ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

キンキラの帯

2013-11-21 22:55:43 | 着物・古布

 

以前振袖と一緒に頂いたものです。

お譲りいただいて、こんなことを言うのはなんですが、それほど高価ではないと思います。

まず「硬い」…。袋帯は、そりゃぁしっかりしているものではありますが、

やはり使われている糸、織り方によって、その「硬さ」が、ビミョウに違います。

この帯は六通で、とにかく柄の部分は、ほとんど全面ハデに「金糸(ホンモノではありません)」が、

柄として織り出されています。華やかな娘さんらしい柄です。

ほぼ帯幅8割かと思うような大きな八重梅に、ところどころに小さな八重梅が飛んでいます。

おめでたい席には、ぴったりの柄ですね。

 

         

 

柄のないところは、こんな織り。凹凸が細かくてわかりづらいですが「紗綾型」です。

 

         

 

縫い袋ですので、裏はちょっとにごった濃いめの朱です。

さて、礼装に使える帯といっても…一番需要がありません…。

ふと、これだけ大柄すぎて、さっぱりしているなら、いっそ七五三の帯はどうだろう…。

というわけで、帯端を解いてみました。なんとまぁうすーい芯。

 

          

 

芯を更に取ると、帯自体も薄手です。

これなら作り帯にして、背中に背負う飾り結び部分は、しっかりした芯を入れて、

胴のほうには薄い芯を入れたら、子供でも軽くて、しんどくないのでは…と思いました。

幸い汚れも傷もないようです。今年はもうシーズン終了??

これはゆっくりと形にしてみようと思います。

 

最近、七五三関係の「質問サイト」で、男の子で、紋付を親が用意してくれたが、

背中の紋が見えなくなるから、羽織は着せないといわれた…いいのだろうか…みたいな。

またまた「母親がそういったので…」という質問を見ました。

「母親さま」は、たぶん年齢的には、50代真ん中くらい?かなと思うのですが、

なんでそう断定的にいっちゃうのでしょう。

紋付は、羽織りを着るのが、たとえ子供でも「正式」です。

背中の紋が見えなくなる…というのが、よくわかりません。羽織にもついてますからねぇ。

もしかしたら、譲られ物かで、着物と羽織の紋が別々?

だったら「羽織の紋が家紋じゃないから」とか、そんな話になるのでは…と思うし。

 

ある和服の仕事をしている方が「わるいけど最近の40代50代は、着物の知識がないのに、

勝手に思い込んだり、きめてしまったりするので困る」と言ってました。

それこそ「これはこうでいいのよ」みたいな?…せめて「こういうのは、これでいいのかしら」と

聞いてくれたらありがたいんだけど、とも言ってました。

また、ブログの友人の呉服屋さんは「60代の女性が、娘のものを買いにきたが、

とにかく何をみても『高い』の連発。着物はそれなりにするもの、それがわからない」と嘆いていました。

そしてそのお客さんは「私は、60になるこの年まで、着物はいーっかいも着たことないのよ」と言ったと。

それが、着たことないのでわからないとか、一度くらい着たかったわ、ではなく、

「洋服しか着ていないことを自慢している」という言い方だったそうです。

つまりは、こんな金のかかるものには、世話になっていない…みたいな?悲しいですねぇ。

着物はネットが広がって、少しずつ息を吹き返しつつある気がしていますが、

どうせ息を長く続けるなら、普通の息…でと思ってしまいます。

 

さて、例の編み物、160目を間違えた4段、解いてヒッシで目を拾って…ただいま順調に進んでおります。

セーターだったら、ちょうど袖ツケのアタリまできましたかね。

長くて太い針を振り回すのが疲れるので、輪編みではないのですが「輪バリ」を使っています。

輪編みならぐるぐるまわってりゃいいんですけど、平編みなので、一段ごとに裏編み。

私、裏編み好きじゃないんですー。

 

              

 

昔々、友人が中細の毛糸で、ひたすらぐるぐるとメリヤス編みをしていました。

彼氏へのプレゼントです。ほんとにせっせせっせという感じ。

細いですからなかなか編み進まず、三日四日ぶりに会っても、なんだかちっとも進んでないような…。

それでもまぁ少しずつ20センチくらいになったので、もう少しでてっぺんの減らし目?

てっきり帽子だと思っていた私がそう聞くと、彼女一言「これ、腹巻だから」…。

折り返して二重にする…と言ってましたから、たぶん60から70センチくらいは編まないと…。

ちなみに完成品は見ませんでした。彼氏は無事オナカをあたためられたのでしょーか。

いやいや、ヒトゴトではありません。これもまだ30センチです。まだ4分の一…がんばるぞーん。


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« これこそ「半天柄?」 | トップ | はい、次はこれが壊れました »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2013-11-21 23:38:20
私の若い頃には目上の人には敬語が
当然でしたが、10歳ほど下の方は先生に
敬語じゃなく友達感覚なしゃべり方でした
から、教えてもらうという意識があまり無い
のかもしれませんね。

随分編めましたね。
肩を凝らさないようにしてくださいね。
返信する
この時期 (akkomam)
2013-11-22 07:24:11
寒さが増してくると
あのふんわりとした
毛糸のてざわりが
恋しくなるものです。
私は今頃ゲージとりです。

お仲間先生の見本に
あこがれて編むのです。

陽だまりと編み棒、
こんなことに幸せを
感じています。

疲れないように
してくださいね。
返信する
Unknown (ひろし爺1840のGooブログ)
2013-11-22 07:30:32
!(*^_^*)!ととさん、お早うございます!
何時もひろし爺1840のブログにお越し頂き有り難うございます。

☆金色に輝きお金が貯まりそうな物入れに成りましたね。
何を作られてもお上手ですね~!

('_')それではまた!・・バイ~バ~ィ!!
!(^^)!小生のブログの方にも遊びにお越し下さいネ!
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-11-22 19:19:51
陽花様

私の時代は、とりあえず年上の人なら…と、
気を使って話したものですが、
いまや「お友達」感覚ですねぇ。

今日、昼間も少し編んで、夜テレビ見ながら…のつもりが、
蛍光灯が壊れましたー。
年末でなくてよかったけど…。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-11-22 19:21:55
akkomam様

あれだけ触るのもイヤ…なんて思っていたのに、
暑さがひくと、このモコモコがいい感触です。
ヒザの上に広がる分が、だんだん大きくなってくると、
せっせ、せっせ…と思います。
横にお茶など置いて、なんだかとても幸せになりますね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-11-22 19:23:12
ひろし爺1840のGooブログ様

紅葉前線も、どんどん進んでいますね。
我が家のイチョウはまだ緑ですが。

これは帯なので、まだ何もしていないんですよ。
これから子供用帯にしようと思っています。
返信する
ご無沙汰の上に・・・・ (りら)
2013-11-23 02:21:56
遡りコメントで済みません~。

> どうせ息を長く続けるなら、普通の息…でと思ってしまいます。
このくだりで何度もうなづいてしまいました。

普通に・・・これが案外難しいのかもしれませんねぇ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-11-23 12:44:00
りら様

最近は、こちらの思う「普通」が、
すでになんだかわからなくなってますかねぇ。
ほんと、むずかしくなってますねぇ。
返信する

コメントを投稿

着物・古布」カテゴリの最新記事