まず、汚れの写真。
まずは衿の汚れですが、とりあえずベンジン。
ベンジンは古いものはとれません。とりあえずどのくらいの反応があるか…です。
これはさすがに「まったく変化ナシ」…そりゃ無理だよね。周囲の薄汚れも変化ありませんでした。
次に、ちょっとだけ洗剤つけて、ガッシガッシと水洗い。
これも変化ナシ。多少周りの薄い汚れがそういえばスッキリしたかしら…程度です。
これは、いつも洗い張りをするときの方法ですが、やるなら…の注意を書きますと、
まず縮まないことはわかっていても、もうひとつ「色落ち・色移り」があります。
専門店では、落ちた色がまた元の生地に戻ってしまわないように、
長い洗濯台の上で、水をたっぷり流しながら手早く洗い、どんどんおくっていき、
またたっぷりの水の中に泳がせます。
つまりは、洗面器やたらいのため水に入れてごしょごしょでは、出た色が生地を染めてしまうわけです。
私は色落ちするものは、お風呂場で水を流しながら…ですが、それでもわずかなたまり水で、
生地が重なった部分で、色移りがあります。なので、色落ちしそうなものは、やめておいた方が無難です。
次は「液体の方のワイドハイター」、つまり過酸化水素の方ですね。
これも、ほとんど変化はありませんでした。今回は書いてある通り「ひどい汚れは直づけ」…で。
ねっとりした液を直につけて、爪ブラシでゴシゴシとやりましたが、あんまり変わりませんでした。
そして最後に「やっちゃいけない粉末のワイドハイター」、試してみました。
規定より少し濃いめの液を作り、20分つけましたが…これもほとんど変わりなし。
まぁなんとなーく薄くなったといえば、薄くなったかな…程度です。
おまけとして、絶対色使っちゃいけないはずの塩素系「ハイター」で…。
これは、柄の色が抜けるだろうと思ったのですが、20分つけても、絣柄は落ちませんでした。
そして、実はこれが一番「ちょっと落ちたな」と感じました。
でもこの程度です。
元々この汚れは、素人がどうやってもきれいに落ちる汚れではありません。
時間が経っていますので、プロに任せるレベルであり、そのプロでもてこずる程度のもの。
少しでも変わるかどうかと、もうひとつは「汚れていない地」の部分の変化です。
地の部分がどの程度キレイになるか分かれば、こんなシミがない着物なら、これで洗えば…の
目安にもなるかと思います。なので、シミ部分だけでなく、地の部分も見たのですが、
何も汚れていないところは、確かにさっぱりしました。でも元々のようにはなりませんでした。
元々というのは、縫い目の中にはいっていた「まったく汚れていない元々の地」のことです。
さて、わかったのは「ここまで古い汚れは家庭では落ちない」ということ。
そりゃもうやる前から承知ですが、逆に言えば、汚れはこまめに洗うなら落ちる…ということです。
そして「地」の部分ですが、これはさすがにダメージのないところは、元よりはきれいになりました。
つまり…全体にダメージなければ、液体ワイドハイターで、少しはさっぱりする…と言えます。
ワイドハイターは、今回「部分洗い」の方法でやりましたが、
元々薄めたものを毎回の洗濯に使うと、黄ばみ黒ずみが防げる…というものです。
なんとなくすっきりしないかな、というものについて、洗濯液に入れて使うことで、
さっぱりするのでは、と思います。
帯などをつけ置きするなら、全体にゆきわたるように、時々かき混ぜたりは必要かと思います。
昔の人が、様々な小道具を用意して、脱いだら時間をおかずに手入れしていたということは、
結局「ほっとくと落ちなくなる」を知っていたからで、悉皆は確かにお金がかかるけれど、
汚れを見つけたら、できるだけ早くプロに任せることですね。
そして「もしダメになってもいいわ」なら、ダメ元で、ワイドハイターの粉末を使うか、
塩素系ハイターの薄い目の液につけるか…ですね。
何度も言うようですが、こういう作業のすべては「自己責任」です。
まず、使おうとするものの「薬剤の性質」を、しっかり読むこと。
商品説明って、そんなにこまごまとは書いてありません。
そして「使えません」と書いてあるのは、何かあったら困りますから「×」としておいたほうが、
クレームが来ないからですよね。実際には「やってみなけりゃわからない」ものもあるのです。
そして、同じ絹という素材でも、糸のレベルや織り方、柄として使われているものの染料などによっても
結果は違ってきます。
今回、塩素系を使ったにもかかわらず、紺絣の色は、全く落ちませんでした。
最後に、家庭用の洗剤として出回っているもの(洗濯だけでなく台所なども含めて)も、
酸性系、アルカリ性系があります。ポットの中を洗うなどの「クエン酸」は弱酸性、
よく使われる重曹は弱アルカリ性です。最近私も使っている「セスキ炭酸ソーダ」はごく弱いアルカリ性です。
それぞれの性質には、それぞれの得意分野があります。
セスキは、元々油汚れに強く、毎日の洗濯にも使えます。
市販されている洗濯洗剤は、最近は「汚れは落ちて当たり前」、みたいな状況で、
香りづけの方にちからを入れているようで…。
柔軟剤などは、やわらかくなるより、どれだけいい香りかを競っているようです。
臭くてかなわない…と思うものもありますけどねぇ。
今回、あのヒザあたりの薄汚れもやりたかったのですが、範囲が広いので洗ったら
伸子張りしないと…なのにこの大雨ですからして…。
次の晴れをねらって、またご報告したいと思います。
衿汚れよりは、薄い汚れが広範囲…なので、ひょっとして少しでもきれいになったら、
使えるところが多くなる…と、ちょっぴり期待しているのですが。
梅雨に入ったとはいうものの、いきなり大雨です。梅雨の末期は大雨がありますけど、
はじまったとたんにこれですか…です。
おまけに今年は長梅雨の予想ですと…さぁ、いっしょにジメってないで、
からっとがんばりまっしょい!
重なった部分が色落ちしてました。
ダメもとでしたのですがね。やっぱ。
黄ばんでいるし、でも何か使えるかとまだ捨てきらないでいます。だから溜まるんです。
縮みの代え襟洗ったけどこれ全部は落ちませんでした。
で、汚れた部分を中に持ってきました。分からない(シメシメ♪)
入梅したとはいっても雨少なめ。本格的な雨は来週からかなあ。今のうちにせっせお洗濯です。
ちょっときれいになっているので
また後日ご報告。
同じもののbefor afterが画像で残せていないので。
100均の塩素系漂白剤はどうやらちょっと薄い気がします。
以前大手のハイターをこぼしてしまって
速攻に生地の色が抜けてしまったのですが
今回100均の漂白剤では紺色の小千谷の色は抜けませんでした。
洋服の仕事をしていますが微妙な素材はすぐドライ表示にします。
クレームになるのが面倒なので。
でも自分は乱暴に扱ってしまいますが。
自己責任ですのでどこにもクレームしたりはしませんが一人でへこみます。
そして
公表 ありがとうございました。
麻の長襦袢
汗取り用にシャツを下に着ていたので
シャツの部分が無かった
後襟ぐりの箇所が汗に濡れていたので
洗いたい!
と思ったものの 翌日は大雨。
帰宅したその日のうちのお手入れが
肝心ですねぇ・・・
私もまだそんなにわかってなくて、
えーいやっちゃえ、で銘仙を…。
元々水玉柄でしたが、よけいな水玉が増えてちゃって…。
しろうとのやることは限界があるものですね。
ダメ元資料はいろいろありますので、
これからもトライしてみようと思います。
こちらは昨日からまぁ降るわ降るわです。
仕方ないと思いつつ、また長袖出してきました。
私も「いっぺんやってみよ」はあります。
塩素系は、強いと生地そのものをいためますので、
きれいになりましたら弱りました…がありますね。
昔は単純に自然素材しかありませんでしたが、
最近は化繊にしても自然素材にしても、
種類が増えて大変です。
ナンタラ加工だの、何々性だの、
ボケてられないわと思って、ルーペで覗いて読んでます。
読んでもわかんなかったりしてますけど…。
うっかりダメにしたものは、句の持っていきどころもなく、
へこみますよね。
お天気の関係で、広範囲のものが試せてなくて…。
夏の汗ジミは気になりますね。
まぁ当日でなくても数日中なら、ですよ。
お天気待ってやってみてください。