振袖と一緒に届いたものですが、こういった柄行、昭和30年後半アタリから、どっと流行ったもの。
なんとも懐かしい柄行です。
地が白いので、少し くすみがでたり、ちょっとした汚れっぽいものがあったりです。
実物は写真より、クリームっぽいです。前はこんな感じ。あぁあのころの柄ねぇ…と思い出します。
もったいないですね。流行った当時は、20代のお嬢さんたちのものでしたが、
今はさすがにこれはねぇ…と思います。
ただ、こういうのを中学生くらいのお嬢さんや、たとえば十三参りなどのお衣装にしたら、
ほんとにかわいらしくて華やかだと思うのですが、今はそのくらいの年代では晴れ着を着ませんしね。
後の背中部分、昔ってこんな感じで、帯で隠れるところもかわいい柄が多かったように思います。
ここだけとって帯にしてもかわいいだろうなぁと思いつつ、眺めていました。
実際にはもう少し色がかわっているので、帯にしたらよけいにくすんだ感じがしてしまいますが…。
今日はやーっと居間の方だけは、ほぼ荷物がそれぞれの場所に片付き、
たまたまやってきた呉服屋の奥さん「あら…ここってこんなに広かったのね」…。
えぇそーですともさ。今までは積み重ねた箱によっかかってもらってましたからねぇ。
で、その奥さんがこの付け下げを見て「あらー懐かしい柄行。このテが売れたのよねぇ」と、
いとおしげにスリスリせんばかりに見ていました。
まだ舅姑さんがご存命で、嫁としていっしょけんめ、やっていたころだそうです。
あのころは戦争の残した影もやっと遠のいて、みんな豊かになって、じゃ着物でも…と、
訪問着や付け下げを求める人が多かったそうです。
今は嫁入り道具に着物一式…ということも、減っているそうですから、寂しいですね。
なんとかここは「床が見えた」ものの、隣の「収納部屋」は、床がまだきちんと見えない状態です。
一段落ついたので、ちっと休んで、また続きをやりまっす!
お盆は少し長く滞在して、不要品の処分を手伝ってきました。
まぁ出るわ出るわ…で、考えさせられました。
今の荷物を子どもたちに残してはいけないと。
帰宅してから、ちょっとずつ減らし中です。
本と布、布製品(着物も洋服も)が溢れているけれど、
今回はめげずに続けようと思います。
とんぼさんもお疲れの出ない程度になさってくださいね。
お気遣い、ありがとうございます。
お母様、くれぐれもお大事になさってください。
家の中でひとつコトが起きると、いろいろ波及しますね。
私も実家の母のものがいまだに手付けずです。
「終活」なんて言葉もありますが、
譲る相手のいない私は、今からいろいろ考えなければと思います。
身辺整理といいますが、なかなか難しいものですよね。
こういうの、私の年代だと母親よりちょっと上くらいの方の着物で、懐かしい感じです。
ブルーとピンクの霞が入っている感じとか、ほんとにその頃独特の感じがします。
うちは母(一人っ子)の田舎が山の中だったので、お正月に晴着を着せてもらったり、中学くらいの時に大人の仕立ての着物をつくってもらったりしましたが、私の年代でもお正月に着物は少なかったみたいです。
今はなおさら、でしょうね。
オークションなどで古い物を見ていて、こういうの、10代の子が着たらかわいいだろうなあ…と思ったりするのですが、その年代で着物を着る機会が全くといっていいほどないのはもったいないですね。
京都大阪では、今も十三参りは結構盛んにしているようですけど。
ほんとにクラシックにかわいいですよね。
関東では十三参りの習慣はありませんで、
母はそれでも、本裁ちの着物を作ってくれました。
一つの節目…ですよね。
もう少し子供のころから、着物に接するチャンスが
あればいいのにと思います。
昔はお正月は着物って、それがウールでも木綿でも、
当たり前だった気がするのですが。
いっそ五、六十代くらいの方が召されると素敵なような気がします。色柄につけられたイメージを貫禄で跳ね返すには、五十年以上生きた重みがないと厳しいかなと。
小学生はちょっと…かもですが、私が高校のとき、
こんなのでした。
ボディさんに着せたところを撮っていないのですが、
肩先など、かなり赤くて華やかです。
こういうのを解いて、絵羽でなくても、
柄のきれいなとこどりで、子供の着物にいいなあと。
50すぎてこれを着こなすのも、それはそれでおもしろそうですね。
八掛や小物になやみそうですが、それもまた楽しいかもです。