このところ、何かと写真と関係のないお話が続きましたので、
今日はしっかり「ハギレ」とそのお話し・・です。
鳥好きのかた、お待たせ致しました?ハトです。
なんともリアル・ハト・・です。これは羽裏、平絹です。
反幅いっぱいに写しました。かなり大きな柄です。
木目と丸い穴、つまり「ハト小屋」ですね。木目も実にリアルで、
絵を見ているようです。この下に、もう一柄、それの繰り返しです。
それにしても上手な絵だと思います。着物に使われる動物の絵というのは、
えてして「なんだかなー」が多いのですが、これは文句なく「うまい!」です。
実際には、それほど細部にわたって描かれているわけではないのですが、
要するに「デッサン」力なのでしょうね。
とんぼは「飛ぶ」ものは、けっこうなんでも好きです、あ・・ゴキブリはイヤ。
ハトは人の暮らしの中では、すずめ、カラスと並んで「おなじみさん」ですね。
今、ハトのフン害などで、モンダイになっていたりしますけれど、
結局動物は本能に忠実なだけで、住めるところに住み、食べられるものを食べ、
出せるところで出す・・なんですよね。ちょうど昨夜のテレビで
「水辺近くに住むハトたちが、釣り客の捨てる釣り針釣り糸で、
多大な被害を受けている」・・というリポートをやっていました。
お互いに被害者になってしまう・・共存というのは本当に難しいと思います。
さて、それでは「ハト」の歴史・・っていいましてもねぇ、
私の知っていることといったら、今のような通信手段がない頃には、
その優秀な「帰巣本能」と長距離を飛べる飛翔力で、通信や運搬に使われた、
というくらいのもの・・・。かつてギリシャの古代オリッピックで、
優勝した者が、故郷にその成果を報告するのにも使われたそうです。
戦時中は重要な情報の伝達に使われ、ドイツはイギリスのハト連絡網を絶つべく、
ハトの天敵「鷹」を大量に飼って襲わせたとか・・・。
日本では、古い記述として残ってましたっけ?
時代劇では忍者が使ってたりしますけど、実際には確か大阪の「株」の情報を
いち早く知らせるのに使われたんじゃなかったでしょうか。
つまりもう明治とか・・・ですね。
これじゃハナシがつづきませんので、ちっと調べましょー。
ただいま、調べとります・・だいじょぶか??
ハトが通信手段に使われ始めたのは、なんと紀元前5000年のシュメール人!
ただし、確実な記録としては、紀元前3000年のエジプトだそうです。
日本では、ハトそのものは奈良時代に伝来していたようですが、
「伝書鳩」としての利用は、やはり江戸時代に入ってから・・。
幕末に大阪で「米相場」の情報に伝書鳩を使った相場師・相屋又八という人が
そのことで罰せられているそうです。今なら「やったもん勝ち」?でしょうか。
明治からは、やはり軍事用に使われたのですね。
電気も必要ないし、盗聴や妨害電波の心配もないし、便利だったのでしょうけれど
ハトにとってはタイヘンなことですよね。
ハトによっては1000キロも帰巣するそうですが、
通常の通信としては200キロくらいだそうです。
でも200キロといったら東京ー静岡ですよ。休まず飛ぶのでしょうか。
ですよねぇ、給水ポイントあるわけじゃないし・・。
もともと鳥の体というのは、人間の手にあたる部分が羽になったわけですね。
骨格は飛ぶのに適した形、つまり羽ばたいたり、使わないときはたたんだり、
そういう形にできあがっていますが、当然「ホネ」だけじゃ飛べないわけで、
空気を捕まえたり、体を浮かせたりするのに都合のよい「羽」と
それを動かす強力な「筋肉」と、そこに効率よく酸素を送るための
哺乳類とは違う構造の「肺」を持っています。
以前、テレビで山を越えて「移動」する鳥のリポートを見たのですが、
ものすごく高い山を越えていかなければならないその鳥たちは、
天候と風向きを選んで、まずは上昇気流にのって渦を巻くように
あまりエネルギーを使わずに高いところへあがって、それから山を越える・・、
山の天気は変わりやすく気流もすぐかわるもので、せっかくいっても、
うまく越えられずに戻ったり・・・。鳥だからといって、
どこでもいけるというわけではないのですね。
以前ウィスキーのCMで
「海を越えてくる渡り鳥が『小枝』をくわえていて、疲れると、
それを海面に投げ落としそれを止まり木にして、休んではまた飛び続ける。
渡りが終わると、途中で力尽きて渡れなかった鳥の数だけ、小枝が浜に流れ着く」
なんていうちょっと胸キュン(ふるっ!)のナレーションがありましたね。
鳥の渡りというのも、すごいものだと思います。
体の構造は、確かに自分の体重を支え、空を飛ぶようにできているとしても、
季節になると、カレンダーも、地図も、磁石もないのに、
彼らはつれだって舞い上がり、そして迷うことなく「行くべきところ」に向かう、
全て生きるためなんですね、それも・・。
以前「渡りをする蝶」のお話を致しました。その蝶は、冬を越すために
3000キロでしたか移動するのですが、実は、ほかの季節は渡りをせずに、
その土地で卵を産み、それが成虫にかえり・・を3回繰り返す、
そして、4代目に生まれた蝶だけが「渡り」をする、生まれたときには
3代前の渡りのことなど知らないはずなのに、ちゃんと渡りをする、
DNAのなせるわざ??と、そんなお話でした。
自然というのは、本当にナゾだらけ、人間だけが極度に高い知能を持ち、
火や言葉を使い、文化・文明というものを創ることができた、とはいいますが、
そのかわり「わすれちゃったこと」「できなくなったこと」っていうのも、
きっとたくさんあるんじゃないかと思います。
江戸時代、灯りが今のように十分でなかったため、夜ともなれば
ホントに暗かった・・その中で、行灯だの菜種油に灯心だのという、
灯りともいえないような灯りの中で、本を読んだり縫い物をしたりしたそうで、
江戸時代の人は、今よりたいへん視力がよかったのだそうです。
人間、緩むのは早いんですねぇ。
先日、雷がなってあわててパソコンのコンセント抜きましたが、
心配するのはそっちで灯りが消えたら、つまり停電はアタマにありませんでした。
昔は台風だとか、大雨なんていうとよく「停電」しましたし、
すると回復まで時間がかかったものです。ところが最近はめったに停電しませんし
してもたいがいあっという間に回復します。たった数十年のことなのですが、
もう気持ちが緩んでて、停電なんてめったにしない、と思い込んでる・・。
こういうのが、いざという大災害のとき「なんで?どうして?」で
サバイバルしていかれないんでしょうねぇ・・ってヒトゴトのように・・。
ヒトよ、おごることなかれ・・。雲ひとつ、動かせるわけでもないのだから・・。
いまにも飛び出しそうな綺麗な鳩
ですね。
でも・・・鳩には恨みが・・・
以前京都へ行ったとき頭に大量に
かけられたのです。拭いても取れず
駅の近くの美容室で、事情を言って
シャンプーしてもらいました。
べちゃべちゃの頭で電車に乗れないし
恥ずかしいやら情けないやらほんとに
悲惨な思い出です。
アネハヅルでしたっけ、灰色の鶴が群れで、ヒマラヤ越えをする番組、壮観でした。 海辺で育ったので、トンビが上昇気流に乗って遊んでいるのを眺めるのが大好きでしたけど、あの番組、群れで上昇気流に乗るのを見たときは、ほんと、眼が釘付けになっちゃいましたぁ♪
ヒマラヤ越えの渡り鳥見学ツアー組んで、行って見たいですね~
はとといえば、着物はと胸はきものをきてもきれいにならないと、なにより鳩胸をきらいましたね。いまFカップの人なんてどうやってきていらっしゃる?
昔の人、鳩胸っていったってたいしたことがなかったのにと思いますが、美人画、やはり柳腰にぺっちゃんこの胸ですもんね。
体格による着物の着付けの工夫の話などもお願いいたします。
会いました。友達のさんるーふかーに乗せて
もらったのはいいのですが 走ってるのに
鳩に追いつかれ上からぐしゃでした。
親戚の結婚式で鳩飛ばした時も逃げました。
陽花様 ぶりねぇ様 ねね様
みなさま、お気の毒に・・被害にあわれた経験者なのですねぇ。私は幸いにも、今のところはないのですが、今は車や玄関先に落とされております。玄関でるとき気をつけなきゃ・・。あれはほんとに落ちにくいんですよね。
蜆子様
今の若いかたは、背も高くてモデルさんみたいなヒトが多いですね。着物体型には程遠い?ご提案の件、ちと難しいですが、考えて見ますね。
あったのですが、ただでさえ太いウエストが
まわしのようになり 土俵入りみたいに
なるのです。困った。困った。
私も若い頃はガリガリでしたので、
タオルだのさらしだの、着物着るまでに
グルグル巻きでミイラみたいになりました。
最近は、自前の「補正肉」がついたので、
補正は鎖骨のしたあたりだけ必要・・かな?
「自前」はつける手間はないのですが、
「とりはずせない」のが難点!?
やっぱりちょっとだけダイエット・・かなぁ
と思っています。かっこよくやせるって
難しいんですよねぇ。
根津昌平氏(花柳正太郎や初代水谷八重子の着付け師だった人)が「きもの語り」に、骨格の張り出した「はと胸」が美しい着物の襟元を形作ると証言しています。
大きなオッパイというのであれば、昔は、サラシを巻いて、平らにしていたはず。 今は、和装ブラか、やはり、サラシでは。。
男性も読むかもしれないのに、こんなこと書いていいのかどうか、、、と思いつつ、議論の身体部位が違うのでは、補正の話も、食い違うかなーと思って、余計なコメントしていまーす
確かに昔は「出ッ尻・ハト胸」は、だめ、といわれたのですが(母が今では信じられないほど大きかったそうで、よく言われたそうです)この場合のハト胸というのはいまで言うところの「巨乳」のことをさすようですね。実際のハト胸というのは、この逆のロート胸とともに「医学的」に言われる「胸骨」がでっぱってること。着物着るには、そういう意味で「ハト胸は着物向き」です。勘違いや、言葉の安直な使い方が生んだ現象なのでしょうけれど、最近、和装ブラなどを売るところでは、洋装ブラと違って「理想的なハト胸になります」・・と売ってたりしますね。このへん、私たちも気をつけないと・・。
和装ブラの効果も今ひとつで困っております。
やっぱりサラシ巻いて昔の藤純子さんに
なるっきゃない?!例えが綺麗すぎ~(笑)