひもやらなんやらも注文しましたし、あとは「仕立て」をお願いするだけ…。
今は振袖の仕立てが大忙しだそうで、合間にちょっと入れてやってくださいとお願いしました。
よそ様のお孫さんですけど、女の子のお支度はほんとに楽しいですねぇ。
7歳では、私の筥迫を使ってくれたらな…なぁんて、思っています。あっというまですからねぇ。
ここしばらく、実家の方の用事でセカセカしておりました。
なかなかゆっくりと時間がとれません。まだまだぼちぼちですが、
よろしくお願いいたします。
お返事遅れてすみません。
健康とか、僧一致ことでは問題ないのですが、
只今書類にまみれて5か月目…。
あれこれそういう雑事に追われています。
そろそろ峠に差し掛かったかな?です。
早くすっきりしたいですー。
七五三の着物党は、今日やっと急ぎの仕事で
依頼できました。あとは草履とバッグが
とどくのを待つばかりです。
お元気そうなご様子で安心いたしました~
小さなお子様だとなるほど、そういう事もあるのだと感心いたしました。
つい正絹が良いと思っていましたがケースバイケースですね。
こちら北国ですと七五三も一か月早くしたりします。何せ天候が、という事なのですが何だかバラバラでいまいち盛り上がりません。
先日はメールをありかとうございました。
お返事届いたかどうか、いつも何かしら
おきたりしますので、気になっております。
元気でおりますのでご安心ください。
小さい子のお祝いのものは、どれをとっても
愛らしくて小さくて…ウキウキします。
でも、あの頃の様子は思い出にはしっかり
あるものです。
とんぼさん、お元気でなによりでした。
いろいろとおいそがしい様子が
うかがえますが、それがまた
気分転換になったりしていいですね。
気候もよくなってくるでしょうから
急がずにゆっくり楽しみながら
過ごしてくださいね。
ブログUP、楽しみにしています