写真は、今日実家で写してきた「あけび」、今年はちょっと遅いそうですが、
数はたくさんなりそうです。まだちいさいですー!
着物の写真まにあわなくて、「今年の秋の味覚」予告編??
秋にあけびをほしい方、とりにきますか?どーぞー。
このところのお話で、着物を着るときの決まり事のひとつ、
「いつ着るか」「いつから着るか」について、考えてみましょう。
いわゆる「着物の決まり事」では、衣更えというものがあり、
10月1日から、翌年5月30日までは「袷」
6月1日から30日までは「単」
7月1日から8月31日は「絽・紗」
9月1日から30日までは「単」
これを繰り返すということになっています。
原則として上に着るものや襦袢も、あわせるのがヨシ・・。
私は、母がそういうことだけは昔ながらのしきたりを守る人でしたので、
なにがあっても「おついたち」を衣更えとせよ・・と教わりまして、
10年くらい前までは、律儀に守っておりました。
京都では、今でも家の中のしつらえを、季節でかえるということを
きちんとしているお宅もたくさんあります。母は京都人ですから、
ふすまを葦戸に・・なんて高級なものはなくても、カーテンを夏物に替えたり、
お茶碗を涼しげな柄に替えたりなんてことはしておりました。
私は、今日からキッパリ・・というその心意気、実は嫌いじゃありません。
でも・・こと着物に関していうなら、5月31日に「袷」は「暑いだぁよ!」
経験者ならお分かりかと思いますが、女性は50前後でいっとき
体がつらいときがあります。私も「異常なほどの汗、動悸、めまい」など、
フルコースやりまして、そのときからものすごく「暑がり」になりました。
暑いときの着物はつらいです。それで、私にとっての衣更えは
「気温、天候、本人の気分」で、勝手に「おついたち」を決めることにしました。
以来、ずっとそれでやってます。
もともと、地球温暖化?や、暖房器の発達もあるのかもしれませんが、
5月って暑いです。今年はヘンですが・・・。
私、いつもこの「衣更え」の話題が出ると考えるのが「暦」のこと。
日本はかつて「太陰暦」を使っておりました。月の運行を基準とした暦です。
正確に言いますと、日本が使っていたのは「太陽太陰暦」。
純性?太陰暦は、季節に合わなくてズレが大きいのです。
イスラムなどは今でも純太陰暦だそうですが、日本は農耕民族で、
季節を読むことが大切でしたから季節の分け目としては太陽暦のいいところ、
そして種まきしてから何日目、この時期には何をする、というような
日々の細かさがわかりやすいことのためには太陰暦のほうが便利だったわけです。
昔の暦にはいろいろあるわけですが、とにかくだんだんズレてくる・・、
あれこれ思考錯誤の結果「グレゴリオ暦」というものが、今使われているわけで、
これが4年に一度、閏年を設けて、誤差をなくす・・という暦なわけです。
ところで、日本がこの「太陽暦」を使い始めたのは明治6年1月1日から。
この日は旧暦でいうと明治5年の12月3日です。
つまり明治5年は「いよいよ師走ですなぁ、大そうじもせにゃあ」と言って
三日目に正月になっちゃったわけで・・。もちつくヒマもない・・。
いや、実際には前もってのおふれもあったでしょうけれど、
ここで一ヶ月ズレちゃいました。
今、お手元に暦のあるかた、或いは旧暦の日付もはいっているカレンダーが
おうちのどこかにかかっているかた、今年の夏を見てください。
今日から「単」、の6月1日は6月26日、夏物にかわる7月1日は7月25日、
おまけに今年は「太陰暦でのズレ修正のために入れる『うるう月』」が7月で、
8月23日に一度7月が終わるのに、次の日24日は「うるう7月の1日」です。
秋の単の始まり9月1日は、今年は10月22日です。えっえぇ~っ!
実はこの「旧暦」というのは、そのトシそのトシで、どこかの月が何日か増える、
というのが不定期なのです。たとえば平成16年は、だいたい2月にくるはずの
旧正月が、1月にあり、かわりに2月が大の2月、小の2月と2回あり、
3月になると、現在の4月になって、約一ヶ月のズレに戻ります。
こんなやっかいな暦に合わせて「衣更え」やっていたのでしょうか。
実は、今のような「衣更え」というしきたりは、宮中のしきたり。
一般庶民はまた別のものもありました。
以前、珍しい苗字・・という話題で「四月一日」を「わたぬき」と読む、
というようなお話があった記憶があるのですが、
これは、昔何枚も着物をもっていないから、一枚の着物に冬は綿を入れ、
春になると綿を抜くことから・・です。この四月一日、というのが
庶民の第一の衣更え、綿を抜いてただの袷にし、端午の節句からが単、
秋口は、やはり寒いほうは早めに綿を入れたり・・と違いがあったようです。
実情にあわせていたわけですね。
少々春が遅いの早いのということはあっても、昔の人は「何日は何の日」
というようなことを大切にしましたから、毎年コロコロかわるような暦でも、
日にちだけはきっちり守ったようです。
いったい、しきたりはいくつあったのでしょう。
どうですか?今、私たちは、何を基準にして、誰が決めたものを
何のために守っているのでしょう。太陽暦が使われ始めたのは
たかだか140年くらい前、日本の着物の歴史は1000年以上、
宮中のしきたり、武家のしきたり、庶民の「実践的な」慣習。
今のしきたりは、いつから誰が??
ごっちゃ混ぜの文化のなかで、伝えていくべきことの第一は、
「寒いときの着物の着方、暑いときの着物の着方」でいいんではないでしょうか。
確かに、ある日を境にきっぱりと・・ということも魅力的だとは思います。
まだ日差しに暑さが残っていても、さらりと袷にしたり、
そういうことも、ちょっと粋ですねぇ。捨てがたい心意気です。
でも、だからといってめまい起こしてぶったおれそうになりながら、
暑苦しいものを着なくてもいいと思うのです。
実際、私が長年お付き合いしている呉服屋さんや、着物関係の仕事をしてる方、
5月下旬にはもう単ですし、晩春の暑いくらいの日は、
涼しげな風をはらむ絽の羽織のほうがステキよ、とおっしゃいます。
毎年ズレることなく順当に日がすぎていく、今の暦で暮らすなら、
その寒暖の変化をうまくとらえて、暮らしやすく決めていけばいい、
暮らしているのは着物やルールではなく、人間なんですから。
袷から単・・は少し融通を利かせて、5月中旬から6月ごろ、
単から絽や紗への切り替えはきっぱりと7月1日、9月の単もおこのみで、
10月の袷へは、少々暑い日があっても残りの夏ならきっぱりと切る、でいかが?
襦袢や肌着など、この季節は麻、この季節は袷などの基本はあっても、
少々かえたって気持ちよく着られることのほうが大切だと思います。
うそつきや胴貫きなんていう手法は、昔の人が考えた経済的であり、
暑さに対応した工夫です。
日本はもともと寒さより、高温多湿対策に重点を置いて家の建て方も、
建具のしつらえも考えてきた国です。
着るものだって今にあった工夫でいいんじゃないでしょうか。
今の時代、逆に冷房対策に一番下の湯文字は冬物って人もいます。
また、素材でいうなら、ウールはどこまでいっても単です。木綿はどうでしょう。
昔、木綿しか着られなかったころ、冬は木綿にウラつけて綿入れて着てました。
更にもっと昔は木綿が高級品で、人は真冬も麻でした。風を通さないために、
その下に「紙」を着ていました。
暮らしが豊かになって、いまや木綿は単の着物の代表みたいなものです。
着物の素材として最高級は絹、ウール、木綿は格が下、どこまで行っても普段着、
ではポリはどうですか?ポリの着物は絹もどき木綿もどきで、単も袷もあります。
着物を見るとき「化繊」は素材のランクとしては軽く見られます。
「化繊だもの」「化繊だから」、価格的にも着心地や自然素材でないことも、
全部ひっくるめて「やっぱり化繊は化繊よね」と、低く見られます。
それなのにウールや木綿は、ウラをつけても正装にはならないのに、
ポリは振袖も留袖もあります。ちゃんと正装として通用します。
素材の位置づけって格づけって何??着物の格って何が基準??
文化がかわって、暮らし方もかわって、人の意識もかわっているのです。
こだわるべきことの見直しは、今もう、すぐに必要だと思います。
そのかわり・・なんていうとおかしいのですが、大事にしたいこともあります。
まだ寒いけれど「新春」を寿ぐときは、春に先駆けて咲く梅の柄、
桜の季節は一緒に桜柄で咲いて、散る花を惜しんで、夏は涼しげに水の柄、
秋は山が赤くなる前にもみじ柄をきものに散らす・・こういうことは
なくしてほしくないし、伝えていくべきだと思います。
日本人は四季のある国の民として、季節の移ろいを大切にしてきたのですから。
(だから私は「ゆかたの椿柄」がゆるせない・・)
さて、いろいろ講釈してきましたが、みんな私の考えたこと感じたことです。
私は、今着物の着方を教える人や、呉服屋さん、また自分は着物を着られる、
知ってる・・という人こそ「意識改革」してほしいと思うのです。
6月に絽を着ていて「今の人はものを知らないのね、絽は7月からよ」
という人がいたら、じゃアナタも半そでは7月にはいってからにしなさい
といってやる?!・・・ケンカ売るわけではありませんが、そういうことを
言われたとしても、きちんとわかっていて決めたらそれでいいと思うのです。
いつもいう「基本を知っていたほうがいい」というのは、
基本は知っているけれど、現状はこうだからこうするんだと
自分でも納得できるし、人に何を言われても、自信持って着られると思うのです。
着物を楽しく、ラクに着るためには、時流に合わせた変化を、
自分からはじめてもいいと思います。
昨日もいいました、変えていくのは「その時代を生きる人」です。
数はたくさんなりそうです。まだちいさいですー!
着物の写真まにあわなくて、「今年の秋の味覚」予告編??
秋にあけびをほしい方、とりにきますか?どーぞー。
このところのお話で、着物を着るときの決まり事のひとつ、
「いつ着るか」「いつから着るか」について、考えてみましょう。
いわゆる「着物の決まり事」では、衣更えというものがあり、
10月1日から、翌年5月30日までは「袷」
6月1日から30日までは「単」
7月1日から8月31日は「絽・紗」
9月1日から30日までは「単」
これを繰り返すということになっています。
原則として上に着るものや襦袢も、あわせるのがヨシ・・。
私は、母がそういうことだけは昔ながらのしきたりを守る人でしたので、
なにがあっても「おついたち」を衣更えとせよ・・と教わりまして、
10年くらい前までは、律儀に守っておりました。
京都では、今でも家の中のしつらえを、季節でかえるということを
きちんとしているお宅もたくさんあります。母は京都人ですから、
ふすまを葦戸に・・なんて高級なものはなくても、カーテンを夏物に替えたり、
お茶碗を涼しげな柄に替えたりなんてことはしておりました。
私は、今日からキッパリ・・というその心意気、実は嫌いじゃありません。
でも・・こと着物に関していうなら、5月31日に「袷」は「暑いだぁよ!」
経験者ならお分かりかと思いますが、女性は50前後でいっとき
体がつらいときがあります。私も「異常なほどの汗、動悸、めまい」など、
フルコースやりまして、そのときからものすごく「暑がり」になりました。
暑いときの着物はつらいです。それで、私にとっての衣更えは
「気温、天候、本人の気分」で、勝手に「おついたち」を決めることにしました。
以来、ずっとそれでやってます。
もともと、地球温暖化?や、暖房器の発達もあるのかもしれませんが、
5月って暑いです。今年はヘンですが・・・。
私、いつもこの「衣更え」の話題が出ると考えるのが「暦」のこと。
日本はかつて「太陰暦」を使っておりました。月の運行を基準とした暦です。
正確に言いますと、日本が使っていたのは「太陽太陰暦」。
純性?太陰暦は、季節に合わなくてズレが大きいのです。
イスラムなどは今でも純太陰暦だそうですが、日本は農耕民族で、
季節を読むことが大切でしたから季節の分け目としては太陽暦のいいところ、
そして種まきしてから何日目、この時期には何をする、というような
日々の細かさがわかりやすいことのためには太陰暦のほうが便利だったわけです。
昔の暦にはいろいろあるわけですが、とにかくだんだんズレてくる・・、
あれこれ思考錯誤の結果「グレゴリオ暦」というものが、今使われているわけで、
これが4年に一度、閏年を設けて、誤差をなくす・・という暦なわけです。
ところで、日本がこの「太陽暦」を使い始めたのは明治6年1月1日から。
この日は旧暦でいうと明治5年の12月3日です。
つまり明治5年は「いよいよ師走ですなぁ、大そうじもせにゃあ」と言って
三日目に正月になっちゃったわけで・・。もちつくヒマもない・・。
いや、実際には前もってのおふれもあったでしょうけれど、
ここで一ヶ月ズレちゃいました。
今、お手元に暦のあるかた、或いは旧暦の日付もはいっているカレンダーが
おうちのどこかにかかっているかた、今年の夏を見てください。
今日から「単」、の6月1日は6月26日、夏物にかわる7月1日は7月25日、
おまけに今年は「太陰暦でのズレ修正のために入れる『うるう月』」が7月で、
8月23日に一度7月が終わるのに、次の日24日は「うるう7月の1日」です。
秋の単の始まり9月1日は、今年は10月22日です。えっえぇ~っ!
実はこの「旧暦」というのは、そのトシそのトシで、どこかの月が何日か増える、
というのが不定期なのです。たとえば平成16年は、だいたい2月にくるはずの
旧正月が、1月にあり、かわりに2月が大の2月、小の2月と2回あり、
3月になると、現在の4月になって、約一ヶ月のズレに戻ります。
こんなやっかいな暦に合わせて「衣更え」やっていたのでしょうか。
実は、今のような「衣更え」というしきたりは、宮中のしきたり。
一般庶民はまた別のものもありました。
以前、珍しい苗字・・という話題で「四月一日」を「わたぬき」と読む、
というようなお話があった記憶があるのですが、
これは、昔何枚も着物をもっていないから、一枚の着物に冬は綿を入れ、
春になると綿を抜くことから・・です。この四月一日、というのが
庶民の第一の衣更え、綿を抜いてただの袷にし、端午の節句からが単、
秋口は、やはり寒いほうは早めに綿を入れたり・・と違いがあったようです。
実情にあわせていたわけですね。
少々春が遅いの早いのということはあっても、昔の人は「何日は何の日」
というようなことを大切にしましたから、毎年コロコロかわるような暦でも、
日にちだけはきっちり守ったようです。
いったい、しきたりはいくつあったのでしょう。
どうですか?今、私たちは、何を基準にして、誰が決めたものを
何のために守っているのでしょう。太陽暦が使われ始めたのは
たかだか140年くらい前、日本の着物の歴史は1000年以上、
宮中のしきたり、武家のしきたり、庶民の「実践的な」慣習。
今のしきたりは、いつから誰が??
ごっちゃ混ぜの文化のなかで、伝えていくべきことの第一は、
「寒いときの着物の着方、暑いときの着物の着方」でいいんではないでしょうか。
確かに、ある日を境にきっぱりと・・ということも魅力的だとは思います。
まだ日差しに暑さが残っていても、さらりと袷にしたり、
そういうことも、ちょっと粋ですねぇ。捨てがたい心意気です。
でも、だからといってめまい起こしてぶったおれそうになりながら、
暑苦しいものを着なくてもいいと思うのです。
実際、私が長年お付き合いしている呉服屋さんや、着物関係の仕事をしてる方、
5月下旬にはもう単ですし、晩春の暑いくらいの日は、
涼しげな風をはらむ絽の羽織のほうがステキよ、とおっしゃいます。
毎年ズレることなく順当に日がすぎていく、今の暦で暮らすなら、
その寒暖の変化をうまくとらえて、暮らしやすく決めていけばいい、
暮らしているのは着物やルールではなく、人間なんですから。
袷から単・・は少し融通を利かせて、5月中旬から6月ごろ、
単から絽や紗への切り替えはきっぱりと7月1日、9月の単もおこのみで、
10月の袷へは、少々暑い日があっても残りの夏ならきっぱりと切る、でいかが?
襦袢や肌着など、この季節は麻、この季節は袷などの基本はあっても、
少々かえたって気持ちよく着られることのほうが大切だと思います。
うそつきや胴貫きなんていう手法は、昔の人が考えた経済的であり、
暑さに対応した工夫です。
日本はもともと寒さより、高温多湿対策に重点を置いて家の建て方も、
建具のしつらえも考えてきた国です。
着るものだって今にあった工夫でいいんじゃないでしょうか。
今の時代、逆に冷房対策に一番下の湯文字は冬物って人もいます。
また、素材でいうなら、ウールはどこまでいっても単です。木綿はどうでしょう。
昔、木綿しか着られなかったころ、冬は木綿にウラつけて綿入れて着てました。
更にもっと昔は木綿が高級品で、人は真冬も麻でした。風を通さないために、
その下に「紙」を着ていました。
暮らしが豊かになって、いまや木綿は単の着物の代表みたいなものです。
着物の素材として最高級は絹、ウール、木綿は格が下、どこまで行っても普段着、
ではポリはどうですか?ポリの着物は絹もどき木綿もどきで、単も袷もあります。
着物を見るとき「化繊」は素材のランクとしては軽く見られます。
「化繊だもの」「化繊だから」、価格的にも着心地や自然素材でないことも、
全部ひっくるめて「やっぱり化繊は化繊よね」と、低く見られます。
それなのにウールや木綿は、ウラをつけても正装にはならないのに、
ポリは振袖も留袖もあります。ちゃんと正装として通用します。
素材の位置づけって格づけって何??着物の格って何が基準??
文化がかわって、暮らし方もかわって、人の意識もかわっているのです。
こだわるべきことの見直しは、今もう、すぐに必要だと思います。
そのかわり・・なんていうとおかしいのですが、大事にしたいこともあります。
まだ寒いけれど「新春」を寿ぐときは、春に先駆けて咲く梅の柄、
桜の季節は一緒に桜柄で咲いて、散る花を惜しんで、夏は涼しげに水の柄、
秋は山が赤くなる前にもみじ柄をきものに散らす・・こういうことは
なくしてほしくないし、伝えていくべきだと思います。
日本人は四季のある国の民として、季節の移ろいを大切にしてきたのですから。
(だから私は「ゆかたの椿柄」がゆるせない・・)
さて、いろいろ講釈してきましたが、みんな私の考えたこと感じたことです。
私は、今着物の着方を教える人や、呉服屋さん、また自分は着物を着られる、
知ってる・・という人こそ「意識改革」してほしいと思うのです。
6月に絽を着ていて「今の人はものを知らないのね、絽は7月からよ」
という人がいたら、じゃアナタも半そでは7月にはいってからにしなさい
といってやる?!・・・ケンカ売るわけではありませんが、そういうことを
言われたとしても、きちんとわかっていて決めたらそれでいいと思うのです。
いつもいう「基本を知っていたほうがいい」というのは、
基本は知っているけれど、現状はこうだからこうするんだと
自分でも納得できるし、人に何を言われても、自信持って着られると思うのです。
着物を楽しく、ラクに着るためには、時流に合わせた変化を、
自分からはじめてもいいと思います。
昨日もいいました、変えていくのは「その時代を生きる人」です。
つまり、変な着方だと、後ろ指を指されたくないとの思いです。この場合、着付けではなく、衣更え関係の意味でです。
私は家の中だけで毎日着ていますから、基本的に何をどう着ようが自由ですが、外出して人目にさらされるようですと、そうも言ってられないというのを承知しております。
「あなたの自由に着りゃあ、いいじゃないの!」と言われても、それでなくとも原理原則の厳しい着物の世界ですから、「お直しおばさん」でなくとも、着物を着た事がない方でも、妙に衣替えには厳しい方もおられます。「半襟は絶対に白じゃなきゃダメ」という方も、まだまだおられます。
そういう方の意見を聞かなくとも良いと自分自身で思っても、いざ聞こえてくると、気分が悪くなるので、玄関から外へ出られない状態になってしまいます。(笑)
私は男ですから、男が着物を着ているだけでも奇異にとられます。家族でさえもが、変人呼ばわりしているのですから(笑)なにおか言わんやであります。
私も基本的にとんぼさんの意見に賛成ですが、この衣更えの原理原則を崩壊させるには、その時代を生きる人がせねばならないのはそうなんでしょうが、やはり、その道の権威ある複数の人が、NHKテレビなどの媒体を使って、積極的に発言していただいた方が効果的かなあとも思いました。
昔、高校生の時、新宿駅のホームで暑さの為にめまいを起こした事がありました。衣更え前でしたから、めまいのするような暑さでも、詰め襟の学生服を着ていたせいです。
今でも、学生服は衣更えに厳しいんでしょうかね?
今でもきっちりではないでしょうか。「合服」のあるところもありますが、私は高校はセーラー服でしたが、手を上げると脇の肌着が見えるというので、中のスカートは「ジヤンバースカート」上のついてるやつです。肌着の上にいきなりジャンバースカートでセーラーです。5月なんぞは湯気出るかと思うほどの暑さでした。まっ、若いもんはそれで鍛えるのもよし!?
着物の着方については、本当に少数派であることがネックになりますね。最近は、着物関係の方などがテレビで「こういう決まりはあるんですが、最近は・・」などと、ちょこっと言ってくれることもあったりします。ちょっとずつがんばるよりないんでしょうね。お直しおばさんはいずれは消えてゆく人??わぉっ、自分がお直しおじさんにならないようにしていけばいいじゃありませんか。いいたいやつには言わせておけばいい、って、やっぱ女のほうが強いですかねぇ。がんばれ!「ナイーブ、千様」
衣替えだけは何とかならないかと思っていました。
で、今の着物の季節を誰がいつ、どのような根拠で
決めたんだろうというのも疑問でした。
もちろん今の暦になった時の話です。
現在私は居心地の悪い思いをしながらも
普段着だからと、かなり気候にあわせて
つまり今日なぞ相当薄い物を着ています。
しかし、そろそろ、日本の権威あるところが
(大手着付け教室?大手着物雑誌?)
意思統一して衣替えをずらすか、
地域と気候によって弾力的に運用する方向で
何とかして頂きたいと思っています。
名古屋は浴衣はいつから(熱田祭りから?)
着るというローカルルールはあるんですけどね。
そうですね。雑誌あたりはねらい目?ですよね。もういい加減気づいてよ・・ですね。そういう方向性で、私たちが声をあげていくことも必要なんでしょうね。
それにしても「ゆかた・ルール」は面白いですね。私もそろそろゆかた出さなくちゃ。
誰もいいだしっぺにはなりたくないもの。マスコミを動かすのが一番早いんでしょうか。「日本和装振興議員連盟」とか「全国きもの教育連合会」などといった団体があるそうですが、こういった団体が決まりごとをきめてるんでしょうかね。直訴でもしようかな。洋服と同様、時候にあわせた装いが可能になれば、もっと着物は近い存在に、そして季節を楽しむよろこびも相まって、ずっと楽しいものになるはずと思っています。
アシェットとプレジデントと議員さんにメールを送っちゃいますか。自己判断にまかせるの一言でクローズされそうな気もしますが。
よくこれだけ暦を調べての説明
本当にすごい!!
衣替えって大事なことですが
絶対になんてことじゃなく臨機応変
でもいいんじゃないかと私は思うの
ですが・・・
五月でも真夏日なら洋服は半袖着ますし
着物も合わせじゃなくても単衣でもいいと
その日の気温に応じて着ている者も見る者も
不自然じゃなければいいのではと思います。
いつも、絵を描きたいな~と思っていました。スケッチしたいです。
そのときは、お会いして直接お渡ししますよぉ!
みんなでやっちゃえばこわくないっ!で、どんどんひろげていきつつ、ことあるごとにどこてでもアピール・・ですかね。「自己判断」に任せる・・といわれそうですが、そういう側のヒト、かわいそうですね。
縛られてるわけですから。
具合悪くなるほどムリしなくてもいいと思います。
(この前の京都は、4月終わりの暖かさじゃ
なかったですけどね!)
ムリしてきてたらかえって暑苦しくて、
見た目もよくないと思います。