これを半天にしたら、そりゃいいとは思いますけどね。
それこそ、縞の着物の上に、肩をちょっとズリ落ちさせながら着て、長火鉢の向こう、
キセル手にして、じれった巻きの頭をかんざしでガシガシ掻いてるあたし…怖いでぇ…。
確かに男っぽいとはよく言われますが、あねさん…まではいきませんしねぇ。
理想のイメージは岩下志麻か、名取裕子か…でも、実際見た目は泉ピン子かキンタローか…ですし。
あっお二人様、すんません。
とりあえず、何度かご紹介しております「男物じゅばん」です。 例によって「だい~~ぶ前」のもの。
最初はこのままとっておく…が、何かにしようかな、になり…悩んでいましたが、
解かないことにはいつまでたったも「このまんま」ですし、思い切って解くことにしました。
よくみればにじんでいたり、ちょっと色とび、ヤケなどもあるのです。
じゅばんだからいいや…だったのでしょうね。
こういう意匠がもうないので、つい「男物じゅばんも、こんな粋だった」と、そのまま残したいと
おもっていましたが、傷みもないし、それなら「元々はね…」と、いえばいいし…。
表に出してあげたい…というのが、正直なところです。
後ろ側の柄はこんな感じ。
前はこちら。濃い色の半衿がついているので、ちょうど「半天のイメージ」ですねぇ。
向かって左の袖、中を見せています。無双なので裏にも柄あり、なんです。生地量としてはたっぷりですね。
焦げ茶というより、少し赤みのあるチョコレートのような色。
弱りはないのですが、この色なのでヤケや褪せがあります。
解いて洗って、さてどこがどう使えるか…ですが、絵羽柄ですから、
少々背中や肩のヤケは無視して、柄を見せたいですね。半天向き…でしょ。
ところで、今日は母の誕生日です。元気なら90歳です。
我が家の仏壇には母の位牌はありませんので、例の写真の母に、お花を飾りました。
そのままだと見えないので、ダンボールの箱に、母が「ほんとは大好きなんだけどオマエにやる」と、
30年くらい前にくれたスカーフをかけました。
アレンジメントなのに、なぜか下から水がこぼれるので、受け皿置いてます。
なんかブサイクですみません。
紫色のカーネーションって、珍しいですよね。紫がすきだったのでこれにしました。
薄いのと濃いのとあわせてもらいました。
反対側は普通のピンク、向こうの薄紫と違いがわかると思います。
バラの色あわせもかわいくて…。
お灯明のかわりに、ヒカリモノが好きだったから、ガラスボールとおはじきをグラスに入れて、
お線香はフンパツして白檀のいいやつ。お香立てでつけました。
友人たち誰もが、日ごろは「まったくうちの母はうるさいのよ」「ワガママで困る」なんて言っていたのに、
なくなるととたんに「いい母だった」というのを、フシギに思っていましたが、
なぁに、私もおんなじでした。手をつなぐとか、ヒザに抱き上げるという優しさは皆無の人で、
ただもう厳しい人…でしたけれど、それが今の私を支えている…と思うと、
優しさに裏打ちされたものだったのだと、改めて思います。
いいことしか思い出さない…これは亡くなった人が残していったマジックかな、なんて…。
去年の今頃は三回忌が近くてバタバタしていましたから、ゆっくりお花も飾りませんでしたが、
今年はゆーったりと。また母の教えてくれたこと…を、いろいろとやっていきましょう。
とんぼさんに似合いそうだ
長火鉢の前で・・・等と思いつつ読んでいたら
あらあら 思う事は同じ様で・・・
でも 充分に「姐さん」になると思います
可愛い素敵なお花のアレンジメント
お洒落なお母様にお似合いですね。
とんぼさんは優しいなぁ・・・
私の母も
ただもう厳しい人
というところまでは同じ様ですが
いろいろな事を教えてくれた という事は無く
自分の敷いたレールの上を 文句を言わず進め!
問答無用! という人でした。
どの様な所へ嫁に行くか判らないから
贅沢はするな
って 自分は充分贅沢をしていたのに です
まぁ お陰様で 今は助かっていますけれど
解いてやけなど最小限でご希望の半天が
できるといいですね。
お母様は今日がお誕生日だったのですね。
お花のお好きなお母様、きっと喜んで
おられますね。
今はこうした柄の遊びがなくなってしまったのは本当に残念ですね。
それが日常着ではなくなってしまったということなのでしょうねえ。
お母様のお誕生日。こうして覚えてくれていてお花を飾ってもらえるなんて、きっと喜んでいらっしゃるでしょうね~
姐さんの前に「姥さん」になりますが…。
上に羽織るもの、にしたいと思っています。
とにかくお花大好きな人でしたから、
あの仏壇用の花ではなく、毎度華やかです。
母も、とにかく「どこへ嫁に行っても」は、
言いましたねぇ。何でもできるようにしておけば、
そのときになって「できない、わからない」と、
泣くこともないからと。今は感謝ですわ。
肩山とか、ヤケが危ないのですが、半天なら少々は
いいかなぁと思っています。
存命なら90歳、元気だったら、今でも口うるさかったでしょうねぇ。
「遊びごころ」って、大事だと思うんですが、
そういう点で「粋」がなくなりましたねぇ。
私が子供のころから、花屋さんで「今夜はおかず減らして
花かいますわー」なんて言ってました。
紫のカーネーション、驚いてくれてるといいんですが。