
昨日に引き続いて、いただきものの整理のお話しです。
昨日はウールをなんとかたたみ終え、チェックの準備に入りましたが、
今日はなんたって表が寒くて…雲ひとつない晴れなんですが、ちょっと風があるんです。
で、外で広げるのはやめにして、帯を見てみることにしました。
トップ写真、左は正絹塩瀬、右はポリと思われます。
塩瀬の方は葡萄唐草の一歩手前…みたいな柄ですが、丸い粒の部分は全部刺繍です。
夜ちらっと見たときは気がつかなかったのですが、本来は、ツルの部分、たぶんもっと
きんきらしていたのだと思います。変色したのではないかと思いますが、黒ずんでいます。
全部均一なので、元からこれと言われればそうとも見える…ですね。
かわいらしいので、私にはちっとムリ…。
右はかがり帯ですが、解いてあります。珍しく「たんぽぽ」柄、その下が八重桜かと思います。
右上は梅らしいのですが、どことなく「いま一歩」の絵でして…絵と言ってもデザインのことで「織り帯」です。
いい帯は、昨日の「唐獅子」に続いて「無地の献上」がでてきました。
残念なことに、たたんだ状態で、何かポツリとたれたのでしょうか、一箇所白いシミが出ていまして、
重なった分下へ下へと小さく続いてしまっています。
取れそうな汚れですので、それさえなんとかすれば…ですね。
無地と言うのも珍しいですが、ちゃんと「献上」である証紙がついています。
色はこちらの方が実物に近いです。
こちらは思いっきりのの化繊、厚地…普段にはいいかもしれませんが、
私は化繊の帯はぎゅっと締めても滑ったりしてうまく結べません。
厚みがあるのでなんとかなるかな?作り帯にしちゃってもいいですね。
柄はなかなかですよ。
こちらも化繊らしき作り帯なんですが、なんとたれの部分、この折れ具合でして…。
中の芯ごとしっかり曲がってしまっているので、いくら反対に折っても戻りません。
かわいい柄なのにもったいないですね。ちょっと熱でも掛けてみようかと思っています。
昔の作り帯ですから、中に懐かしい「空気帯枕」が…。よくありましたよこういうの。
空気の入れ口がなんとも「くらしっく」ですねぇ。
さて、絹物のご紹介、今回一番のお気に入りなんですが、羽織です。
最初玄関のライトで見たときは、「黒がヤケて羊羹色になったのか」と思ったのですが…。
実は、たいへん品のいい紫でした。色がちゃんと出ないのが残念ですが、似せ紫色、が一番近いでしょうか。
咲きかけのもくれんの花みたいだと思ったのですが、これ何の柄でしょう。
ところどころ刺繍です。なかなかの羽織なのですが丈が短い…。
下は刺繍部分です。
もう一枚の羽織は、黒のお召し、一つ紋、柄は地紋おこしですね。
いっときみんな着たものですが…。お召しは重さを感じますからねぇ。
花のように見えましたが、よく見ると「水」「しぶき」という感じです。
柄は少なめで、ちょうど縫い取りのしてある右下あたりに地模様があります。
青系や虹色のようないろいろな色が使われています。
絹物は数は少なかったのですが、着られるものもありそうです。
なにしろ大量で、置く場所もとるものですから、少しずつ調べます。
今まで出した中で、ほしいなと思うものがありましたら、メールからご質問をどうぞ。
「似せ紫の羽織」は加工予定ありです。
若い方が、地味目な着物に合わされたら
いいでしょうね。
紫の羽織柄は分かりませんが、地色も
柄も素敵ですね。
でもやはり紫色は少し相性が良くないかもと思ったり。
赤い帯は気分が明るくなって良いですね。
帯はもう締められない赤さで、残念です。
若いころ、こんなの締めてましたわ。
そのときは赤くてやだなーなんて。
そんなもんですね。
この羽織の紫はいい色です。なんとかしたい…!
元々、よく見かけるのが「朱」です。
なんにでも合うんですよね。
それに明るい鮮やかな朱からくすんだサビ朱まで、
けっこう年代広く締められますからね。
でも、この赤はちょっと赤すぎですー。