ものすごく寒かったけれど、とりあえず関東はピーカンのお天気。
ちょっと風がありましたから、着物だと裾やたもとが大変だったかもですね。
私は今年もテレビ観戦、あっいやいやテレビのニュースで「振袖」や「髪型拝見」…。
なんとなく落ち着いてきたような気もしますが…。
やっぱりあのモリモリ・クリクリ・ヘァは、あんまり変わりませんでしたねぇ。
それでもたまたまかもしれませんが、けっこうそういうスタイルで、
和モノの髪飾りの人が、見られた気がしました。
その年によっての「流行」もあるのでしょうけれど、それこそハヤリモノに流れず、
束髪とか、新日本髪とか…みたかっですねぇ。
写真は、毎度若いころの私の写真ではブーイング出そうなので、手持ちの櫛かんざしを…。
なんか間の抜けた写真ですみません。並べたつもりがかんざし一本抜けてました。
こちらは昨日の本に載っていた写真です。えーと著作権が…なのでご紹介しておきます。
至分堂 昭和43年発行 「日本の美術」№23「結髪と髪飾」です。
名前がすごいですね「婦人束髪改良圖」。
この本にも書いてあるのですが、江戸明治のころは「髪型」「着物の着方・帯の締め方」「足袋の色」「履物」
こういったもので、身分や立場、職業、暮らしぶりなどが一目で見て取れました。
つまり「そうでないといけない」部分もたくさんあったわけです。
女性の社会的地位も低く、また職業も限られていたかの時代は、
「未婚」か「既婚」か、「素人」か「玄人」か…その区別くらいしかありません。
同じ既婚者でも、この髪型は芸者さん、とか未婚なのに丸髷結うなんて…とか…。
それが、明治に入って、まず男性に「もう髷はいいよ」というお達しがでると同時に、
西洋文明のラッシュです。ただ、いくら西洋のものが入ったからと言っても、
いきなり丸髷に留袖が、巻き毛クルクルにロングドレス…になったわけではありません。
身分の高い婦女子以外は、洋装にもなかなか縁がありませんでしたから、
徐々に変わっていったわけですが…これを推進したのが実は「婦人束髪会」という会です。
上の図はその「運動パンフレット」…だそうです。
最初にこの会の名前を眼にしたとき私は
「きっと昔の髪結い業の人たちが、仕事がなくなったら困るので、そんな会を作ったのだろう」と思っていました。
ところが後になってちゃんと調べたら、実はこの会をつくった中心人物は「軍医」さんでした。
もちろんほかにも関わった人はいるのですが、要するに「日本髪」というものの不衛生さなどを列挙して、
「日本女性よもっとカンタンな髪型にして清潔度をあげよう…」ってなところです。
もちろん衛生面だけではないのですが…。コレについては「こんなサイト」を見つけました。おもしろいです。
江戸時代、江戸の人たちは毎日かかさず風呂に入った…とされてはいますが、
髪のほうは、それ以前から、そうそう洗うものではありませんでした。
江戸時代でも10日に一度くらい…冬はもっとさがるでしょう。
お金持ちは毎日「髪結」を呼んで結いなおさせましたし、そこまで行かない人はちょっと「撫で付ける」…。
いずれにしても、表面的な汚れを落とすだけでフケをしごき取り、
上から髪油を更に塗りつけて結いなおすわけですから、実際不衛生だったわけですね。
また、髪を結うということは装飾品もかかるわけですから、不経済でもある…。
それを改善しましょうという会だったわけです。
はじめて「三つ編み」が一般的になり、これなら自分でできますよ…ですね。
束髪も紆余曲折ありましたが、私は結構好きです。
さて、実は私、先月のおわりに髪を切りました。
前とあと…です。腰まで十分届いてまして…それをいつもの「肩甲骨の下辺り」でカット。
20センチ以上は切りましたので、また「針刺し」の中身が増えましたがな。
毎年ある程度まで伸びると適当に切っていたのですが、
実は、前回切ってから、ちょっと「願掛け」みたいなことしまして…。
母の病気が分かっていたので「ガン化して苦しむことのないように」と、
「介護する父が倒れないように」と…なんとなぁくふっと思っただけのことだったのですが、
切ろうとすると、なんだか切れなくなってしまって。
ここまで長いのは久しぶり、もぉぉぉ洗うに乾かすに染めるに、たいへんな手間ですから、
夏の暑いさなかなど、何度か切ろうとしたのですが、おかしなもので切れませんでした。
どちらの願いもかなえていただきましたから、葬儀が終わってから神様ありがとございました…と思いっきりカット。
なんとまぁ軽くなったこと…。
束髪結うには、コレくらいで十分…自分で結うのはちと難しいですが。
葬儀の時は一本の三つ編みにしてクリクリと巻いてピンでとめ、これを挿しました。
プレゼントしていただいたものです。
葬儀に新しいものを降ろすことを母は「仏様ご先祖様が守ってくださる」と言って
わるいこととは言いませんでした。むしろ新しい履物などはおろしなさいと…。
但し、午前中に。
私も、斎場で朝、一番に髪を結ってこのかんざしを挿しました。
目ざといイトコが「いいつやだねぇ」と言ってくれました。
これから使い込めば、もっといいつやが出ると思います。「Oさんありがとうございまーす」です。
テッペンが薄くなってきて、テレビの前髪ナンタラ…などというカツラのCMや
「柑○楼」のCMが気になっている私です。カン○ローは、かなりいいみたいだとか…。
うっ使うなら今のうちやでぇ・・・・・。
髪を切るとほんとに軽くなりますよね。
お葬式の時、つげのかんざしは大丈夫なのですね。
黒いゴムとかピンくらいしか駄目なのかと思っていました。
控えめで喪服にふさわしい感じのかんざしですね。
ほんとうは、アクセ全般つけないほうがいいのです。
よく真珠をつけるとか言いますが、
「つけるなら真珠は可」ということです。
結婚指輪以外はつけなくてもいいわけです。
かんざしにしても何にしても、光るものは
つけません。
母は髪を自分でお団子にしていたのに、
最後に入院した病院で、からまって毛玉になっているからと
ベーリーショートに切られてしまったのです。
もう悲しがるようなこともありませんでしたが
私の方が悲しかったです。
つげやべっこうの小ぶりのものを愛用していた人でしたから、
オールバックのショートにされてしまった
母の分もと思って、そーっと挿してでました。
喜んでくれたかなぁ。
私は本当にショートだから余計そう思う
のかもしれません。
髪の量もたっぷりあって、うらやましい。
長い髪は普段のお手入れが大変ですが、
色んな髪型を楽しめるのがいいですね。
ショートでは櫛も簪も出る幕無しですから。
背中に手を回して裾が指先に触れるくらい…。
このくらいの長さが一つにするのも
丸めてネットかぶせたりするのも
ちょうどいいです。
ずっと長すぎてほんとに面倒でした。
もう白髪が多いのに、すぐ伸びるんですよ。
こまめにパーマをかけに行かれたら、
私もショートにしたいんですが、
パーマかけて伸びると「バクハツ」頭になっちゃうんですよぉ。
相変わらずの豊かな御髪ですね。つげの簪が温かい様子で素敵です。
ところで、テレビで観た地元の成人式で代表として挨拶していたお嬢さん、きっぱりとしたボブカットに、黒のビロード地に幾つかの真珠をあしらったカチューシャを留めてらして、そろえた前髪お下げもなんとも美しかったのです!初めてみました。あんな潔い晴れ姿の女性~!
いいもんだなぁ・と暫しうっとりでしたよ^^
おやすみもままならない中、里帰りで成人式に。
これがすごい!
みやこ踊りの着物に芸妓さん独特の髪型、白塗りに紅ちょんとさして(上下してたかな)まぁ着物の着付けのすばらしいこと、可愛らしいこと!
今のきゃんきゃら女子大生たばになってもかないません。
溜飲が下がる思いでした。
正式の場で芸妓さんのおしたくもどうかなぁと、おもいますが
やはり「本物」はちがいます。
テツペンはうすいんですよぉ…
上から見ないでぇです。
つげの櫛は小ぶりで、ほんとに自分でもよかったと思いましたよ。
着物に洋髪はデザインを選びますが、
きっぱりとしたショートや、かわいらしい
パーマなどは似合います。
なんであんなに「一番似合わない」
てんこ盛りバクハツアタマにするんでしょうね。
着物と伝統芸能のプロ、束になっても
かないませんわね。
20歳と言えば、社会人になっているひとも
いるわけですから、芸妓さんのかっこでも
ちっともかまわないと思いますよ。
それで接待したらマズイけど?!
今年はそんなに数は見ませんでしたが、
茶髪はナントカなりませんかね。
分かっていることなのだから、染めずに準備するとか、
黒くするとか、せめて来い栗色とか…。
着物には薄い髪色は、ほんとに合わないと思います。